小杉健治のレビュー一覧

  • 百万両の密命(上)~新九郎外道剣(九)~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    甲府勤番を命じられ江戸を離れた外道の剣客・柴新九郎。甲府勤番支配から一年ぶりに下されたのは、金蔵から五十両を奪い琢電した金蔵・米蔵番出役・本田多十朗を斬れとの命だった。本田が目撃された黒川金山の奥地に入った新九郎を罠が待っていた。次々に襲いかかる刺客に新九郎の剣が唸り、金山に隠れていた驚愕の秘密が明らかに―。大人気シリーズ、ついに最終章。文庫書下ろし長編時代小説。

    令和4年3月27日~28日

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    2022年03月28日
  • 三千両の拘引(かどわかし)~新九郎外道剣(七)~

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    内容(「BOOK」データベースより)
    酒問屋『日高屋』の内儀が拘引された。主から人質となった内儀を取り戻すため、助けを求められた御家人・柴新九郎だが、背後に危険な匂いをかぎ取る。そして、新九郎の前に、新たな刺客も現れるなか、突如、これまでになかった大きな「変化」が新九郎に生じる。外道の剣客に最大な危機が訪れた―。大人気のシリーズ、ついに物語が佳境に入る瞠目の第七弾登場。

    令和4年3月17日~19日

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    2022年03月20日
  • 向島・箱屋の新吉 新章(二) 忍び寄る危機

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    事件は終わってはいなかった。
    武家が関わることなので奉行所は手を出せない。
    そんなおり、辻斬りが多発。
    殺しもする強盗も連続で。

    新吉も捜査するが、お葉の客がスリに狙われ、捕まえたスリが仕返しを。それも4度も。
    そのしつこさに違和感があり、解決しなかった事件がまだ終わってはいないことに気づく。

    さすがは小杉健治の作品だけに、ドキドキしながらワクワクしつつ読み終えた。

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    2022年03月17日
  • 向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨

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    吉原の花魁、小紫と恋仲になって脱藩した武士、油木新次郎。今は向島の芸者、お葉の箱屋、新吉だ。

    今回新吉の謎が解ける。

    そして小紫への思慕の決別。

    今回の事件は、おさんのいう取手の女性。
    娘を女衒に売ったのだが、夫が亡くなり、取手から上京。
    死ぬ前に一眼娘に会いたいと。
    ところが女衒は強盗に娘が殺されたという。
    話に信憑性がなく、江戸でそのまま娘のおさわを探すことにしたおさん。

    新吉と老船頭の茂助は事件を探る。


    このシリーズも3巻目。
    小説のテーマの中に、無闇に人を殺さないことを、いれたようだ。
    町人も、武士も命を粗末にはしない。
    話し合いで、互いに歩み寄りより良い未来へと、主人公は

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    2021年09月30日
  • 鼠子待の恋 風烈廻り与力・青柳剣一郎[54] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    『風烈廻り与力・青柳剣一郎シリーズ』54巻。
    これほど長い時代小説は、佐伯泰英の居眠り磐音シリーズ以来か?

    このシリーズ、事件の謎解きも楽しめるが、登場人物たちへの作家の愛情が感じられ、実に丹念に人となりが描かれる。
    今回は手先を務める太助が存在感。
    幼い頃、苦労を重ね途方に暮れて川面で佇んでいた時に、そんな幼児も知る「青痣与力こと青柳剣一郎」が、優しく励ましてくれたことが、心の支えとなって、その後の太助の心の支えとなった。
    偶然、一度青柳の捜査の手伝いをしたことから、青柳の手先として働くことに。素直な性格は息子が結婚し寂しさがあったしっかり者の妻、多恵にも、大いに気に入られ、何かと世話を焼

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    2021年08月14日
  • 向島・箱屋の新吉 謎の客

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    向島の芸者、お葉は、箱屋家業をしている新吉の想い人によく似ていた。その人はもういない。
    お葉を守るためにはなんでもしようと決意する新吉。

    その新吉の正体は、吉原の花魁を守るためにしてもいない事件の犯人として、武士をやめた。

    読めば読むほど、興味がつきない魅力的な主人公像!
    次回作品が待たれる。

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    2021年06月26日
  • 二重裁判

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    この作者の作品は何か心が温まる感じがします
    これまで三作品読みましたが 偶々かもしれませんが 最後は 同じような感想を抱きました この作品に関しては もう少し丁寧に物語を進めても良かったとは思いました

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    2021年06月02日
  • 寝ず身の子 風烈廻り与力・青柳剣一郎[53] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    今回も痺れるようなかっこよさ!青柳与力の、情愛のある目線が、優しく人を包む。

    濡れ衣で遠島の罰に落とされた信用ある大黒屋の主人。
    最後まで無実を叫んでいたが無念、島で没する。

    その無念を晴らそうとしたのは???

