桐矢隆のレビュー一覧

  • シスター・ブラックシープIII 薔薇と聖歌

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    やはりユリエルが面白い件。戦う司祭としての冷たさや恐ろしさも垣間見せつつ、最終的にはやはり恋する乙女でした。最後のあたり、面白すぎて内心爆笑しつつ読み進めました。
    ちょっと鬱陶しいと思ってたエリカがそうでもなくなってきたと思ったら、今度はそれ以上にげっそりするクリスが出てきて、その点に関してだけはうんざりした。コンスタンティンの周りの女の子にはあんなんしかいないのか。グロリアといい、女運悪すぎだろう。
    ストーリー的には、ただ己の欲望に忠実に暴れていただけのようなコンスタンティンに、明確な指針のようなものが出来てきて、いい感じに前に進んでいるなぁ、と。かと思いきや最後の最後で明かされた衝撃の事実

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    2012年07月23日
  • シスター・ブラックシープII 林檎と堕天使

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    司祭の懊悩が面白すぎた。本人大真面目なんだろうが、読んでるこっちとしては笑いしか込み上げてこないよ。うんうん、存分に悩むがいい。そっちの方が面白い。
    しかし、グロリアがあまり好きにはなれなくて、ちょっとげっそりした。強い女の人は好きなんだが、傲慢な女の人はあんまり好きじゃないんだよなぁ。大物の気がしないから尚更。なんか、いつかどこかで足を掬われそうな小悪党の気配・・・そういうのって見苦しいというか、苦々しい気持ちになるから苦手だ。驕って引っ繰り返されるのって、見てて気持ちよくはないよねぇ。・・・嫌いだからと口が過ぎたかな。グロリアが格好良い方の傲慢さを見せてくれればいいんだけど。この先に期待と

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    2012年07月23日
  • シスター・ブラックシープIII 薔薇と聖歌

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    何かおかしいな、違和感が……。

    P.57「一連の動作は儀式めいた仕草によって定型の挨拶に昇華され、意思や心情や意味があったとしてもその向こうに覆い隠された」素晴らしい洞察。

    前巻までに比べて一気に質が上がってる……。序盤のぎこちなさはこのための準備だったのか。文体と言い、クリスの設定と言い……。

    ヒーローものなのだ。

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    2011年03月22日
  • シスター・ブラックシープIII 薔薇と聖歌

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    ネタバレ

    ぴゅあぴゅあな神父様かじれじれな悪魔か、どっちに肩入れすればいいのかわかりません!(笑)
    とりあえず一番男前なのは主人公で間違いない。エリカが惚れるのも納得の気っ風の良さです。おばかヒロインと一線を画す聡明っぷりにもきゅん!
    ストーリー的にも、正体バレかけとか見所たくさん。何より、「黒い羊」の孤独の道と、助祭としての異なる道、着々と未来に向け進んでる感じが良いなぁ。

    正体バレ的に微妙な感じで続いて、次が7月とか待ち遠しすぎです。

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    2011年01月30日
  • シスター・ブラックシープII 林檎と堕天使

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    今回も、さくっと読み終えてしまいました。
    前巻とは続いているけれど、また別のお話です。
    事件は前回の上を行く悲壮っぷり…と個人的に思うのですが、それを上回るおばかっぷりが心を軽くしてくれます。

    ……個人的には、ユリエルとコンスタンティンにくっついて欲しいなぁ、と思うけれど、どうなるんでしょうねぇ?
    後半のユリエルの悶えっぷりに、萌えまくる僕でした。可愛えぇ~っ!!
    あと、ヒースも今後(というより、過去?)が気になる捻くれっぷりですね~。
    女伯グロリアも結構好きですし。イラストで見てみたいなぁ…。
    川に身を投げた誰かさんのその後が気になりますが、もう出て来ることはないのかな……あの人、アレ位で

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    2011年01月10日
  • シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ

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    喜多みどりさんの作品は、『西風』シリーズぶりでした。
    タイトルに惹かれて手に取り、紹介文を読んで、そのままレジに持って行ってしまいました。

    で、感想ですが……「禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー」ってありましたが、実際にはラブコメですよね? ってか、ラブは何処……? みたいな??
    実際には結構重い事件に発展し、心を痛めたりもしたのですけれども……読後、印象に残ったのは心地よい、お馬鹿な掛け合いでした。
    登場人物は皆、魅力的でしたし、大好きな中世ヨーロッパの雰囲気にどっぷり浸れて、一気に読破してしまいました。
    決して、楽しいだけのお話ではありませんが、色々考えさせられる素敵なお話だと思います

