小杉健治のレビュー一覧

  • 逆転(鶴見京介弁護士シリーズ)

    Posted by ブクログ

    刑務所を出所した石出は、弁護士の力添で仕事を得る。弁護士の柏田は、石出は身代わりで殺人の罪を被ったのではとの疑念を抱いてる。出所して3ヶ月後、石出のアパートの部屋で長年石出の祖母を介護していた寿美子が殺された。石出は殺人の容疑を強く否定するのだが、裁判を迎えることになる。石出の祖母の最期まで介護をした寿美子は、認知症にも関わらずに時々祖母が歌う『山中節』に興味を抱く。寿美子は介護施設を退職した後、山中温泉に移り住む。実は石出の出所後、山中温泉の『こおろぎ橋』で寿美子と再会を約していたのだが⋯。

    0
    2022年06月28日
  • 絆

    Posted by ブクログ

    法廷ミステリー。
    原島弁護士が被告人の過去を暴くことで無罪を勝ち取る。
    こんな悲しい過去があったなんて。
    最後は姉弟が明るく笑顔であったことが何より。

    0
    2022年04月27日
  • 百万両の密命(下)~新九郎外道剣(九)~

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    甲府城の金蔵から五十両を奪い逐電した本田多十朗を討つため、柴新九郎は黒川金山・奥之瀬に向かった。奥之瀬に辿り着くや、新九郎への討手が現れる。そして、衝撃の事実が判明した。密命は、勤番支配の奸計だったのだ。捕縛を免れた新九郎は、江戸に舞い戻り、勤番支配の謀略を暴く!自らの出生に煩悶し続けた外道・新九郎の「旅路の果て」は―。シリーズ堂々完結。文庫書下ろし長編時代小説。

    令和4年3月28日~29日

    0
    2022年03月29日
  • 向島・箱屋の新吉

    匿名

    購入済み

    芸者のお供をする「箱屋」の新吉さん。
    常に冷静で、行動力もあり、しかも二枚目!
    謎が謎を呼ぶ展開に、ほぼ一気読みしました。
    キャンペーンになっていて試しに1巻のみ買ってみたのですが、続編を買うことが大決定しました。

    0
    2021年12月01日
  • 決断

    Posted by ブクログ

    小杉健治さんの、権力者が都合の良いように事件を隠蔽するシリーズではありましたが、最後はスッキリするラストでした。本当は、その後の行方が気になるところですが。父と子の絆も温かく、感動しました。

    0
    2021年08月09日
  • 向島・箱屋の新吉 謎の客

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    夜の冷気が身にこたえる季節。向島の人気芸者・お葉の身の回りの世話などをしている箱屋の新吉は、三囲神社で薪炭問屋を営んでいるという男に声をかけられる。金回りはいいようで、男はお葉を座敷に呼ぶが、何か裏がありそうで―。一方、牢脱けした男の行方を追って、同心の扇太郎は聞き込みをしに向島を訪れる。新吉にも人相書きを見せ、協力を仰ぐ。調べていくうちに、大店の主人や人気絵師のかかわりが明らかになる!?

    令和3年3月23日~25日

    0
    2021年03月25日
  • 向島・箱屋の新吉

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    向島で箱屋を生業にしている新吉は、芸者の身の回りの世話をして生活を送っていた。ある日、目をかけられている料理屋の旦那が首を吊った。新吉は現場に手拭いが落ちていたことから、他殺として調べ始める。一方、南町定町廻り同心の扇太郎は、連続辻強盗を追っていた。次に狙われると定めをつけた向島で聞き込みをしていた時、別件で探していた男と瓜二つの新吉を見かける。向島と花街を舞台に繰り広げられる人情時代小説開幕!

