飛べない鴉

飛べない鴉

小説・文芸
924円 (税込)

4pt

4.0

〈傑作サスペンス、復刊!〉
殺人犯は原発のある町へ――
自らの過去を隠した男は、記者として原子力発電所増設に揺れる町の闇に向き合う。
そこには悲劇の萌芽があった!

大浜栄吉は隣人の金内を殺してしまう。金内の妻への暴力を見咎めたがゆえの事件だった。
その後、東京で日陰に生きる大浜は、偶然に出会った女性、佐伯圭から、原発反対運動の旗手・船津を探ってほしいと頼まれる。彼女の婚約者の死に船津が関わっているのだという。
大浜は記者となり、原発増設に揺れる森尾町で働くことに。やがて反対派の主婦が毒殺体で見つかり――。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    仙台で経理事務の仕事に従事する大浜栄吉は、人と接することが大の苦手で、これまで女性とお付き合いなどしたことがない。
    社内でも同僚や上役からからかわれたりして、なぜ自分はこのような境遇に甘んじなくてはならないのかと、自己嫌悪さえ覚えてしまう。
    このまま孤独な人生を送るのかと忸怩たる思いもあるのだが、大半は諦めてもいる。

    ある日、仕事から安アパートに帰宅すると、隣の男が妻に暴力を振るっていた。
    大沢は堪らずに男の暴力を止めさそうと思って仲裁に入るのだが、男に暴力を振るわれた。
    その男が、急に部屋を訪れて金を貸せと言う。
    大沢は断ったのだが、またしても暴力を振るわれてしまう。
    興奮した大沢が男をつぎ飛ばしたら、机の角に頭をぶつけて意識を失ってしまった。
    大沢は、偶然とはいえ男1人を殺してしまったと茫然自失となる。
    死体は海に投げ入れ、その後は東京に出てきてひっそりと社会の片隅で暮らしていた。

    そんなある日、見知らぬ若い女性から道を尋ねられ、近所まで案内する。
    その後、偶然その女性・佐伯圭と遭遇し、彼女の婚約者が死亡した裏に、原発反対運動のリーダーである船津友成の存在があるという。
    そして佐伯圭は大沢に、なんとか船津の背景を探って欲しいと依頼する。
    職場は手当をするので、ぜひ力を貸して欲しいと切願される。
    そこで大沢は、手当された小さな新聞社に記者として働きながら、原発増設を進める推進派の動きを探るために、原発反対運動が激化する森尾町へ潜り込むことを決めた。

    0
    2026年10月28日

    Posted by ブクログ

    予想からどんどん離れるストーリー展開でした。
    原発反対運動に潜んだ差別主義など、視点がちょっと変わったところからあってすごく勉強になりました。

    0
    2025年07月20日

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