翻訳はおわらない

翻訳はおわらない

小説・文芸
1,067円 (税込)

5pt

4.3

AIが高度な翻訳をしてくれる時代に、「それでも人間が翻訳をする」ことの意義はどこにあるのだろう? 私たちは言語とどう向き合うことになるのだろう? フランス文学の名翻訳者が、その営為の本質に迫り、言葉・文学・世界に思索をめぐらせる極上のエッセー。『翻訳教育』(2014年)を改題し、あらたに1章を増補した文庫版。

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翻訳はおわらない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    放送大学で読書熱を再び灯してくれた科目の先生。
    しばらく忘れていたけど(失礼)、録画していた100分de名著、サン=デグジュペリの回を見て、あれ?どこかで見たことある、となって俄然興味が湧き起こり、手に取った本がこちら。
    あっという間に読み終えた。
    とても面白い。
    共感してくれる人がいたら嬉しいんだけど、先生のエッセイは原田宗典に似てる。
    随所に滲み出るとほほ感が最高。

    選ぶ理由が元の本の内容ではなく、先生の翻訳したものを読みたいと思わせてくれました。
    翻訳家で本を選ぶ、そういう視点もあるよね、と教えてくれました。

    0
    2026年08月28日

    Posted by ブクログ

    2025年刊。2014年に出た『翻訳教室』の改題増補文庫版。もとの10章に、「AI翻訳なんか怖くない」の章が追加されている。
    語り口が軽めの、翻訳をめぐるエッセイ。音楽会に行くなどの日常も織り込みながら、仕上げたばかりの翻訳の裏話。ヴィアン『うたかたの日々』、ウエルベック『地図と領土』、ネミロフスキー『フランス組曲』も出てくる。
    引き込まれたのが森鷗外。4つの章に登場する。始まりは、好んで聴くマーラーの交響曲第8番の話(翻訳作業のBGM)。この曲の題材として使われているのがゲーテの『ファウスト』。マーラーは『ファウスト』をどう曲として翻訳しているか。そこから話は、鷗外の『ファウスト』の日本語訳に及ぶ。その訳がいかに素晴らしいか。ちなみに、Symphonyを最初に「交響曲」と訳したのは森鷗外。そういうオマケもついている。
    作家の森茉莉は鷗外の娘。その茉莉の息子は山田爵、長じて東大のフランス文学の教授になった。野崎歓は、学部の3・4年次に、定年間際の彼に教わった。その授業風景が描かれている。爵(じゃく)という名前はフランス語のJacques、命名は祖父の鷗外。
    鷗外と言えばドイツ。しかし、フランス文学や文化にも詳しかった。小倉の左遷時代には、フランス人神父からフランス語を習っていた。娘や息子につけた名もMarie、Anne、Louis(茉莉、杏奴、類)。結構なフランスオタクだったのだ。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    エッセイの形で翻訳家としての想いが語られる本。
    原作から日本語に訳すことにそんな工夫があるのかなど知ることができた。

    0
    2025年09月27日

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