あらすじ
女性ながら最強の軍人として名を馳せていた小玉。だが、何の因果か、30歳を過ぎても独身だった彼女が皇后に選ばれ、女の嫉妬と欲望渦巻く後宮「紅霞宮」に入ることになり――!? 第二回ラノベ文芸賞金賞受賞作。
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Posted by ブクログ
もう、圧倒されました。
眼からウロコの後宮物語です。
後宮を描いたラノベは正直、多いです。毎月、たくさんのレーベルから無数の後宮小説が出ています。
私、好きなジャンルなので、これまでにたくさん読みました。
でも、こんな後宮小説は初めてです。
後宮というと、皇帝や国王が出てきて、儚げで美しいヒロインがいて、二人の恋愛を描くのが定石です。ヒロインの性格は時により、お転婆だったり負けず嫌いだったりしますが、基本の「可憐な美少女」というのはどの小説も変わらない。
そういう小説しか知らない私には、これはとても斬新かつ新鮮で、驚きの連続でした。
そして、こういう後宮の描き方もあるのかという気づきと、男女の恋愛―この皇帝と皇后のあり様が恋愛と呼べるのかどうかも疑問ですが―には、こういう形もあるのだと納得しました。
敢えて恋愛という言い方をするなら、まさに「究極の大人の愛」かもしれませんね。
後宮小説というよりは、歴史的小説―ファンタジーだとしても―の色合いが濃いと思います。
なので、TLっぽい、いわゆるトキメキ要素を強く望む方には、あまりオススメではないかもしれません。
限りなく硬派な後宮小説です。
ただ、その点がこの作品の強みにも弱みにもなり得るかと思います。
私自身、この凛々しい皇后様の行く末を知りたいという思いと、その一方で、やはり恋愛ものの方が読んでいて面白いなという正直な気持ちがあるからです。
たまに読むなら新鮮で良いのですが、続けて読みたいかというと、そうでもない。そんな感じです。
ラストの数ページは作者の歴史観がよく表れていて、とても共感できます。
「千年先まで名を残す皇后の、最初の一年が終わる。」
最後の一行が深い余韻を残し、これから始まる新たな歴史を想像させてくれます。
素晴らしい作品でした。
今までに読んだことない
戦うお妃様は初めて読みました。
設定もかなり作り込まれていると感じで、この後の展開が楽しみ
小玉が育ててる第三皇子がどんな風に育つかが楽しみです
Posted by ブクログ
著者初読。面白かった!あとがきを読むとシリーズ化ありきで始まったわけではない様子だが、かなり続編出てるよね?読んでみてさもありなんって思う。後宮系(?)は結構好きでよく読むけど、大抵難しい単語が多くて「これなんて読むんだっけ?」って行きつ戻りつしながら読むが、これはそんなことはなく、話し言葉は現代風で読みやすかった。もちろん続編に進む予定。皇帝即位のいきさつや著者曰く「膨らみすぎた設定」についても読めるのか!?好きなシリーズが増えて大満足。
Posted by ブクログ
面白かった。かなり前からおすすめされていたんだが、読んでなかった。どうやら、完結したようで、完結セットで売られていたのが目について、ごそっと廉価セット買い。助かる。
これ、めっちゃ軽いけど好きです。なんというか、茅田本に通じる系統、主人公はジャスミン(クーアの女王)をオスカルにしたような、非常に麗しい、しかも私の好物の天然系ポンコツカリスマ。中村颯希風味もある。
小玉は武人で下士官が皇帝になってしまって、色々あり皇后になる。が、普通の恋愛系後宮ものではない。真桂や梅花、明慧、清喜など、キャラがとてもいい感じ。特に、キャラ文庫などでありがちな、じくじくと感情に流されすぎて、足ひっぱられややこしくなるという、個人的に嫌いな設定がなく、すっぱりと”仕事”ができる人々なのが、読んでいてスッキリする。
薄くて、物足りないとえば物足りないが、14冊あるので合わせ技で読み応えになりそう。
Posted by ブクログ
庶民的?なお妃さま
妃になるより軍人でいたいと思ってて
それを文林に言っちゃったり
文林の文林さんに想いを馳せたり
真面目系かと思ったら
思ったより笑える
Posted by ブクログ
貧農の出で一兵卒から実力だけで将軍に成り上がり、皇帝になった元部下に望まれて後宮に入り、皇后にまで上りつめた関小玉33歳。
歳を重ねたが故の経験と慎重さ。立場が変わり年月が過ぎ、人が変わったようにめ思えるけど、重ねる服が増えただけで本質は変わらないという言葉を受け入れる小玉。
軍人として生きていく覚悟を決めていた小玉が、皇后としてどう生きていくのか。そして夫である文林との関係がどう変わっていくのか、先が楽しみだ。