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    2011年01月10日
  • シスター・ブラックシープ 悪魔とロザリオ

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    喜多みどりの新シリーズ。
    イラストレーターさんが代わったせいか、今までの作品とは漂う雰囲気が少し違う気がする。
    でも喜多作品のテンポの良さは健在です。
    恋愛要素は夫を名乗る悪魔が一方的に絡んで来るのみで、甘さ控えめというか無糖。
    まぁ1巻だからそんなもん。
    天然気味の司祭が恋愛要素的にどう絡んでくれるか楽しみです。

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    2011年07月08日
  • 紅霞後宮物語 第八幕

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    ネタバレ

    寛軍との戦いも最終盤。前巻でブチギレた沈賢恭率いる神策軍の怒涛の進撃に加え寛国内の情勢もあり寛軍撤退。しかし小玉の容体はさらに悪くなり遂には皇帝の許可もあり大手術。数ヶ月ぶりに戻った後宮でもまだまだやる事が盛り沢山。今回も登場人物たちはその立場ごとに様々な決断を下した。今回で第一部が終わりとの事だけど、まだまだ皇帝文林の気持ちが解決していないこともあり、どうなることかと今後も目が離せない。個人的には司馬親子の一件が片付いてホッとしているところだけど、やっぱり最後までアレだったなぁとその生き様にある意味感心

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    2024年10月28日
  • 紅霞後宮物語 第七幕

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    前巻に引き続き寛康連合軍と川を挟んで向かい合った戦場が舞台。宸の行軍元帥はもちろん小玉皇后。何日も続く睨み合い。そんな折に康より密使。曰く「お手伝いするから皇帝を倒して小玉が皇帝になっちゃいなよ!」これにブチギレる小玉。まずは康軍を撃破。寛軍も自陣奥まで誘い込んでから殲滅。ホッとしたのも束の間伏兵に遭い小玉が負傷し彼と彼女が犠牲に。糞尿塗れの矢なんて考えただけで・・・容体が急変する小玉を尻目に寛の和睦の使者にブチギレる沈賢恭。シリーズはまだ続くから最悪の事態にはならないんだろうけどハラハラが止まらない!

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    2024年10月18日
  • 紅霞後宮物語 第六幕

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    ネタバレ

    前巻でだいぶ拗れた二人の関係がほんの少しだけ改善した、というか、拗れた関係がいい方か悪い方かはともかく、また変わっていくのだろうなぁという印象。隣国の寛が攻め入ってきて、交渉も虚しく交戦に。そこへ第三国の康が介入してきて、行軍元帥の班将軍が戦死。代わりに大軍を引き連れ皇后が出征。そんな中、また司馬淑妃が余計な事を…それにしても長男がすごく不憫で仕方がない。父親共々早くどうにかなってしまってほしいというのが私の本音。長男を親元から引き離して…という話は、「なるほど、いいね!」って思ったけど。

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    2024年09月25日
  • 紅霞後宮物語

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    ネタバレ

    著者初読。面白かった!あとがきを読むとシリーズ化ありきで始まったわけではない様子だが、かなり続編出てるよね?読んでみてさもありなんって思う。後宮系(?)は結構好きでよく読むけど、大抵難しい単語が多くて「これなんて読むんだっけ?」って行きつ戻りつしながら読むが、これはそんなことはなく、話し言葉は現代風で読みやすかった。もちろん続編に進む予定。皇帝即位のいきさつや著者曰く「膨らみすぎた設定」についても読めるのか!?好きなシリーズが増えて大満足。

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    2024年09月19日
  • 紅霞後宮物語 第二幕

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    ネタバレ

    今回も面白かったー♪いきなり重鎮の斬首シーンから幕開け。その経緯についてが本巻の内容。皇后様、今回もしっかり戦っております。それはもう乳まで出して必死に戦いました笑。そしてしっかり望む結果になりご本人も意外の様でした。早めに次に行きたいと思います。

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    2024年09月19日
  • 紅霞後宮物語 第三幕