    令和3年3月22日~23日

    0
    2021年03月23日
  • 母の祈り 風烈廻り与力・青柳剣一郎[49] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    やっと新刊を読むことができた。

    青柳剣一郎のクールで、人情深く、カッコイイお話。

    今回も、もちろん期待以上。

    5年前、盗賊鈴鹿一家を捕らえた同心、坂上吹太郎は綺麗で思慮深いお静と幸せに暮らしていたが、坂上を仇と狙う残党が、新しい鈴鹿一家を立ち上げ押し込み強盗に。

    5年前を知る同心であり、坂上のためにお静を養女としてから嫁がせた心優しい川田与五郎がお堀で事故で死んだという事件があった。
    人となりを知る周りの人間は、どうしても事故だと信じ難く何かモヤモヤしていた。

    そんな時、押し込み犯人とみられる男たちが次々と殺された。


    複雑に絡み合う事件と、謎が謎を呼ぶ人間関係。
    毎回、大満足のシ

    0
    2020年07月09日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 2 潜伏

    Posted by ブクログ

    泣けました 7人殺しの罪人の治療をした蘭医幻宗 弟子の新吾 大罪人の鉄二が周りの人々から受けた優しさから 真人間になり自分の死罪も顧みず証言に 現れた 感動❗️

    0
    2020年02月25日
  • 絆

    Posted by ブクログ

    ー これまでの検察側の尋問においても、被告人の犯行は浮き彫りにされたのである。さらに、被告人自身も自白している。このようなケースにおいて、なおかつ原島弁護士だけが無実の主張をしているのだ。

    事実はなにか。法廷にさらけ出されるのは、『訴訟上の事実』であって、『真実』ではない。『真実』は神にしかわからないのだ。
    冤罪事件の多くは不当な自白から起こっている。冤罪事件の弁護は、捜査側の自白強要による嘘の供述の指摘からはじまる。つまり、被告人は取調官の過酷な追及に抗し切れずに、ついにやってもいない事件を自白してしまうのだが、裁判に入って、その自白をくつがえすことから、冤罪裁判がはじまるのだ。

    ところ

    0
    2019年09月09日
  • 伽羅の残香 風烈廻り与力・青柳剣一郎[39] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    もう!!なんて素敵なお話なのでしょう。
    伽羅の香りのする鬢付け油が大評判で、人気の錦屋。
    その主人卯三郎は、人のものが欲しくてたまらなくなる性分だという。それ以外は、腰も低く穏やかで商人としても有能だと。

    その錦屋を巡って二つの大名家が争う。
    そこには。。。。

    お家大事に身を捧げ、自ら死を選び青柳に切られる家臣。

    欲張りだ、金に任せて、、、という評判がたっても、実は裏で相手の矜持を傷つけずに助ける卯三郎。

    なんとも後味の爽やかな回に。

    0
    2019年05月28日
  • 善の焔 風烈廻り与力・青柳剣一郎[32] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    今回の話は、人の善の面と悪の面を主題にしている。
    強風の多い頃、付け火の未遂事件が2回続く。
    牢の解き放ちを目的の付け火か?と捜査が始まる。

    事件に関係のある何人かの捜査内容をもう一度さらうことに。
    そんなとき、長屋で錺職人が中風で身動きができず、弟弟子にどやされ、惨めにしていた。
    そんな男のお供気にかけ、事件をさらうと、自白が嘘だった事件が判明。

    面からは見えない人の内面をクローズアップさせ、じんわりと涙誘われる人の本質にも迫る作品。

    0
    2019年05月19日
  • 真の雨(下) 風烈廻り与力・青柳剣一郎[31] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    上下巻からなるこのお話は、最後まで真相がわからない作りになっている。藩の地元と、江戸詰と、大きな商人と、、、と複雑で多くの登場人物の人となりも魅力的に描かれた傑作。

    0
    2019年05月18日
  • 青不動 風烈廻り与力・青柳剣一郎[26] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    これには満点をつけちゃいましょう!
    本当に息もつかせぬ次から次へと謎が謎を呼ぶ、、、の如し。
    内容は言わないことにしましょう。
    自死と死因を決めつけられた夫の無念を晴らそうと、青痣与力に相談に行った内儀の夫を思う心から、大事件が掘り返されることに!!!!!!!!