Posted by ブクログ
元はネットで読んでいた小説なので、内容は知ってはいたけれど。この作者さんの文章が好きなので、購入。
元々は皇后となった小玉の一生が描かれていたお話が、今回書籍化されるにあたり、ほぼ書き下ろしの後宮編となり、ある意味一番辛い時代だなぁ、と。
この物語の結末は知っていても、後宮でどのように過ごしていたのか。興味深いです。
内容がシリアスであろうと、けして深刻にはならない文章。好みが分かれそうだな、と思いますが、私は大好きです。
Posted by ブクログ
武人上がりの小玉が、元同僚で皇帝の文林の皇后に据えられる宮廷モノ。教科書に載るような人物が抱いていた生々しい感情を取り上げる、というコンセプトで作られた作品らしく、立場に苦労する話と常識を引っくり返しながら進む話が交互に展開する。ロマンスもあるが、これは薄味。そもそも主人公の小玉が良い意味で枯れている。文章は口語調で小気味良い。あまり細かいことを考えず、展開だけ追う方が楽しめるかも。
Posted by ブクログ
Tさんのお勧め。
えーっと、この感じ、なんだっけ。
会話が軽妙で細かい描写はすっ飛ばして、
軽くて面白い。若い子向け。
ああ、赤川次郎だ。
時代がさがるにつれて、どんどん作品は軽いものになっていくのか。
夏目漱石でさえ、その頃は軟派な読み物だと思われていたぐらいだから。
今の子には赤川次郎でも重すぎるんだろう。
ライトノベル、そういう意味では期待を裏切らない。
戦乱の世の後、思いもよらず皇帝になった男とその上司で皇后となった女。
元職場は軍隊。皇帝の暗殺事件。
ねじれてはいるがドロドロしていない恋愛関係が人気なんだろう。
Posted by ブクログ
想像してたのと感じが違ったけど、いい意味で予想を裏切られた感じでかえって良かった。基本的にこういう強い女性の活躍する物語は好きです。まだまだ謎はありますが楽しく読めました。どんどん続きが読みたくなる。ホントは別の本を読んでいたのですが、なかなか入り込めなくてこれ読み始めたら一気でした。
Posted by ブクログ
ところどころ目が滑って、文章が頭に入ってこないところが多かったし、
世界観に合わない表現も気になったし、中盤から話がちょっとダレる。
でも面白かった!
ヒロインのキャラクターと、文林との関係性がたいへん好み。
次巻も読みます。
Posted by ブクログ
中華・後宮・元軍人女性とかなりツボをついてくる要素てんこ盛り。
ページ数はそこまでないのにかなり盛りだくさんで読み応え有り。
会話がかなり軽いというか…当世風なので、その点を飲み込めればかなり面白い。
ちょいちょい気になる話がさらっと差し込まれているのでいつかそこをがっつり書いてくれたら嬉しい。
特に甥っこ関係。
キャラとしてはちょっと壊れ気味の清喜がお気に入り。
そんな、元上官が後宮に入るからって○○してついてくって……。
Posted by ブクログ
ネット読者である私には面白かったけど、文庫初読みの方には面白さは伝わっていないでは…という、まだるっこしさが残りました。ネットから一部抜粋で一冊分って感じ。
貧農出の小玉が、軍で元同僚だった文林が皇帝になった為、その軍人としての手腕をかわれ皇后となった、その後宮でのエピソード。恋愛にならないドライな小玉がイイです。
小玉の語り口とかが相変わらずテンポよくて楽しく読める。
しかし、大きな事件とか起こるわけでなく、小玉の軍人としての手腕も終盤まで出てこない為、途中かったるくなる。
チラチラ出てくる濃い脇役達も、ワンシーンづつでは非常にもったいないと思いました。
Posted by ブクログ
将軍職にあった女軍人33歳が、元相棒で現在皇帝(何があってそうなった(笑))に突然、皇后になって欲しいと頼まれ、女の園「紅霞宮」で天然たらしな性格と持ち前の鈍さ・大雑把さで後宮を制圧していく話(笑)
コメディとシリアス具合がいい感じ。けれどもっと読みたいエピソードがいっぱいあった。続刊とか出ないのかな?作者の方もあとがきで語ってたし。変わった夫婦関係で、皇后が軍人出身という設定も珍しくて楽しく読めました。けれど、夫婦関係とかすごい歯がゆい感じで終わるので皇帝が不憫なような、でもそれで良かったような…。今後二人の関係どうなるのさ!的な感じでモヤモヤしたものを胸に残す(笑)自分で妄想しろってことだろうかww
Posted by ブクログ
