あらすじ
太物店『山形屋』の主は、店に置き忘れられた三十両の持主探しに嫌気がさしていた。貼紙をしても現われるのは偽者ばかり。ついに本人かと安堵するも、受け取りに来たのは代理の男だった。それでも主は男を信用するが、話を聞いた青柳剣一郎はあまりの大金と都合のよい話に不審を抱く。しかし、男はすでに行方をくらましていた。同じ頃、掏摸の死体が発見され…。
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Posted by ブクログ
店先に30両の忘れ物があった。店の主人、善次郎は店先に持ち主を訪ねる張り紙をするも、嘘ばかりで人が醜く見えてしまう。妻は青柳の妻女、多恵に相談をする。
しばらくすると、持ち主と名乗る男が現れるが、次の日惨殺され発見された。そのやり方が二月ほど前の殺人事件と酷似していた。
前の店主がなくなって店を預かった弟の苦悩や、女たらしに騙され翻弄され不幸になった夫婦などが織りなす人間模様。
殺し屋となった男の最後の温情。
涙する巻。。