野崎歓のレビュー一覧

  • うたかたの日々

    Posted by ブクログ

    奇天烈。奇想天外。
    そして やり切れない感情

    イメージしながら読むも
    イメージが追いつかない 笑
    ハチャメチャな中にも 秩序らしきものはあって
    生き物の生死に重きを置いていない世界にあって
    愛は確かにあって。。。
    何とも不思議な読みものだった

    少々 読書欲が減退しつつも
    後半は 彼らの行く末を苦しく思いつつ
    一気に読み切った
    ラストの猫とハツカネズミのやり取りは
    胸につまる思い

    リアルな あるべき現状を とっぱらって
    素直に読むべき本
    私は この世界の住人にはなりたくない
    あまりにも…あんまりだ…

    思っていたイメージと違った語りだったけど
    何度か読むと 染みるのかもしれない
    そういう気

    0
    2025年10月12日
  • 翻訳はおわらない

    Posted by ブクログ

    エッセイの形で翻訳家としての想いが語られる本。
    原作から日本語に訳すことにそんな工夫があるのかなど知ることができた。

    0
    2025年09月27日
  • 地図と領土

    Posted by ブクログ

    作者が作中に登場するにしては「重要とはいえ脇役」って珍しいような、コレやったら本人役やなくても良くね?とも思ったり。あと、何となく雰囲気が春樹っぽいような、春樹のそういうとこあまり好きやないような。いや、最近の春樹読んでへんけども。

    0
    2025年08月04日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フランス人、すごい。ディベルジュ!何回助けたんだろう?でも結局そうなるのかなんてこった。放蕩な女は、死に放蕩な男は助かる。男の描いた物語だな。

    0
    2025年05月09日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    罪と愛との間の葛藤に揺れるレナール夫人と幼稚な出世欲に取り憑かれたジュリヤンの、絶妙に噛み合わない心情の描き方がとてつもなく緻密でした。そうした表現が物語前半に疾走感を生み出していたように感じます。

    後半の神学校のパートは失速感があり読み進めるのがやや大変でしたが、ラストは2人の心が揺れ動く再会シーンが描かれ、下巻に向けて期待の高まるクライマックスでした。

    0
    2025年01月21日
  • 地図と領土

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    部分的には面白いのだが、総合的には正直面白くない
    たぶん大衆的な面白さを獲得するのをわざと拒んでいることが原因なのだろう
    展覧会に関わるキャッチーな運営メンバー、アクの強いキャラクター、急に始まるサスペンスパートなど
    高水準なエンタメの片鱗を一瞬覗かせるが、すべてあっけなく収束してしまう
    なんといっても一番の見所は、著者自身の分身キャラのウェルベックである
    自分を批評し俯瞰からキャラクター化していながら、更にそれに憑依し内から外からと相当に難易度が高いことをしているように思われる
    この珍妙な人物像が物凄くいい味を出している
    自身を演出してこれほど面白く仕上げられる作家は希少な才能で、大衆ウケを

    0
    2025年01月03日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    女に溺れて身を滅ぼすのが夢だ。が、一度きりの人生をそうそう頻繁に棒に振るわけにもいかないので、ファム・ファタール文学で憂さを晴らすのが関の山。『マノン・レスコー』と言えば、ファム・ファタールの嚆矢にして最高峰と言われる作品だが、18世紀前半という時代制約は如何ともしがたく、まあこんなものか。野崎歓の解説も良い。

    0
    2024年08月24日
  • うたかたの日々

    Posted by ブクログ

    初めてのデートでバラ色の雲が降りてきて、乗って空から風景を見るなど、夢の中を描いているような内容。珍しい読書体験をした。
    最初はカロリーが高すぎる文章にもたれつつ読んでいたが、途中でヒロインが病気に伏せる場面あたりからは慣れてきてこの世界に浸ることができふ。
    これを何も知らずに読んだらわけわからないので、発刊当時にあまり評価されなかったというのも理解できるし、数々のアーティストがこの本をモチーフにしているであろう作品を出しているのもまた理解できた。

    0
    2024年05月19日
  • 滅ぼす 下

    Posted by ブクログ

    上よりサクサク読めた。大きなストーリーではなく、個人の物語と集約されていくのは面白かった。テロの話とか全然解決されてないけど人生そういうもんだよね

    0
    2024年04月14日
  • 素粒子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読むのに時間がかかった。
    ジェルジンスキという分子生物学者とブリュノという高校教師の異母兄弟のちいさいころからの話。

    1900年代から2200年代の社会にまで及ぶ。
    性的な表現や常識から逸脱していると思われるこういの連続で発売されて避難や攻撃をうけたのも頷ける。
    しかし、いかに道徳的に生きても死んでしまえはなんにもならないなと感じた。ミシェルは、白いカナリアがダストシュートに投げ込んだ。どんな形であれ我々も白いカナリアなんだろう。

    0
    2024年03月19日
  • 滅ぼす 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    X(旧Twitter)で頭が良さそうな人が皆読んでたので読んだ。フランス次期大統領戦の最中、謎のテロリストが台頭し、経済大臣の秘書の回りの人達の色々を書いた話。フランスの小話と、各登場人物の考えを細く散漫に書いているのでXのTLを見てるかのような印象だった。まだ下を読んでないけど、ボールとブリュダンスが仲良くなって、オーレリアンが無事に離婚できるように応援する