新人作家による中華風ファンタジー。ちまたで結構話題になっているキャラクター文芸(≒ラノベ)作品であり、中華帝国風の皇室を擬した物語と言うことで興味があって手にとってみた。恋愛感情を一切持たず、政略結婚でもなく、「軍事的盟友関係」にある皇帝・皇后(どちらも元軍人)という設定と、彼らの軽妙な会話には高いセンスを感じた。ただ、全体的に物語の記述が淡泊で、皇帝暗殺未遂や反乱軍との戦いなどの力が入るシーンでは、もっとページ数を割いて粘り強く描いて欲しかった。この辺は、たぶん根本的な技量が足りていないのだと思うが…。
Posted by ブクログ
表現など全体が薄っぺらく感じ、リズムも合わないのか、読み進めるのが少々苦痛でした。
文体のせいか、読書目線を揺さぶられるように感じて落ち着かない。
はじめましての作家さんなので致し方ないところも多々あるよね、と読んでいくと(わたしもだいぶオトナになったもんです)慣れてきたのかそこまで気にならなくなり、あとはラストまでどどんと駆け抜けられました。
良くも悪くもラノベらしい作品といえる、続きはまぁ読んでもいいかな〜と思うレベル。
作者ご自身が書き物に慣れてきたら、もっと面白くなってくるのかも。
今までにないタイプの皇后さまだし、小玉の性格は嫌いじゃない。
続編もだいぶ出ているみたいなので、もう少しお付き合いしてみます。
Posted by ブクログ
軍の女将軍・関小玉はかつての相棒にして現・大宸国皇帝である文林から後宮入りを頼まれる。
妃嬪が兵を率いて禁軍を動かすことが出来るようになると言われ、渋々引き受けた小玉だが。
後宮入りして一年。文林の都合で、とんとんと後宮の頂点である皇后となってしまい、戸惑いながらも文林の腹の中を探る日々。
そんな中、小玉の寝所の前に豚のあたまが置かれるという嫌がらせが。
煮て美味しくいただく小玉だったが。
田舎の貧乏農家から15歳で徴兵、類稀なる武術の才能で若き女性ながら、将軍職までのぼりつめる、小玉。
文林の頼みをうっかり引き受けて30過ぎての後宮入り。
皇帝と気心は知れている仲のようだけど、主従というか戦友というかな関係だし。
いろいろと今まで読んだ後宮ものとは違っていて、
後宮なので、もちろん女のドロドロな争いはあるものの、あっさり、さっぱり。
小玉が皇后として、養母となって育ててる、赤ちゃんの描写も可愛い。
もう少しあまーい空気も期待したいけど。
男前でいつの間にか彼女に絆されている後宮の女性陣たちにニヤニヤして。
テンポよく読めて、これからどうなっていくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
腕一本で将軍まで上り詰めた関小玉は、皇帝になった上官から皇后に指名される。この小玉はとんでもない玉で、後宮に様々な波紋を及ぼす。結構、痛快な話なのだが、皇帝との関係や敵対勢力との戦いの結末など、一筋縄ではいかないところも出てくる。単なるあっけらかんとした明るい話ばかりでないところがいい。
そこそこ
舞台はありふれた感じで設定に色を付けて新鮮味を出した印象。
主役二人が三十路という珍しいケースだが、読んでいてもいまいち彼らの魅力が伝わってこない。まぁ、これから脇役視点で更に人物像を掘り下げていくのかもしれないけど。
正直に言って、続きを読みたいと思うまでにはいかなかった。総合評価が高かったので期待していましたが、残念です。
Posted by ブクログ
彩雲国物語を読んだ後だからか、話に奥行きがないというか、軽く感じました。でもその分サクサク読みやすかったです。個人的には、もう少し恋愛要素があってほしいけど…
Posted by ブクログ
薦められて読んだ感じ。
嫌いじゃないよ。
小玉、男前すぎ。
「後宮物語」なのに、イチャイチャ感ないよね(笑)
夫である皇帝、文林…表紙で格好良く登場してますが
中ではなんだか存在が霞んでますね☆
…小玉が格好良すぎということか。
Posted by ブクログ
後宮×中華のキーワードを聞くと「彩雲国物語」を思い出す。逆ハーレムだご都合主義だと散々文句を言ったけれど、最後まで楽しんで読んだしすごい物語だった。後宮×中華の時点で、どうしても比べて読んでしまう。
本書は、はじめはキャラクターの顔が見えず、エピソードのみで主人公や皇帝のすごさや絆を語られ、よく分からなかった。主人公すごいすごいと言われるけれど、実際どんなもんなんだと。また物語にヤマがない。一応、逆賊の討伐というイベントはあるものの、物語の一端でしかなく盛り上がりは特にない。
なんだかんだで最後まで読めてしまった。主人公が33歳のいき遅れなのが絶妙だったのかもしれない。続きが出たら読むかも。
うーん、思ったよりも
今までにない中華後宮ファンタジーという期待で購入。面白くないわけじゃないけど、文林と小玉の関係性とか人となりとかがイマイチ読み取りづらくて心から楽しめなかった。
今後に期待かなあ。