野崎歓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ表題どおり、この小説はなによりも美しく、なによりも儚いもの、つまり「きれいな女の子との恋愛」と「デューク・エリントンの音楽」に捧げられている。
ひさしぶりに読み直して感じたのは、精緻に描かれたコントラストの妙。物語は、街から色彩の消える冬に始まり生命が躍動する新緑の季節に終わるのだが、登場人物たちの世界はそれとは反対に、徐々に色を、そして音楽を失ってゆく。彼らはいってみれば、彼らの住む世界との「同期」に失敗したのだ。その残酷さと不条理さ……。
破天荒なファンタジーのような顔をもつこの小説をはたして「読める」かどうかは、ボリス・ヴィアンの「感性」にどこまで肉薄できるかにかかっているような気も -
Posted by ブクログ
大学の授業で必要になったので購入しました。
中学の時一回挫折して、高校の時に読みきったきりご無沙汰でした。
昔読むのが苦痛だったのは、訳が古いものだったからかもしれません。この本はとても読みやすかったです。
大学生になってから読み返して、高校時に読んだ時よりもこの本の良さを感じることが出来たと思います。
あと私的にこれを児童書というのはどうかと思います。
大人向けの童話といった方がいいような。
今『人間の土地』を読もうと思っているのですが、同じ著者でもこちらは1955年に堀口大学という方が訳されたきりになっていて、旧漢字が使われています。読んだ方のレビューを読んでみると、最初のとっつき -
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邦題「素粒子」。フランスで最も物議を醸す作家、ミシェル・ウェルベック。初めて読んだ。入り込むまでに時間がかかるのは、その作家の世界観を知らないせい。入り込んでからはのめり込むように読み耽った。これほど悲しい物語を読んだのは久しぶりかもしれない。ガツンとくる物言いと悲しきストーリー展開。読んでいて、こんなに悲しい最後が待ち受けているとは思わなかった。最後だけが悲しいわけではない。後半は常に悲しい。怠惰。頽廃。擦り減っていく感触。現代性をここまで確実に捉えている作品て、そうないと思う。この人はすごい。。。なんといってもアナベルに心捉えられてしょうがなかった。(07/8/20)
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Posted by ブクログ
ネタバレ貴族令嬢マチルダが、ジュリヤンに夢中になって「あなたはわたしのご主人様」とか言って髪を切ったかと思えば、翌日には軽蔑しきったり、またすぐ夢中になって私を罰してほしいとか、とにかく気が変わりすぎる!
フランス人でこうなの??
ジュリヤンも、階級闘争の一環で貴族令嬢をイケメンな裕福貴族から奪ってやれ的動機でマチルダの気をひいたかと思うと、いつの間にか彼女無しでは死んだ方がましくらいに夢中になったり冷たくされて何も手につかなくなるほど落ち込んだり。
ツンデレシーソーゲームが長すぎる。
フランス人て………。
後半、レナール夫人をいくら何でも銃撃するのは
損得勘定で生きてるジュリヤンにしては突飛な行 -
Posted by ブクログ
結構頑張って読み切った。
理解できなかったのでいつか読み返したい。
病的に異性を追い求めるブリュノと性的なことに関心が無いミシェル。
正反対な2人。
セックスに関する描写は多いが、いつどこでセックスをした。という事実しか読み取れず、セックスに伴う感情の変化や快楽などは読み取れなかった、温度の無い愛。
セックスを求めるブリュノとそれを求めないミシェルどちらの人生の描写も淡々としたもので、だからこそ行為の意味や愛の意味、異性を追い求めるということ自体について考えさせられた。
もう少しヒッピー文化などに関係する知識があったら楽しめたのかな〜
最後SFっぽくなる??
すごい作品なんだろうなとは思 -
Posted by ブクログ
奇天烈。奇想天外。
そして やり切れない感情
イメージしながら読むも
イメージが追いつかない 笑
ハチャメチャな中にも 秩序らしきものはあって
生き物の生死に重きを置いていない世界にあって
愛は確かにあって。。。
何とも不思議な読みものだった
少々 読書欲が減退しつつも
後半は 彼らの行く末を苦しく思いつつ
一気に読み切った
ラストの猫とハツカネズミのやり取りは
胸につまる思い
リアルな あるべき現状を とっぱらって
素直に読むべき本
私は この世界の住人にはなりたくない
あまりにも…あんまりだ…
思っていたイメージと違った語りだったけど
何度か読むと 染みるのかもしれない
そういう気