    0
    2024年03月05日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    ミュージカル化、バレエ化もされた作品。
    ソレルの内面の葛藤や、時代背景が濃厚で、
    読むのは大変だが、確かに面白い。
    舞台等から受ける印象とかなり違う…

    0
    2024年03月04日
  • うたかたの日々

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初はただただ不可思議な物語世界に混乱するばかりだったが、よく夢に見るような世界なんだと思うようにしたらだいぶ読みやすくなった。
    夢の中ならちょっとくらいおかしなことも起こるから。

    クロエが病気になって以降、ただの幸せな夢の中から、悪夢の中に入っていくようだった。私は悪夢パートの方が読みやすく感じた。そう考えると、現実は基本的に悪夢なのかもしれない。

    数年後に読むとまた感想が変わりそうな1冊。

    0
    2024年01月13日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    読んでいて、これがフランス革命より前の時代の小説かと疑いたくなるほど臨場感があった。
    スタンダールの恋愛論といい、デュマフィスの椿姫といい、フランス文学は恋の情熱がいかに幻想的で破滅的かを克明に表現している。

    主人公のシュバリエがいかにマノンを愛しているかが、主人公の視点で終始書かれているので、いかにそれが狂気と隣り合わせかということが客観的にわかるようになっている。

    世界を支配できるとしても彼女の愛さえあれば他に何もいないという境地には、恋は盲目という言葉があるとおり、多くの人が共感できるように思う。

    作者は、浮気をされようともここまで友人や家族を翻弄し苦しめ、詐欺を働き、人を殺しかけ

    0
    2023年12月04日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    マノンレスコーは主人公の男性の名が
    題名だと思っていたが、主人公が出会う
    宿命なのか悪名なのか一目惚れをする
    美女の名であった。
    マノンとグリュの逃避行は直ぐに始まり
    グリュはマノンの散財や浮気を思い悩み
    苦しみながらも、マノンを何とか引き留める
    為に無二の親友や身分さへも捨てて
    悪徳の道へと突き進み、挙句に殺人も辞さない
    暴挙に至ってしまう。
    マノンはグリュにとっては神以上の存在
    なのだ。
    マノンの心情はグリュが語る以外には
    表面的にしか分からないがマノンの様な
    女性にはグリュは忠犬のさながらの存在
    でしか無かっただろう。

    0
    2023年10月08日
  • 地図と領土

    Posted by ブクログ

    「素粒子」に比べて政治的主張の色彩が薄い点で、より純粋かつ大衆に受け入れやすい小説。現代の商業的芸術に異議を唱えるべく、作家自ら死体となって現れるあたりは衝撃的でもある一方、心から美術を愛する人たちにとってはある種の救いになる作品でもあると思いました。

    0
    2023年08月23日
  • 滅ぼす 上

    Posted by ブクログ

    上巻は、珍しくいつもの強烈な性的描写なし。政治的描写も少なめ。老いた父、疎遠の兄妹、夫婦の話だけで淡々と進む。上巻だけでの評価はできない。下巻でどうなるか。

    0
    2023年08月12日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    亀山先生が“モーツァルトの手法で書かれた言葉のオペラ”と帯に書いてらっしゃった。
    たしかに亀山先生は、ドストエフスキー作品を訳をされてらっしゃるし、オペラ的な作品がお好きなのかな。
    自分は、フランス人がずっと感情的に叫んでるのに、驚いた。
    マノンちゃんが、この後の時代のファムファタルのモデルになってるらしいので、世の中にあふれてるいろいろな女性キャラのボスの物語を読めてよかった。

    0
    2023年06月25日
  • 赤と黒(上)

    Posted by ブクログ

    ナポレオン失脚後のフランスが舞台。
    製材職人の息子ジュリヤン・ソレルの野望とこじれた恋愛の物語。

    ナポレオンに憧れを抱くジュリヤンは、ラテン語で聖書を暗記するほどの知性により、出世の野望を持っている。僧職につき、レナール家の家庭教師となるが…。
    ジュリヤンは果たして本当にレナール夫人を愛しているのか?心の内が多く描かれるが、理解に苦しむ。金持ちを蔑む心からその女を落としたいだけなのか、レナール夫人の純粋な気持ちに対してジュリヤンはよこしまな感情のようで、こじれた恋愛に思える。この頃のフランス貴族は不倫が珍しくなかったようだ。
    レナール家を追われ、神学校に入学するが、その中でも孤立するジュリヤ

    0
    2023年05月18日
  • うたかたの日々

    Posted by ブクログ

    視覚的・感覚的な面白さを追求しているように感じた。
    最初は読みにくく感じたが、クロエが倒れたあたりから一気に読みやすくなった。
    情景と感情が同化した世界なのだ。
    作中には皮肉な視線もちりばめられていた。
    ハツカネズミがの存在がずっと温かかった。
    小さくて穏やかで優しく美しい存在だった。

    0
    2023年04月02日