桐矢隆のレビュー一覧
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やはりユリエルが面白い件。戦う司祭としての冷たさや恐ろしさも垣間見せつつ、最終的にはやはり恋する乙女でした。最後のあたり、面白すぎて内心爆笑しつつ読み進めました。
ちょっと鬱陶しいと思ってたエリカがそうでもなくなってきたと思ったら、今度はそれ以上にげっそりするクリスが出てきて、その点に関してだけはうんざりした。コンスタンティンの周りの女の子にはあんなんしかいないのか。グロリアといい、女運悪すぎだろう。
ストーリー的には、ただ己の欲望に忠実に暴れていただけのようなコンスタンティンに、明確な指針のようなものが出来てきて、いい感じに前に進んでいるなぁ、と。かと思いきや最後の最後で明かされた衝撃の事実 -
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司祭の懊悩が面白すぎた。本人大真面目なんだろうが、読んでるこっちとしては笑いしか込み上げてこないよ。うんうん、存分に悩むがいい。そっちの方が面白い。
しかし、グロリアがあまり好きにはなれなくて、ちょっとげっそりした。強い女の人は好きなんだが、傲慢な女の人はあんまり好きじゃないんだよなぁ。大物の気がしないから尚更。なんか、いつかどこかで足を掬われそうな小悪党の気配・・・そういうのって見苦しいというか、苦々しい気持ちになるから苦手だ。驕って引っ繰り返されるのって、見てて気持ちよくはないよねぇ。・・・嫌いだからと口が過ぎたかな。グロリアが格好良い方の傲慢さを見せてくれればいいんだけど。この先に期待と -
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今回も、さくっと読み終えてしまいました。
前巻とは続いているけれど、また別のお話です。
事件は前回の上を行く悲壮っぷり…と個人的に思うのですが、それを上回るおばかっぷりが心を軽くしてくれます。
……個人的には、ユリエルとコンスタンティンにくっついて欲しいなぁ、と思うけれど、どうなるんでしょうねぇ?
後半のユリエルの悶えっぷりに、萌えまくる僕でした。可愛えぇ~っ!!
あと、ヒースも今後(というより、過去?)が気になる捻くれっぷりですね~。
女伯グロリアも結構好きですし。イラストで見てみたいなぁ…。
川に身を投げた誰かさんのその後が気になりますが、もう出て来ることはないのかな……あの人、アレ位で -
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喜多みどりさんの作品は、『西風』シリーズぶりでした。
タイトルに惹かれて手に取り、紹介文を読んで、そのままレジに持って行ってしまいました。
で、感想ですが……「禁断のトリニティ・ラブ・ファンタジー」ってありましたが、実際にはラブコメですよね? ってか、ラブは何処……? みたいな??
実際には結構重い事件に発展し、心を痛めたりもしたのですけれども……読後、印象に残ったのは心地よい、お馬鹿な掛け合いでした。
登場人物は皆、魅力的でしたし、大好きな中世ヨーロッパの雰囲気にどっぷり浸れて、一気に読破してしまいました。
決して、楽しいだけのお話ではありませんが、色々考えさせられる素敵なお話だと思います -
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面白かった。かなり前からおすすめされていたんだが、読んでなかった。どうやら、完結したようで、完結セットで売られていたのが目について、ごそっと廉価セット買い。助かる。
これ、めっちゃ軽いけど好きです。なんというか、茅田本に通じる系統、主人公はジャスミン(クーアの女王)をオスカルにしたような、非常に麗しい、しかも私の好物の天然系ポンコツカリスマ。中村颯希風味もある。
小玉は武人で下士官が皇帝になってしまって、色々あり皇后になる。が、普通の恋愛系後宮ものではない。真桂や梅花、明慧、清喜など、キャラがとてもいい感じ。特に、キャラ文庫などでありがちな、じくじくと感情に流されすぎて、足ひっぱられややこしく