桐矢隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
入り組んだ設定を、凄い早い段階で苦労なく理解させてくれる。
うお、このタイミングでランドルフの土地の話(と言うかユリエルを見直す話)をするのはうまい。と思う。作家にとっては普通のことなんだろうか。
男装をする本来の目的は早々に失敗してしまうけどそのために今まで培ってしまった人間関係、社会的立場を保つために男装を続けなければならないという状況が笑える。
善行に縁がない、というジレンマは面白い。p37
地の文、いつ女扱いになったんだ気づかなかった。
p153にキリストの名前が出てきてひどく驚いた。現実の地球の話なの? というところではなく、そういや異世界ファンタジーだとはっきりする記述 -
Posted by ブクログ
面白かった。なんといっても本作から登場人物紹介の付録がついていて、ありがたい。主要人物はええんだが、ちょい役妃たちや武官同僚たちがいまいち忘れがちだった。今作では、小玉やその他の人物の「かわいそう」と評される問題について。私も以前「かわいそう」という一般ムーヴメントについて某所でちらっと言及したことがあるが、使われる場所とタイミングによって、どうにもやるせない嫌悪感しかない言葉になってしまうが、あれはあれで需要が高い便利なボキャブなんだろう。小玉と同意見すぎて面白かった。こういった共感も本書の魅力の一つだと思う。今まで散々うっとしかった司馬氏がとうとう降板か。最後のアレは火種になるんやろかねぇ