    毎回唸るほどの二重三重の謎解きを、部下の悩みも混ぜ込んで深い味わいのある人間模様になっている。

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    2021年05月18日
  • 生きてこそ 風烈廻り与力・青柳剣一郎[52] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    風列廻り与力・青柳剣一郎シリーズも、早52巻。
    今回も痺れるほどかっこいいのが主人公。

    ボロ布のようになり、生気のない表情の物乞いがいた。
    そのものが首をつれと約束を迫るという。

    折しも2度首吊りが起こったために、死神かとさわがれる。

    かたや盟友、清左衛門の親戚筋の美しい娘が、問題のある大身旗本からの縁談に苦慮してるという。剣一郎に相談がある。

    自分の娘も同じような悩みがあったが今ではあいぼれの相手と幸せに暮らしている。同じ境遇に同情した主人公はふたつの事件に忙しい。


    解決の談判に向かう主人公の心意気は、敵対する相手をも動かす。あっぱれ!

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    2021年04月30日
  • 帰って来た刺客 栄次郎江戸暦24

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    栄次郎の兄の同僚の御徒目付同心が暗殺された。
    偶然、犯人が通りかかったのに出くわし一閃を交えた。

    その犯人の殺し方は特徴のある首を一度で掻き切る腕。

    10年ほど前にも同じ殺し方が3年の間に9件あったことを探し出す。
    お秋の旦那、与力の崎田孫兵衛も知る事件だった。
    ところが詳しく調べ始めると、犯人の同期と相手の傾向が違っていることを突き止める。

    一本調子にならない複雑な筋立てが読み応えを増幅!
    シリーズ中、素晴らしい回だった。

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    2021年03月20日
  • 最期(鶴見京介弁護士シリーズ)

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    四日市と聞いてまず思い浮かぶのが「公害」。
    水俣市の水俣病、新潟の新潟水俣病、富山のイタイイタイ病、そして四日市の四日市ぜんそく。教科書に載ってあり、当時身近でなかったネットを使ってまで調べた記憶がある。この国にそんな時代があったのかと幼いながら衝撃を受けた。発生時期や原因物質、症状もバラバラだが、背景は高度経済成長期の急激な重化学工業の拡大である。

    裁判員制度で殺人事件の裁判に参加した貝原。被告人の癖や顔つきに、四日市のヒーローの面影と重なる。本当にいま目の前にいる被告人は、大企業相手に訴訟を起こし、原告や被害者たちに叱咤激励してくれたヒーローなのか?物語が進むにつれ容疑は深まるばかり。こ

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    2021年03月09日
  • 偽証

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    昭和62年の本の新装版。短編集。
    さすがに時代を感じさせる作品だが、話の根底にある「なぜ嘘をついかた」を解き明かす過程は鮮やか。時代背景の古さも短編集なのであまり気にならずに読めます。
    ドライブレコーダーや監視カメラ等がそこかしこにある現代だとでていない作品もあります。
    隠し絵、絵の証言はおすすめ。

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    2021年01月25日
  • 白菊の声 風烈廻り与力・青柳剣一郎[51] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    このシリーズは、毎回、期待通りの秀悦な読後感をもたらす。
    今回は、指物師の与吉という男が濡れ衣を着せられる。
    許嫁、おくみの必死な願いに、青柳剣一郎は動く。

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    2020年12月02日
  • 向島・箱屋の新吉

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    ネタバレ

    さすがは小杉健治の新シリーズ!
    芸者の雑用をするのが仕事の「箱屋」それが新吉の仕事だ。

    新吉は江戸を7年ほど離れて帰ってきた役者ばりの28歳。
    向島は江戸の中心地から離れていて、鄙びた食事と静かな夜を提供するために、芸事だけをする芸者ばかりを置いている。

