小杉健治のレビュー一覧

  • 明日の膳 浅草料理捕物帖五の巻

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    ネタバレ

    さすがに最終巻だから、今までほとんど進まなかったなみ川の話が一気に進むので面白く一気に読めた。しかし、いつも寺にいけば誰かに切られそうになるんだから、呼び出された時点で、気づいて手をうっといてくれ…、とか、孝助は、なみ川を取り戻しても樽屋をやるはずでは…?とちょっと思っちゃいました。

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    2019年05月03日
  • 辻斬りの始末 栄次郎江戸暦20

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    辻斬りが続いた。
    事件の現場で、巡り合った商人と仲良くなり。。。

    僻みから、道を誤ってしまった三男。
    初めて犯した押し込み強盗。
    岡っ引きから逃れようと、殺人を依頼し、
    知るほどに栄次郎が好きになり、自分の身を守ることに、苦しくなった犯人。

    自訴を促し、せめて身ごもった妻は逃がしてあげようとする栄次郎。

    自分の家督を消し去ろうと、辻斬りをして、家名を貶めようとする三男に、母親を救ってもらった恩に報いようと、犯罪を被って犯人として死のうとする男。

    人として揺れ動く巻。

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    2019年05月03日
  • 影なき刺客 栄次郎江戸暦19

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    栄次郎はある夜、高樹清四郎という瓜二つの武士に間違えられて待ち伏せされ襲われた。すぐに、間違いはわかったものの、あくるよ襲った武士が遺体になって見つかった。
    そんなことからあるお家騒動に首を突っ込む。

    鳶の娘おゆうの恋心、気づかなかった栄次郎はおゆうが、近くからさってゆくことで、初めて心を知ることになる。

    さて今回も痛快で、読ませるストーリーに夢中になって読みきりました。

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    2019年05月01日
  • 微笑み返し 栄次郎江戸暦18

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    大店の主人に色仕掛けで近づき、押し込み強盗に入るという事件が続いていた。
    崎田孫兵衞からの依頼で、ある若旦那の事件の相談に乗る。
    調べが進むと、続く押し込み霞小僧の一連の未遂事件ではないかと思われた。
    また、栄次郎の弟弟子になる商家の主人にも、事件が起ころうとしていた。

    人々の愛憎の影が、平穏な暮らしを奪っていく。
    栄次郎の推理が冴える!

    小杉健治さんの好評のシリーズは、実に推理も面白く見応え十分です。

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    2019年04月30日
  • 空蝉の刻 栄次郎江戸暦14

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    今回栄次郎は、ある藩の藩主の毒殺未遂現場に遭遇してしまう。その後、その毒殺を試みた女中に似た遺体を見つけてから事件に関わることになる。
    藩主には双子の弟がいて、双方ともに双子の存在に気づいてから悶々と人生を生きていなかったのだった。

    さて、今回は栄次郎のお節介は大きな大きな事件になるのだが、気持ちの良い栄次郎の活躍ぶりとセリフは心地いい。

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    2019年04月29日
  • 涙雨の刻 栄次郎江戸暦15

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    栄次郎の師匠吉右衛門に罠が。。。。
    突然決まっていたはずの舞台の降板。その裏には、愛憎の深さに吉右衛門の元師匠の娘が関わっていた。
    徐々に、活動範囲を狭められ、弟子の引き抜きまで始まった。何が起きているのか?
    失意の吉右衛門に色っぽいおはまが近づく。
    栄次郎は師匠の苦難に立ち向かう!