    0
    2019年05月16日
  • 天文方・伊能忠敬 出奔

    Posted by ブクログ

    ミステリー作家でもある小杉健治さんの近刊。天文方・伊能忠敬シリーズ第1巻。
    私の母校は千葉県佐原市にあり、この伊能忠敬の家もある。
    そんなことで、気になって読み始めた。

    伝記ものかと思いきや、家出をする15〜6歳の頃から始まる。読み書き算盤ができる三男坊の三治郎が幼名。継母との折り合いが悪く家を出る。
    素直な性格と頭脳の良さで、なんとなく行く先々で、助けられる。。。

    助けてくれるやくざ者や、番頭にも、それぞれ皆事情が。
    そんな人々とのやりとりも。。。
    三治郎のこれからの人生に興味惹かれる。

    0
    2019年04月05日
  • 疑惑 裁判員裁判(鶴見京介弁護士シリーズ)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鳴沢明良は恋人から親が反対しているので結婚は諦めてくれと言われた。傷心の鳴沢は、会社で同期だった加倉井が熊本に帰って家業を継いでいたので、熊本に遊びに行った。加倉井が熊本のあちらこちらと連れて行ってくれたが、水前寺公園では、以前この景色を見たことがあるという気持ちに取りつかれた。また、空中に渡した橋から水が流れ落ちている景色も見る。そんな所が熊本にあるのかと聞いてみたら、通潤橋かと言われた。アーチ式の水路橋だという。どうも小さい時に熊本に来たことがあるようだ。来たという記憶はないのだが。また、暗い中で沢山の明かりが浮かんでいる様子が頭の中に浮かんでくる。どうしてもその意味を探したくなる。鳴沢の

    0
    2019年04月01日
  • 冤罪(鶴見京介弁護士シリーズ)

    Posted by ブクログ

    先入観持たずに読んだが
    かなり面白かった。

    著者の主張もうなづけるし
    伏線も見事。

    鶴見弁護士シリーズ読んでみようと思います。

    0
    2018年10月13日
  • 二重裁判

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    東京高輪でおきた社長殺しの容疑で逮捕された古沢克彦は無実を叫びながら、獄中で自殺した。兄の無実を信じ名誉回復の再審を弁護士に依頼する妹秀美。だが、公判中の被告人の死は、有罪ではなく無実というのが法律上の建前で再審請求には該当しない。マスコミが騒ぎ、殺人者に仕立て上げられた兄の無実を晴らすために、秀美が打った奇策と意外な事実とは…。真実を問う長編法廷ミステリー。

    自分が犠牲になってまで誰かをかばうのは良いが、素人の偽装を見抜けない警察が間抜けすぎる。
    弁護士がクールで知的でかっこよく。裁判での弁護もなるほど・・・と思えたが、何故に不倫をしているん

    0
    2017年09月08日
  • 土俵を走る殺意 [新装版]

    Posted by ブクログ

    久しぶりにミステリーと言うか推理小説を読んだ。しかもその舞台は相撲だ。ちょうど稀勢の里が横綱に昇進したこの時期にまさにフィットした小説だった。
    少し時代背景が古いが、それでも私にはその時代背景も含めて懐かしく且つ、今更ながらシビアな現実となって昔が蘇ってきた。時代背景の東京オリンピック。まさに2020年を目指して今また同じ時代を繰り返すのだろうか?この作品と作者を初めて知ったが、素晴らしい。

    0
    2017年02月11日
  • 砂の守り 風烈廻り与力・青柳剣一郎[34] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    るい・・・ついに運命の人?
    人物模様が面白く、次々と
    難しい事件も解決していく
    作品は円熟していると感じる

    0
    2016年09月02日