桐矢隆のレビュー一覧
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面白かった。戦になったものの、小玉を出さない文林、そして文林と小玉の天然っぷりをすれ違いの根元に据えるところが、もやもやでもあり、面白いとも思う。まあ、王道だわな。開戦と皇太子問題、小説の展開のためにちゃんと問題を残しつつ、なおかつその場面をスッキリさせるというのは、良い手際。中年主人公カップルの老いもまた、主題に読めるところが、なんとも興味深い。そんなに重くもないロマンス度低めの政治ラノベという感じがとても良い。個人的にはもうすこしバトルシーンが多くてもいいが、なんせフィジカルに薄く、ページ数が少ない本なので、これぐらいか。この薄さでこの満足感はコスパ良いと思う。
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ネタバレ軍人皇帝の第十四弾。
とうとう最終章。
前作で、養母である小玉を皇后にして、
皇帝の娘に箔をつけるという作戦があったが、
それに七年もかかった理由がうだうだと書かれている。
正直、どうでも良い感じ。
そして今更、寝所を共にしたり、
市井での小玉の呼び名「ばあさん」で呼ばれたり、
相変わらず痔の薬を塗ったりと盛り上がらない。
一度は夫婦となった女王の国と王の国の隣国同士の話は、
二人の息子が死んだことをきっかけに、
女王は息子の嫁に毒殺され、
王のもとに送り込まれた美女は役目を果たしたと自死し、
王はそのあとを追うと、
あっさりと片付けられた。
そして、皇帝文林の崩御。
具合の悪い感じが -
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ネタバレ表現など全体が薄っぺらく感じ、リズムも合わないのか、読み進めるのが少々苦痛でした。
文体のせいか、読書目線を揺さぶられるように感じて落ち着かない。
はじめましての作家さんなので致し方ないところも多々あるよね、と読んでいくと(わたしもだいぶオトナになったもんです)慣れてきたのかそこまで気にならなくなり、あとはラストまでどどんと駆け抜けられました。
良くも悪くもラノベらしい作品といえる、続きはまぁ読んでもいいかな〜と思うレベル。
作者ご自身が書き物に慣れてきたら、もっと面白くなってくるのかも。
今までにないタイプの皇后さまだし、小玉の性格は嫌いじゃない。
続編もだいぶ出ているみたいなので、もう少し -
ネタバレ 購入済み
あとがきで色々納得
小玉が鍬を振り回し、走り回るのが育ちや軍人ぽさを感じてなんとも素敵。
そんな妻を持った夫の側を書いたというあとがきを読んで、なんとなく話に納得。 -
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軍の女将軍・関小玉はかつての相棒にして現・大宸国皇帝である文林から後宮入りを頼まれる。
妃嬪が兵を率いて禁軍を動かすことが出来るようになると言われ、渋々引き受けた小玉だが。
後宮入りして一年。文林の都合で、とんとんと後宮の頂点である皇后となってしまい、戸惑いながらも文林の腹の中を探る日々。
そんな中、小玉の寝所の前に豚のあたまが置かれるという嫌がらせが。
煮て美味しくいただく小玉だったが。
田舎の貧乏農家から15歳で徴兵、類稀なる武術の才能で若き女性ながら、将軍職までのぼりつめる、小玉。
文林の頼みをうっかり引き受けて30過ぎての後宮入り。
皇帝と気心は知れている仲のようだけど、主従というか -