野崎歓のレビュー一覧

  • 赤と黒(上)

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    なんかもうダメだこいつら…
    他にすることなかったんかねフランスの貴族というものは?
    1830年頃のフランスの時勢をよく反映しているのはとっても面白かったです。各都市がいったいどのような印象を持たれていたのかや、教会内部の対立などについてが生き生きと描かれていると思います。

    誤訳がひどいということで大変叩かれていますが、すごく読みやすいのは確か。古典であるにもかかわらず(というとアレですが)、取っつきづらさはないと思います。
    別に私は仏文学者ではないので、あらすじが大体わかればいーやと思ってしまうのです。

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    2011年12月14日
  • 赤と黒(上)

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    周りから見れば、ジュリヤンは翻弄する人。読者から見れば、翻弄しているようで、実はそれ以上に翻弄されている人。斜めに鋭く見るジュリヤンは、本音と建て前をうまく使い分ける。そこに大きなギャップがある。もしも()書きで心理描写が記されていなかったならば、ジュリヤンは恐ろしいほどミステリアスに見えただろうし、読者からしても「どうしてそうなったのか」と突っ込まずにはいられなかっただろう。

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    2011年11月07日
  • 赤と黒(上)

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    上下巻で1000ページというページ数だけで泣きそうですが、軽快なペースでサクサク読めます。ラストにびっくり。

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    2011年12月08日
  • うたかたの日々

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    日々の泡を高校生のときに読んで、いつかまた読み直したいと思っていた時にたまたま新訳を見つけて衝動買い。私の理解力が上がったこともあるかもしれないけど、日々の泡よりも読みやすかったし楽しかった。そしてやっぱりすごかった。ボリス・ヴィアンの才能を感じた。こんなに切なくて辛い話だったかと、読み直してみて驚きました。解説も訳者あとがきみたいなのも良かった。

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    2011年10月26日
  • うたかたの日々

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    ネタバレ

    表題どおり、この小説はなによりも美しく、なによりも儚いもの、つまり「きれいな女の子との恋愛」と「デューク・エリントンの音楽」に捧げられている。

    ひさしぶりに読み直して感じたのは、精緻に描かれたコントラストの妙。物語は、街から色彩の消える冬に始まり生命が躍動する新緑の季節に終わるのだが、登場人物たちの世界はそれとは反対に、徐々に色を、そして音楽を失ってゆく。彼らはいってみれば、彼らの住む世界との「同期」に失敗したのだ。その残酷さと不条理さ……。

    破天荒なファンタジーのような顔をもつこの小説をはたして「読める」かどうかは、ボリス・ヴィアンの「感性」にどこまで肉薄できるかにかかっているような気も

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    2011年10月19日
  • うたかたの日々

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    ネタバレ

    愛に全てを注ぎ込む二人の男のその行く末。
    一人は一人の女を愛した。女が元気な時には彼女を楽しませる為に、病気を得てからは治療の為に持てるものを全てを注ぎ込んだ。
    もう一人は思想を愛した。そしてその思想を生み出す思想家を絶対視するあまり、彼に関するもの全てを蒐集せずにいられなくなり、自分を愛してくれる女も捨て、破滅へと向かって一直線に進んでいく。
    淡々と進行していく物語。美しい黄昏のような小説。

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    2012年03月16日
  • 赤と黒(上)

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    浦野所有。

    これは理屈抜きに楽しめる小説ですね。恋愛小説というより、痛快な冒険小説の色が濃くないともいえない内容です。時代背景がわからなくても、ストーリーだけで十分、読み進められると思います。

    『赤と黒』は『モンテ・クリスト伯』とならび、「これぞ小説のなかの小説」といわれることも多い作品。この世界を触れるためだけにパラッと読むのも悪くないです。

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    2010年06月02日
  • ちいさな王子

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    大学の授業で必要になったので購入しました。

    中学の時一回挫折して、高校の時に読みきったきりご無沙汰でした。

    昔読むのが苦痛だったのは、訳が古いものだったからかもしれません。この本はとても読みやすかったです。

    大学生になってから読み返して、高校時に読んだ時よりもこの本の良さを感じることが出来たと思います。
    あと私的にこれを児童書というのはどうかと思います。
    大人向けの童話といった方がいいような。

    今『人間の土地』を読もうと思っているのですが、同じ著者でもこちらは1955年に堀口大学という方が訳されたきりになっていて、旧漢字が使われています。読んだ方のレビューを読んでみると、最初のとっつき

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    2011年06月17日
  • 赤と黒(上)

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    歴史を全く勉強していなくても「とりあえず王党派と自由主義者が対立していてなかなか本音が言えない時代なのね」と納得して読めば大まかな図式はつかめるはず
    どうしても心配なら先に解説を読んでしまうのをオススメします

    政治の話やら時代を中心にした描写の部分では?となるけれど、おもしろい
    普段私小説とか日常を元にした本ばかり読んでいるから、歴史を基にした話は新鮮

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    2010年12月04日
  • 赤と黒(下)

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    心理描写があまりに素晴らしく、魅了され、ぐいぐいと引き込まれる様に読んでしまった。「性にまつわる描写が1行もないのに、なんというエロチズムの香りか・・・」と亀山郁夫さんが書いていたけれど、正にその通りだった。自分の頭で描いたジュリアンとレナール夫人を、現実の画像―映画の二人と比べてみたくて、写真を探した。1枚だけ、私の描く繊細なジュリアンに近いのを見付けた。赤は軍人、黒は聖職者を指しているのではないか、と言われているが、その時代背景と共に生きることの難しさ、それはいつの時代でも共通するものだと思った。淡く、甘く、優しく、悲しかった。