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    ネタバレ

    不穏な始まり。「彼」とは、「彼女」とは、「泣いている子供」とは誰の事なのか。場転し前巻より懸案事項だった『文林に新たな出会いをあげよう計画』がスタートし、見事お眼鏡に適う娘が現れて計画は唐突に終了。その娘は妃嬪として迎えられ、皇帝文林は毎夜その妃嬪の宮に入り浸る。当然後宮は荒れる。皆が不安になる中、満を持してその理由が明かされるが、納得できない小玉。皇帝暗殺計画があり、犯人は皇族の一員らしい。捕縛側のミスもあったが、なんとか追い詰める小玉。なりふり構わずな犯人。そして「彼女」が退場した。合掌。

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    2024年09月19日
  • 紅霞後宮物語 第四幕

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    ネタバレ

    盟友である明慧が物語から退場するキッカケになった、雛王事件について小玉自ら調査に赴く。誘拐されそうになった女の子を救出した事により、黒幕となる新興宗教らしき団体を突き止める。処刑の段階で、人は命令によって善人にも悪人にもなるし、そんな人間はどこにでもいるという恐ろしい事に気がつく。そして小玉自身の行いも、本質的には彼らと変わらないという事実に気がつく。そんな失うものがある中で、鴻の成長や綵に彼氏ができたり、後宮女官に新入りが加わるなど発展するものもある。まだ残党が残っていそうだが、今後の展開が益々楽しみ。

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    2024年09月18日
  • 紅霞後宮物語 第五幕

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    ネタバレ

    今回は外征や刃傷沙汰などはなかったが、小玉に対しての毒殺未遂が立て続けて発生する。司馬親子からの執拗な攻勢に晒される文林と小玉。そしていろんな悪い事が重なった挙句に結ばれてしまう2人。ご懐妊かもとの情報に小玉本人と周りの温度差が少し悲しい。物語の動きが少ない分、内面と向き合う事が多かった。そして元通りと言いつつも、決して元通りには戻れない2人。今後もますます目が離せない。

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    2024年09月18日
  • 紅霞後宮物語 中幕 愛しき黄昏【電子特典付き】

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    ネタバレ

    後日談です。
    かなーり癖のある登場人物ばかりだった、この物語。

    途中退場した人々も含めて、楽しく読ませていただきました。

    やはり主役の小玉の物語は、全てを集約していて、読み終えた時にお見事! と。

    このシリーズもこれで終わりなのは寂しいですな。

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    2024年01月07日
  • 紅霞後宮物語

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    面白かった。かなり前からおすすめされていたんだが、読んでなかった。どうやら、完結したようで、完結セットで売られていたのが目について、ごそっと廉価セット買い。助かる。
    これ、めっちゃ軽いけど好きです。なんというか、茅田本に通じる系統、主人公はジャスミン(クーアの女王)をオスカルにしたような、非常に麗しい、しかも私の好物の天然系ポンコツカリスマ。中村颯希風味もある。
    小玉は武人で下士官が皇帝になってしまって、色々あり皇后になる。が、普通の恋愛系後宮ものではない。真桂や梅花、明慧、清喜など、キャラがとてもいい感じ。特に、キャラ文庫などでありがちな、じくじくと感情に流されすぎて、足ひっぱられややこしく

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    2023年09月05日
  • 紅霞後宮物語 第零幕 六、追憶の祝歌

    ネタバレ 購入済み

    清喜に笑わせてもらいました

    最後の清喜の一目散にかけていったというので、大笑いしました。先帝が文林にも皇帝の逃れられない役目、運命を押し付けていったというのは何とも言えませんでした。皇帝の器を持つ人材がいないというのは、帝国末期の状態だったのですね。

    #笑える

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    2023年02月18日
  • 紅霞後宮物語 第十二幕

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    小玉の運命というか、立場というか乱高下しすぎでしょう。
    1冊の間に、皇后から冷宮へ、そしてまた後宮へ、って。

    小玉の立場が変わるように
    周囲の人間の在り様も変わっていきます。
    生きていくって、そういうことなのかな。
    だからこそ、変わらないものがこの作中にもあってほしいなぁと思っています。

    ところでふと下世話なことを感じたのですが、
    ヒロインが40歳を超えるって、ティーンズ対象の文庫でアリなの?
    そして、不惑の40とかいうけど、小玉はブレまくっています。
    第1部のときと、彼女の印象が違ってみえるのは私だけかしら。

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    2023年01月02日
  • 紅霞後宮物語 第十一幕

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    仙娥が幾重にも張り巡らせた罠にはまり、小玉が廃后されて冷宮へ……!

    って、黒幕は仙娥で決定みたいな言い方してるけど、
    この件の全容は未だ明かされていないので、
    大人しく続きを読みます。

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    2022年12月31日