野崎歓のレビュー一覧

  • うたかたの日々

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    『きれいな女の子との恋愛、それとニューオーリンズかデューク・エリントンの音楽。その他のものはみんな消えちまえばいい。なぜって、その他のものはみんな醜いからだ。』そんな著者のパンクな言葉から始まる本作。
    青年コランは音楽と料理を楽しむ裕福な暮らしを愛し、労働とは無縁の生活をしていた。コランは恋人クロエと結婚するが、ある日彼女の身に異変が起きる。

    コランの他にも恋人を持つ青年たちの恋模様も織り交ぜ、時に美しく、時に非現実的で、そしてそこそこグロテスクでカオスな描写もあり、ちょっと理解に苦しむところも。労働を嫌い、娯楽と恋に生きるコランの顛末とは。幻想的で残酷で、癖の強い作品です。
    個人的には“肺

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    2014年08月28日
  • 素粒子

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    静と動、性と死が激しい物語。
    対局的に位置する二人の兄弟の虚しさが上手く描かれている。取り分け、時間の流れ(若さ)への恐怖は読者をも病む。

    あからさまな性の表現が多く、それ自体はいいが、もう少しミシェル側のストーリーが欲しかった。

    なにかしら残ってしまった自分のしこりが、上手く解決できず、戸惑っている。

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    2014年06月25日
  • ちいさな王子

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    難しい。色々な読み方があるんじゃないかな。楽しいとき、幸せなときに読むのと、悲しいとき、つらいときに読むのと違うと思う。

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    2013年12月12日
  • 赤と黒(下)

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    物語はいいけれども、この本
    残念ながら誤訳が多いのです。
    (しかも残念なことにこのレーベル
    やたら誤訳が頻出します)

    なので、読み直す本になっています。

    野望に燃えた男、ジュリヤンの
    栄光と挫折、そして死。

    たといどんなに燃えるような情熱「赤」があったとしても、
    やはり彼が抱く闇「黒」は消えはしなく
    結局、死ぬまで彼を苦しめ続けました。

    彼は確かに、自己中心的
    人嫌い、何もいいところはないでしょう。
    ただし、情熱だけは
    取り柄だったでしょう。

    しかし身分が卑しいゆえに
    それがあらぬ方向に向ってしまったのです。
    悲しむべくこと。

    深いお話でした。

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    2013年11月23日
  • うたかたの日々

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    ネタバレ

    マスターピースにはマスターピースとして語り継がれる理由があるとあると思うのですが、解説を読んで納得しました。きちんと時代背景とヴィアンの生涯を作品に昇華させていますね。

    解説ではこのポップで独特な筆致を「言葉遊び」と「記号表現の遊び」と文学的な論理で詳しく解説していますが、要はファンタジックで絵本のような世界観を受け入れられるかどうかだと思います。僕も読み始めはどうかと思ったけど、意外と面白かった。

    古典作品は難しい翻訳がつきものですが、これは訳者が頑張ったのか、結構サクサクと読めますね。一度目は予備知識なしで読んで、二度目は時代背景やヴィアンの生涯を理解した上で読みたくなります。

    読む

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    2013年11月03日
  • うたかたの日々

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    読む際、頭の切り替えに失敗したせいで幻惑と翻弄されてばかり。なかなか癖のある物語で私にはシュールな具合とアイロニカルな感じがややきつ過ぎた作品でした。イメージが弾ける世界にはドラッグでも軽くキメたか、とことん寝不足の頭で書いたのかな? という印象を持ち、奇妙な感触が残ります。結局、最初から最後までつかみきれないまま読み終えてしまったのですが、今はそれでよかったと思っています。だってこのお話、écume(泡ぶく)なのですから、つかめたところで消えるだけですもの。好き嫌いがはっきりと分かれる内容だと思います。

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    2013年03月18日
  • ちいさな王子

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    どんなおとなだって、最初はこどもだった(それを覚えているおとなは、ほとんどいないけれど)

    なにしろおとなには、いつだって説明が必要なんだから。

    「まっすぐに歩いても、そんなに遠くまでは行けないんだよ……」

    でも残念ながら、ぼくには箱のなかのヒツジを見てとる力はない。きっと、少しばかりおとなたちに似てきたのかもしれない。ぼくも年をとったんだ。

    こどもたち!みんな、バオバブには気をつけるんだよ!

    「あのころ、ぼく、なんにもわかっていなかったんだなあ!お花が何をしてくれたかで判断するべきで、何をいったかなんてどうでもよかったのに。お花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、明るくしてくれた。ぼ

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    2013年02月09日
  • うたかたの日々

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    絶妙なバランス。現実と虚構の渦が生み出す夢のような世界。

    肺に睡蓮が咲く奇病に取り付かれたクロエとコランの儚く繊細な日々。

    ピアノカクテル、小鳥のソーセージ、心臓抜き、、、、

    愛をこめて現実を破壊するヴィアンの魅力が凝縮された一冊。


    自分の選んだ職業のために、クロエの運命を知るコラン。そのシーンはとても印象的で好き。

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    2013年01月05日
  • ちいさな王子

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    恥ずかしながら、この年になって初めて読みました。
    洋書はもともと日本語で書かれているものと違って、伝えたいことのニュアンスを読み取りづらいなと感じました。
    もっといろいろ読んでみたいと思います。
    次はグレートギャッツビーに挑戦してみようかな。。

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    2012年08月17日
  • 赤と黒(下)

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    節目に読み返したくなる本。

    早熟な知性。マイノリティゆえの孤独。冷笑的な思考。

    自分の経験から考えると普通こうゆう人間は人との関わりを極力避け腐る一途。

    ジュリアンのすごいところは社会性を保ったこと。出世の志を捨てなかったこと。

    腐り続けてダラダラ過ごすより、情熱的に生きてすぐ死んだ方がまし。レナール夫人がジュリアンに告訴を提案した時、ジュリアンは自ら死刑を選んだ。この選択ほど彼の人生にとっていきいきとしたものは他にあったのだろうか。

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    2012年03月16日
  • 赤と黒(上)

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    語訳の話もあったので、最新の4版を購入。
    が、93ページから123ページまで紙がしわくちゃだったので3版に交換。

    この本とは、相性悪いというか縁がない。。。

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    2012年03月19日