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    2009年10月04日
  • 赤と黒(下)

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    世の中の熱心さを皮肉り、自分の傷には敏感だが他者の気持ちには鈍感、自分は賢い⇄他者は皆愚かと思っていることが端々にみてとれる(※個人の感想)主人公がめっちゃくちゃ嫌い(※個人の感想)で、ちょっと痛い目見やがれ(※個人のk)と思ってたけど、怒涛の後半…。
    この時代だからこそ読む価値があると思う。

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    2026年02月01日
  • 赤と黒(下)

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    ネタバレ

    貴族令嬢マチルダが、ジュリヤンに夢中になって「あなたはわたしのご主人様」とか言って髪を切ったかと思えば、翌日には軽蔑しきったり、またすぐ夢中になって私を罰してほしいとか、とにかく気が変わりすぎる!
    フランス人でこうなの??

    ジュリヤンも、階級闘争の一環で貴族令嬢をイケメンな裕福貴族から奪ってやれ的動機でマチルダの気をひいたかと思うと、いつの間にか彼女無しでは死んだ方がましくらいに夢中になったり冷たくされて何も手につかなくなるほど落ち込んだり。
    ツンデレシーソーゲームが長すぎる。
    フランス人て………。

    後半、レナール夫人をいくら何でも銃撃するのは
    損得勘定で生きてるジュリヤンにしては突飛な行

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    2025年12月30日
  • 夜間飛行・人間の大地

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    自家用飛行機を手に入れ、飛行し不時着した実体験を織り交ぜ、構成された小説。哲学的な語り口調、人生訓のようなものが小説の中に散りばめられている。人がまだ降り立ったことのない場所、そこは白い砂の真っさらな風景の描写が詩的でノスタルジーを彷彿とさせている。
    作中より…
    「戦争を否定しない者に戦争のおぞましさを納得させたいのであれば相手を野蛮人呼ばわりしない事だ。判断する前に理解しようと努めたまえ」

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    2025年11月05日
  • 赤と黒(上)

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    初めの情景描写が長くゴリオ爺さんを思い出した。
    野心に満ちた青年ジュリアンが、恋と社会の矛盾に揺れながら、自分らしさを模索していく姿が印象的。理想と現実のギャップに苦しみながらも、少しずつ内面が深まっていく過程が心に残る。

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    2025年10月25日
  • 赤と黒(下)

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    ネタバレ


    ジュリヤン・ソレルの野心と恋が、ついに破滅へと向かう下巻。
    貴族令嬢マチルドとの駆け引き、そしてレナール夫人との再会が、彼の運命を大きく揺るがします。
    激情と冷静さが交錯する展開に、最後まで目が離せませんでした。
    「赤=栄光」「黒=破滅」とも読めるタイトルの意味を、読後に深く考えさせられる一冊です。
    結末は、サロメを連想しました。

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    2025年10月25日
  • うたかたの日々

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    奇天烈。奇想天外。
    そして やり切れない感情

    イメージしながら読むも
    イメージが追いつかない 笑
    ハチャメチャな中にも 秩序らしきものはあって
    生き物の生死に重きを置いていない世界にあって
    愛は確かにあって。。。
    何とも不思議な読みものだった

    少々 読書欲が減退しつつも
    後半は 彼らの行く末を苦しく思いつつ
    一気に読み切った
    ラストの猫とハツカネズミのやり取りは
    胸につまる思い

    リアルな あるべき現状を とっぱらって
    素直に読むべき本
    私は この世界の住人にはなりたくない
    あまりにも…あんまりだ…

    思っていたイメージと違った語りだったけど
    何度か読むと 染みるのかもしれない
    そういう気

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    2025年10月12日
  • 地図と領土

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    作者が作中に登場するにしては「重要とはいえ脇役」って珍しいような、コレやったら本人役やなくても良くね?とも思ったり。あと、何となく雰囲気が春樹っぽいような、春樹のそういうとこあまり好きやないような。いや、最近の春樹読んでへんけども。

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    2025年08月04日
  • マノン・レスコー

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    ネタバレ

    フランス人、すごい。ディベルジュ!何回助けたんだろう?でも結局そうなるのかなんてこった。放蕩な女は、死に放蕩な男は助かる。男の描いた物語だな。

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    2025年05月09日
  • 赤と黒(上)

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    罪と愛との間の葛藤に揺れるレナール夫人と幼稚な出世欲に取り憑かれたジュリヤンの、絶妙に噛み合わない心情の描き方がとてつもなく緻密でした。そうした表現が物語前半に疾走感を生み出していたように感じます。

    後半の神学校のパートは失速感があり読み進めるのがやや大変でしたが、ラストは2人の心が揺れ動く再会シーンが描かれ、下巻に向けて期待の高まるクライマックスでした。

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    2025年01月21日
  • 地図と領土

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    ネタバレ

    部分的には面白いのだが、総合的には正直面白くない
    たぶん大衆的な面白さを獲得するのをわざと拒んでいることが原因なのだろう
    展覧会に関わるキャッチーな運営メンバー、アクの強いキャラクター、急に始まるサスペンスパートなど
    高水準なエンタメの片鱗を一瞬覗かせるが、すべてあっけなく収束してしまう
    なんといっても一番の見所は、著者自身の分身キャラのウェルベックである
    自分を批評し俯瞰からキャラクター化していながら、更にそれに憑依し内から外からと相当に難易度が高いことをしているように思われる
    この珍妙な人物像が物凄くいい味を出している
    自身を演出してこれほど面白く仕上げられる作家もいないだろうし、間違いな

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    2025年01月03日