    ハラハラドキドキ、、、一気読み。

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    2019年04月29日
  • 正直そば 浅草料理捕物帖三の巻

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    ネタバレ

    結末は読めていたが、昔の人には想像できなかったという設定だと思う。
    なみ川の話は全然進まなかったのは残念だけど、次巻に期待。

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    2019年04月29日
  • 老剣客 栄次郎江戸暦13

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    栄次郎は、気配を消して釣りをしている老人を見かける。しかも、釣り上げた魚は皆、川に返しているのだ。なぜ?
    なんども見かけるうちに、どうしても気になり、住まいを見つける。
    ある日、料理屋で女中を追い回し大きな声で文句を言い、刀を手にかけた武士たちを見つける。部屋住みの次男三男を中心にする「刃桜組」という狼藉をしたい放題の旗本の息子たちであった。その仕返しを怖がり、幾つも事件を起こしてるのだが、立件できないでいる。

    偶然見かけてしまった栄次郎は、その時に刃桜組に対して、剣を抜かずに、止めに入った老人を見て驚く。
    相手は、その佇まい隙のなさに対して、何もできず脂汗を流すのみだったのだ、しかも、それ

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    2019年04月28日
  • 永代橋哀歌 栄次郎江戸暦12

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    川開きの花火大会を見ようと老朽化した永代橋を渡ったオボ正しい江戸町民が橋の落下とともに命を落とした。
    それから十数年後、その時の孤児になった男たちから、一橋家が脅迫された。
    その事故で、商家の主人が丁稚と手代三人で落下。主人はなくなり丁稚と手代は生き延びたが。

    その手代が跡取り娘と今の主人となったが、ある日殺された。あと四人の名前が書かれた紙懐に残されていた。
    天誅と書いてあった。

    その事件は関係ない事件のようであったが、今ある事件はその大事故から派生した事件でもあったのだ。

    大きな謎解きや、栄次郎の誠意ある説得で、後味よいエンディングに。

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    2019年04月26日
  • 大川端密会宿 栄次郎江戸暦10

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    今回はお秋にスポットが当たる。
    栄次郎12歳の頃から、奉公していたお秋は、淡い恋心を栄次郎に持ち続けていたが、百姓出の自分とは身分違いと諦めてもいた。

    今では、寄の妾となって、栄次郎の三味線の稽古場を貸している。
    空いてる部屋を、合挽きのために貸し出してるが、偶然にも栄次郎によく似た町人がやってきてからというもの、お秋はくすぶる恋心が再燃し、本気になった。

    ところがそれで終わらないのが小杉健治のストーリーテラーぶり!
    ハラハラする展開に最後までドキドキしますよ。

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    2019年04月25日
  • 火盗改めの辻 栄次郎江戸暦9

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    今回は、栄次郎の兄弟子で、旗本の次男坊坂本東次郎の事件。
    東次郎の父親は清廉潔白な作事奉行坂本東蔵。今上野寛永寺の本堂修繕の作業を任されている。それが、事故が多く滞っていた。
    実は裏には大きな悪事が潜み勘定奉行と収賄関係にある山川屋が関係していたのだった。

    東次郎は町人に身をやつして、盗賊の親方「鹿島の藤太一味」に潜入しようとしていたのだった。
    当初は山川屋と結託してると思われていたが、実は鹿島の藤太の仕業に偽装して火盗改と勘定奉行、山川屋の一味が暗躍していた。

    今回は栄次郎は脇役ですが東次郎の大活躍!

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    2019年04月25日
  • 明烏の女 栄次郎江戸暦8

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    名取のなった栄次郎はこの頃師匠と一緒に舞台の地方として出演が多くなっている。
    座席では、役者ではなく、栄次郎こと仵屋吉栄に女達からの熱い視線が集中するほど、人気ぶりだ。
    ともすると常軌を逸した贔屓筋がいる。
    このところ、後をつける女がいたり、度々会う機会を作る女も出てきた。
    そんな中、栄次郎から呼び出され行方不明になった女が三人も続くという事件が。

    妖気漂う美女ではあるが気味の悪いお染という女がいた。鬼女であると師匠でさえ近づくなと、助言を。
    心の師匠と仰ぐ春蝶に相談すると、芸人というのは芸が作る色気が出て、それは女を虜にするのだ、と。
    栄次郎自身はそんな風には感じてなくとも、芸の域が高まっ

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    2019年04月25日
  • 神田川斬殺始末 栄次郎江戸暦7

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    神田川河岸で、浪人の袈裟懸けでの殺人がおこり、続けて辻斬りがやまなかった。全て、袈裟懸けの同じ犯人だった。

