あらすじ
女性ながら最強の軍人として名を馳せていた小玉。だが、何の因果か、30歳を過ぎても独身だった彼女が皇后に選ばれ、女の嫉妬と欲望渦巻く後宮「紅霞宮」に入ることになり――!? 第二回ラノベ文芸賞金賞受賞作。
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Posted by ブクログ
著者初読。面白かった!あとがきを読むとシリーズ化ありきで始まったわけではない様子だが、かなり続編出てるよね?読んでみてさもありなんって思う。後宮系(?)は結構好きでよく読むけど、大抵難しい単語が多くて「これなんて読むんだっけ?」って行きつ戻りつしながら読むが、これはそんなことはなく、話し言葉は現代風で読みやすかった。もちろん続編に進む予定。皇帝即位のいきさつや著者曰く「膨らみすぎた設定」についても読めるのか!?好きなシリーズが増えて大満足。
Posted by ブクログ
貧農の出で一兵卒から実力だけで将軍に成り上がり、皇帝になった元部下に望まれて後宮に入り、皇后にまで上りつめた関小玉33歳。
歳を重ねたが故の経験と慎重さ。立場が変わり年月が過ぎ、人が変わったようにめ思えるけど、重ねる服が増えただけで本質は変わらないという言葉を受け入れる小玉。
軍人として生きていく覚悟を決めていた小玉が、皇后としてどう生きていくのか。そして夫である文林との関係がどう変わっていくのか、先が楽しみだ。
Posted by ブクログ
元はネットで読んでいた小説なので、内容は知ってはいたけれど。この作者さんの文章が好きなので、購入。
元々は皇后となった小玉の一生が描かれていたお話が、今回書籍化されるにあたり、ほぼ書き下ろしの後宮編となり、ある意味一番辛い時代だなぁ、と。
この物語の結末は知っていても、後宮でどのように過ごしていたのか。興味深いです。
内容がシリアスであろうと、けして深刻にはならない文章。好みが分かれそうだな、と思いますが、私は大好きです。
Posted by ブクログ
武人上がりの小玉が、元同僚で皇帝の文林の皇后に据えられる宮廷モノ。教科書に載るような人物が抱いていた生々しい感情を取り上げる、というコンセプトで作られた作品らしく、立場に苦労する話と常識を引っくり返しながら進む話が交互に展開する。ロマンスもあるが、これは薄味。そもそも主人公の小玉が良い意味で枯れている。文章は口語調で小気味良い。あまり細かいことを考えず、展開だけ追う方が楽しめるかも。
Posted by ブクログ
想像してたのと感じが違ったけど、いい意味で予想を裏切られた感じでかえって良かった。基本的にこういう強い女性の活躍する物語は好きです。まだまだ謎はありますが楽しく読めました。どんどん続きが読みたくなる。ホントは別の本を読んでいたのですが、なかなか入り込めなくてこれ読み始めたら一気でした。
Posted by ブクログ
将軍職にあった女軍人33歳が、元相棒で現在皇帝(何があってそうなった(笑))に突然、皇后になって欲しいと頼まれ、女の園「紅霞宮」で天然たらしな性格と持ち前の鈍さ・大雑把さで後宮を制圧していく話(笑)
コメディとシリアス具合がいい感じ。けれどもっと読みたいエピソードがいっぱいあった。続刊とか出ないのかな?作者の方もあとがきで語ってたし。変わった夫婦関係で、皇后が軍人出身という設定も珍しくて楽しく読めました。けれど、夫婦関係とかすごい歯がゆい感じで終わるので皇帝が不憫なような、でもそれで良かったような…。今後二人の関係どうなるのさ!的な感じでモヤモヤしたものを胸に残す(笑)自分で妄想しろってことだろうかww
Posted by ブクログ
表現など全体が薄っぺらく感じ、リズムも合わないのか、読み進めるのが少々苦痛でした。
文体のせいか、読書目線を揺さぶられるように感じて落ち着かない。
はじめましての作家さんなので致し方ないところも多々あるよね、と読んでいくと(わたしもだいぶオトナになったもんです)慣れてきたのかそこまで気にならなくなり、あとはラストまでどどんと駆け抜けられました。
良くも悪くもラノベらしい作品といえる、続きはまぁ読んでもいいかな〜と思うレベル。
作者ご自身が書き物に慣れてきたら、もっと面白くなってくるのかも。
今までにないタイプの皇后さまだし、小玉の性格は嫌いじゃない。
続編もだいぶ出ているみたいなので、もう少しお付き合いしてみます。
Posted by ブクログ
後宮×中華のキーワードを聞くと「彩雲国物語」を思い出す。逆ハーレムだご都合主義だと散々文句を言ったけれど、最後まで楽しんで読んだしすごい物語だった。後宮×中華の時点で、どうしても比べて読んでしまう。
本書は、はじめはキャラクターの顔が見えず、エピソードのみで主人公や皇帝のすごさや絆を語られ、よく分からなかった。主人公すごいすごいと言われるけれど、実際どんなもんなんだと。また物語にヤマがない。一応、逆賊の討伐というイベントはあるものの、物語の一端でしかなく盛り上がりは特にない。
なんだかんだで最後まで読めてしまった。主人公が33歳のいき遅れなのが絶妙だったのかもしれない。続きが出たら読むかも。