小杉健治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一人娘ののぞみは東京の大学へ行き、そのまま就職したが、その間に妻が亡くなり、今では老犬と二人暮らしとなった順治。
その娘が久々に帰郷するというが、その際に婚約者を連れてくるという。
しかし、その本間という男は胡散臭く、怪しかった。
心配になった順治はのぞみに問うが、本間に夢中で溝が深まるばかりだった。
そこで、のぞみの親友に連絡を取り事情を話すと、なんとのぞみと本間との付き合いは長く、しかも覚醒剤を使用しているという。
なんとか止めさせたいと、順治は本間にのぞみとの別れを迫るが上手く行かない。
そうこうしているうちに、本間とのぞみに麻薬取締官の捜査が迫る。
一人娘をなんとか救いたい父と男に溺れ -
Posted by ブクログ
法廷ミステリーとしても社会派としても
小谷野さんから。
裁判エンターテインメント。同時に、社会派エンターテインメント。
法廷ミステリーは初めて読んだ。筆致が丁寧で面白かった。紋切型も厭にならない範囲で巧みで、無駄な文章が少い。素材はきっちりと社会派に収めてある。
テーマ的に、大江健三郎を思ひ浮かべた。よくできた筋だ。社会派としてまったく古びてゐない感じさへあった。
直木賞候補になったが落された。選評を読むと、文体だったり人情物だったりに難癖がつけられてゐる。この小説が落されるのだから、当時の直木賞は相当レベルが高かったのだなと皮肉交じりに思った。