    そんな中一際美しく若いお葉の箱屋を勤めている。

    最近月に2度ほど辻斬りが出る。
    三人が殺されているが犯人を挙げられない。
    新吉が大変世話になった料理屋の主人、が首吊り遺体で発見。見つけたのは新吉だ。

    二つの事件、そして謎の多い新吉。
    濃密なストーリーは息をもつかせない。

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    2020年10月29日
  • 二重裁判

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    強盗殺人で逮捕され裁判に
    でも無実を訴えても通じず自殺
    その妹が兄が秘密にしていたことを調べはじめ・・・
    なんという展開か
    最終的に明かされる謎

    っていうか弁護士にはちゃんとすべてを
    言った方がいいのではと思わないではなかったけど

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    2020年08月30日
  • 悲恋歌 風烈廻り与力・青柳剣一郎[50] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    ネタバレ

    花嫁が鬼に喰われた?
    芥川の有名な話をもじった様な事件が起こる。
    密室の部屋から忽然と消えた花嫁。
    時を同じくして、22〜3才の職人風の男の遺体が

    船に横たわり、蓆をかけられて大川に迷い込む。

    なかなか事件が解決しない。

    そして、有能な藩主として名高い隠居した友人からも

    別口の謎の解明の依頼をされる。


    またしても青柳の推理が冴える。
    今回は事件解決の糸にもう一つの事件が絡む。

    50巻目のますます冴える、青痣与力!大活躍。

    なんでもできる有能な兄を羨んでいた

    若い頃の青柳剣一郎は、

    押し込み強盗に出くわし、半分やけで、

    応援が来るまで待ちきれずに、事件現場に乗り込んだ。

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    2020年08月19日
  • 天文方・伊能忠敬 出奔

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    伊能忠敬の本だと思って読み進めたけど、三治郎の物語。
    江戸時代の人の優しさや、人の世話、面倒見の良さ。
    こんな時代が有ったんだとしみじみ感じた。
    いつの時代にも、江戸・東京は憧れの街。
    さて、本題の天文方の展開を期待させる、待ちどうしい序章でした。

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    2020年06月22日
  • 灰の男

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    小杉建治『灰の男』講談社文庫。

    昭和20年に10万人もの命を奪った東京大空襲の裏に隠された謀略に挑んだ歴史ミステリー長編。戦時下という過酷で悲惨な時代に咄家を目指した信吉と大学生の伊吹の二人の数奇な運命は平成という安穏な時代を迎え、歴史の中に埋もれようとしていた謀略を暴き出す……

    どんな結末を迎えるのか全く読めない中、坦々と信吉と伊吹の青春時代から青年時代までが綴られる。著者の創作だと思うが、まさか東京大空襲の裏にこのような史実が隠されていたとは……

    平成という比較的安穏な時代が終わり、令和という新しい時代を迎えた途端に台風による災害や新型コロナウイルスの世界的なパンデミックという負の出

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    2020年05月20日
  • 其角(きかく)忠臣蔵

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    「松浦の太鼓」などの演目で描かれる忠臣蔵の討ち入り前夜、両国橋での宝井其角と大高源吾のやりとりが好きなシーンで其角を知りたいと思ったきっかけでした。其角の魅力に惚れこむとともに思いがけず内匠頭と上野介との因縁の深さを新たに知ることになりました。

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    2020年04月05日
  • 咲かずの梅 風烈廻り与力・青柳剣一郎[48] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    前巻に続く、加賀藩と老中相模守の暗躍。
    事件は未だ解決ではなかった。
    鶴姫献上の反物のすり替え事件に続き、事件を捜査していた御庭番の行方不明が続く。

    捜査を依頼されていた青柳は何かが、まだ蠢いていると。
    大阪の廻船問屋の探索からその店は、実は実態はなく、若狭にあるとわかってくる。

    大きな金が動く裏に、何があるか。

    正体不明な旅の僧を助けたことから端を発し、加賀藩と行き来をすると藩主の跡目を争う内紛。
    それに加担する老中の繋がり。
    その背後の抜け荷事件。

    今回も大活躍!

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    2020年03月19日