滅ぼす 下
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滅ぼす 下

経済大臣の秘書官ポールは、諜報機関で重きをなした父や家族と関係を修復する。冷え切った妻との間に見える光。絶望的な世界で生きる個人の自由の果てを描く作家による現代の愛の物語。

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滅ぼす のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 滅ぼす 上
    2,420円 (税込)
    謎の国際テロが多発するなか、2027年フランス大統領選が行われ、経済大臣ブリュノと秘書官ポールはテレビタレントを擁立する。社会の分断と個人の幸福。フランス発の大ベストセラー。
  • 滅ぼす 下
    2,585円 (税込)
    経済大臣の秘書官ポールは、諜報機関で重きをなした父や家族と関係を修復する。冷え切った妻との間に見える光。絶望的な世界で生きる個人の自由の果てを描く作家による現代の愛の物語。

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滅ぼす 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「何が何でも物語作品が必要である。自分以外の誰かの人生が語られていなければならない」

    これは物語終盤、主人公がある危機に陥るが、「読書」によって一時的に絶望から救われる場面。

    あまりにも絶望的?な本筋とはすこし離れるが、
    ウエルベックの読書に対するポジティブな考え方が集約されているような気もして

    0
    2024年01月02日

    Posted by ブクログ

    謎の組織によるテロ行為はエスカレートし遂に犠牲者が出る。
    その煽りを受けながら大統領選は終結する。
    家族内での不幸。もっとも若い息子が死に、体の不自由な父親は生き延びる。
    主人公は妻との関係を修復するも過酷な運命が待ち受けていた。

    上巻から物語の重要な要素と思われていたテロとの戦いや大統領選は尻す

    0
    2023年09月01日

    Posted by ブクログ

    作家ミシェル・ウエルベックの最新刊。時は2027年、大統領選挙を間近に控えるフランスを舞台に、経済財務大臣補佐官のポールを通して同国および世界の抱える病理と苦悩を見つめた大作。

    相次ぐ国際テロ事件、選挙に向けた候補者応援活動、そしてパラレルに進行するポールと彼を取り巻く親族の家庭問題が、筆者の皮肉

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    物語後半で展開されるのは人生の不条理劇。解明しようとしてたサイバーテロ攻撃も父が残した謎も大統領選もこれ以上進展がのぞめない。なぜならポールは口腔癌によって「滅ぼされる」から。
    自分はまだ重い病気に罹ったことがないから、癌の告知、治療の選択、家族へ知らせる過程等をポールと共に追体験した。嘘つくまでは

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    少しだけ未来、フランス大統領選と同時並行して起こる、不思議な出来事。
    それは主人公ポールの公私に広がる。

    ポールの見る夢、時には白日夢に近い空想……暗示なのか深層心理なのか。

    ネットという怪物
    拡散というパワー
    妄信という暗黒
    これまでの経験からくる未来への安心感が、ガタガタと音を立てて崩れてい

    0
    2024年11月19日

    Posted by ブクログ

    初ウェルベック。
    多彩なテーマも、ラスト近くになり俄然、性と死、そして看取りの話に収斂していく
    では大統領選やテロは何だったのか、ってことにはなるが、人間の社会や人の一生なんてそんなもの。
    大枠の理解などできないまま死んでいく。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    ウェルベックの新作。上下巻それぞれ300ページを超える長編だが、ほとんど一気読み。少なからず消化不良のストーリーではあるのだが、高度テクノロジー時代のテロに始まり、生と死、人工受精が普通になった近未来における原始的なセックスの意味などを描いて読ませる。『素粒子』『プラットフォーム』の上、『服従』『地

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    テロや政治の大きな物語を背景としつつ、フォーカスされるのは、一人の人間がどのように己の死に向き合うかということ。
    文明の滅びのイメージと人間の滅び、自然の巡りなどを相互に響かせながら物語は進んでいく。

    伏線では?と勘ぐりたくなるような匂わせが頻発するが、それらの記述は解決されず、物語の背景で滞留し

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    上巻はのろのろ読みだったけど、下巻はあっという間に読めた。
    上巻始めの感じはハッキングなどの技術による社会崩壊の話かと思ったら全然違った。もちろん世の中の在り方の事も含まれているけど、もっと大きな生死についての話だった。
    意外な展開で、帯に書かれているように「読み出したら止まらない」
    フランスらしさ

    0
    2023年10月01日

    Posted by ブクログ

    もはや一種の黙示録とも呼べる文学作品を作り続けているフランスの鬼才、ミシェル・ウエルベックによる新著であり、過去の作品と比べても単行本上下巻という大著。

    個人的に新著が出たら、迷わずに買うことを決めている現代作家の一人がウエルベックなのだが、迷わずに買ったことを全く後悔しないほど完成度高く魅惑的な

    0
    2023年09月09日

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