うたかたの日々

うたかたの日々

1,005円 (税込)

5pt

青年コランは美しいクロエと恋に落ち、結婚する。しかしクロエは肺の中に睡蓮が生長する奇妙な病気にかかってしまう……。愉快な青春の季節の果てに訪れる、荒廃と喪失の光景を前にして立ち尽くす者の姿を、このうえなく悲痛に、美しく描き切ったラブストーリー。ヴィアンの代表作であり、20世紀フランス文学の「伝説の作品」が、鮮烈な新訳で甦る! 映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』原作。

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うたかたの日々 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    SF、コメディ、恋愛、悲劇、全ての要素が合わさった新感覚の小説でした。SF要素が強くぶっ飛んだ世界観です。前半は恋愛コメディで、中盤から後半にかけては雰囲気が大きく変わって悲劇的で重たい雰囲気に。その作品内での大きな振れ幅も魅力的で、特に終盤はどうなっていくんだろうという展開で引き込まれていきました

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    かつて曾根元吉訳(『日々の泡』)で読んだ。今回、野崎歓訳で再読。
    原著は1947年刊。現代の文脈ではなく、どうしても当時のアクチュアルな文脈で読んでみたかった。大戦終結後、実存主義が抬頭し、アメリカナイズされるパリ、青年たちの熱気の充満するパリ、この作品はそうした状況のなかで生まれたのだから。野崎歓

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    詩的な表現を多く含んだ小説なのか、と思ったがこれは違う。
    うたかたの日々は、一文一文を真に受け、作中世界の在り方に没入していかなければならないタイプの小説で、伏線や隠喩を解き明かすといった読書をする人にはこの作品の良さが分からないだろう。

    我々が生きている世界では、肺に睡蓮は生えない。ハツカネズミ

    0
    2016年03月04日

    Posted by ブクログ

    不思議な話だった。儚く美しいまさしく泡沫の日々、泡沫の恋だった。二人の恋が始まった時は幸せに満ちていたのに、こんなに切なく哀しい結末になるなんて。睡蓮に肺を蝕まれていく愛するクロエを救うため、下等なものとしていた働きに出るコランや、夫を破滅に導いた小説のために人を殺してしまうアリーズ。どこかで歯車が

    0
    2013年11月15日

    Posted by ブクログ

    面白かった・・・。

    以前に別訳で「日々の泡」のタイトルの文庫本を買ったことがありました。もう10年以上前だったか。そのときは申し訳ありませんが、何が何だか訳のせいかのめりこめず、早々に脱落。
    今回は、ほぼ盲目的に信じている光文社の新訳であることと、野崎歓氏の訳ということで再購入。読破。
    いやあ、

    0
    2013年10月30日

    Posted by ブクログ

    キッチュ!これに尽きる。読みやすくてサクサク読みすすめられる。
    ガジェット満載の楽しいB級文学といったところ。
    そんなジャンル存在するのかどうか分からないけど、大好きだ。

    例えば映画『唇からナイフ』を観たときの感覚。ワクワクする。
    いや待て、そういやこれの映画版観にいったわ。いまはなきシネセゾン渋

    0
    2013年06月15日

    Posted by ブクログ

    僕たちの生きる世界とはちょっと違い、まるで夢の中での出来事のような非現実的な世界設定に最初はちょっと戸惑うが、物語全体に漂う、青春とその喪失感を描くのにはこれしかないという世界が素晴らしくも悲しい。物語は(お金とか仕事とか)どんどん現実の重みに潰されていくのだが、それでも非現実感は最後の最後まで強調

    0
    2012年08月10日

    Posted by ブクログ

    「さあ行こう、猫ちゃん」
    「これ、猫の毛皮じゃないわよ、オオヤマネコよ」
    「オオヤマネコちゃんっていいにくいな」

    ひたすらにハッピーで太陽の真下にいるような前半から物語が終わりに近づくにつれて状況がどんどん悪くなっていくのは読んでいて辛かった。儚い。ところどころに散りばめられているファンタジー

    0
    2013年02月25日

    Posted by ブクログ

    おとななので、長い夏休みもないけど、夏に何かしっかりした物語を読みたいと思って選んだ1冊。けっこう読み終わるまで時間がかかった。なんとか夏が終わる前に読み終われてよかった。
    はじめ現実離れした表現が目立ち、ヴィアンの本がはじめましてだから、そういうものかとなんとか受け入れることができた。そして、読み

    0
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    幻想的な表現も助長し、
    前半は兎にも角にも甘ったるい場面や描写が多く、カロリー高めであったが、
    後半の落ち方に容赦がなく、ひたすら悲しい気持ちに。

    とはいえ、思い返せば前半から容赦なく人が死んでゆく世界だった。
    その世界に入り込むことへの準備さえできれば、
    マジックリアリズムの面白さは跳ね上がる。

    0
    2022年12月21日

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