あらすじ
被告人保窪耕平52歳。保険金詐欺目的で妻を殺した容疑がかかる。前妻の死亡時にも保険金を受け取り、疑われた過去があった。弁護士の鶴見は、保窪が何かを隠していると感じる。一方、裁判員の鳴沢は、目を合わせた時の保窪の奇妙な反応が気になり……。“疑惑”に囚われた裁判員と検察、犯行を否認する被告。やがて哀しくも尊い絆が明らかに――。真実を求め闘う法廷ミステリー。
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鳴沢明良は恋人から親が反対しているので結婚は諦めてくれと言われた。傷心の鳴沢は、会社で同期だった加倉井が熊本に帰って家業を継いでいたので、熊本に遊びに行った。加倉井が熊本のあちらこちらと連れて行ってくれたが、水前寺公園では、以前この景色を見たことがあるという気持ちに取りつかれた。また、空中に渡した橋から水が流れ落ちている景色も見る。そんな所が熊本にあるのかと聞いてみたら、通潤橋かと言われた。アーチ式の水路橋だという。どうも小さい時に熊本に来たことがあるようだ。来たという記憶はないのだが。また、暗い中で沢山の明かりが浮かんでいる様子が頭の中に浮かんでくる。どうしてもその意味を探したくなる。鳴沢の所に裁判員候補の通知がやってきた。裁判員裁判の中で、鳴沢は自分の出生の秘密に触れるとは知る由もなかったが…。弁護士鶴見京介シリーズの一冊。郷田検事も相手役に登場。裁判員になったつもりで裁判を経験できる。
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鶴見京介シリーズの第二作。裁判員裁判による法廷ミステリー。常に一定水準の作品を提供してくれる小杉健治らしい安定の作品。
保険金目当てで妻を殺害したとされる被告の保窪耕平と裁判員に選ばれた鳴沢明良との間には一体何が…
小杉健治作品はミステリーの中にも人間の温もりを感じる作品が多い。この作品もまた同様で、謎が解き明かされるとともに胸に熱いものが込み上げて来る。
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弁護士と裁判員制度で選ばれた裁判員が主人公の話。あり得ないくらいの偶然と、凄い想像力で二人は真相にせまっていく。
とても読みやすかったので、甘めに☆4つだね。少しストートリーが単調なきはした 。
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鶴見京介シリーズ2作目
今回は、熊本がらみで、裁判員に選ばれた鳴沢の過去と、今回の事件の容疑者との関係が明らかになっていく物語
被告人の保窪は妻の郁子を保険金目的で殺害したとして裁判へ。
本人は無罪を主張するも、過去2回、結婚歴があって、同様に当時の奥さんが不審死を遂げて、保険金を手に入れている設定。
なので、今回も保険金目的で殺害したのでは?
その裁判で裁判員で選ばれた鳴沢は祖父母に育てられ、自分の両親との関係を探している。
そんな、二人が裁判で被告と裁判員として出会ったところから...
保窪が隠している真実
鳴沢の父親の消息、死んだ母親との関係
法廷の中で明らかになる真相
という感じです。
真相はやはり哀しくもあり、しんみりしたモノでした。
それがこのシリーズの魅力かなっと
裁判員裁判での判決に至る過程に詳しくなります(笑)