    目付の兄のためにも、二番目の被害者の許嫁のためにも、犯人を捕まえようと、栄次郎と新八は奔走する。

    嫡男よりも全てにおいて秀でていた次男は、いつしか奢りが強くなり、殺人を一度請け負ったことで、殺すことに喜びを感じるようになってしまった。

    兄、栄之進の先輩に当たる天野家の兄弟が犯人ではないかと探るが、そこには家族も、捕まえる側にも、苦渋の選択が。

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    2019年04月25日
  • なみだ旅 栄次郎江戸暦5

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    伊勢で見かけたものがいたと聴き、栄次郎は旅の目的地を伊勢と決める。
    途中、東海道を荒らし回った極悪非道の大黒屋三太夫という盗人集団と巡り合った。
    お露を知っていたお染は大黒屋の仲間。お染だけでも足を洗わせてやろうとするが。

    新八と栄次郎は大黒屋の次の目的は岡崎の大きな庄屋を襲うことだと推理し、一網打尽に。

    伊勢へ行くと春蝶と巡り会えた。
    春蝶も、心に残っていた昔の恋人が幸せに暮らしていると知り、思い残すことなく江戸に帰る決断を。

    あれほど思い悩んだ悲しい恋も、永遠の大きな目標とする春蝶の歌を聴き改めて悩みが消えるのを実感する。

    一回り成長した栄次郎であった。

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    2019年04月16日
  • 天文方・伊能忠敬(2) 道標

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    これはまだ伊能忠敬になる前のお話。
    継母と折り合いが悪く家出をして流れ着いたのが江戸。
    そこの座頭の主人「成田別当」が金を貸した家の内儀を手篭めにしているところを三治郎は目撃してしまった。

    すごい目つきで睨まれた。目は見えないはずなのに。

    そのことから次々と変なことが続く。
    内儀の夫も死ぬはめに。
    後から考えるとおかしなことが。。。

    一つ一つ謎を推理する三治郎。

    人となりを想像できるようなエピソードが面白い。

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    2019年04月14日
  • つむじ風~般若同心と変化小僧(二)~

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    変化小僧の仙太郎と般若同心の源九郎。
    今回は変化小僧の真似をして、同じ長屋の貧乏人に施しをして、人生変わった作次が主人公。
    ひょんなことから皆殺しで強殺する集団「つむじ風」を知る。その上前をはねて、狙われるように。
    変化小僧が七変化で作次を助ける。

    関八州まで巻き込んでの、大捕物。

    ワクワクドキドキの第二弾!

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    2019年04月13日
  • 間合い 栄次郎江戸暦2

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    いつものように、お節介病の栄次郎。
    出先で頭巾をかぶった女から品物を渡して欲しいと、頼まれる。どうにかして何度か渡そうとするが、その度に刺客に襲われる。

    実は栄次郎を跡取りとしたある藩内の跡目争いが勃発し、栄次郎を付け狙う一派がいるのだった。

    出自が今回明らかになる。

    気持ちの良い青年栄次郎は、三味線に励み、剣にも励み、
    家族を大事にする。

    次回作が楽しみ!

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    2019年04月12日
  • 栄次郎江戸暦 浮世唄三味線侍

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    また大好きなシリーズにめぐりあえました。
    父譲りのお節介病を持つ、次男栄次郎は、武士でいるよりも、実は三味線で生きていきたい。
    それでも剣の修行はしっかり続けているのでそれなりに腕も立つ。

    栄次郎のお節介は双方ともに、良い結果にならないかと、親身になり相談に乗りお節介するので、みんな笑顔になる。

    主人公には、陰ながら応援する人も増えてくる。
    金持ちからだけ盗みを働く新八や、地位の高い名前もわからない父の友人であった高齢の武士。御方さま。

    三味線の兄弟子や妹弟子。

    気持ちよく読み進められるシリーズ。第一弾!

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    2019年04月11日
  • 隠密同心 幻の孤影(三)

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    いよいよ父が若い頃、隠密仕事で入った武州柿沼村へ入ることになった。ここで、父がそれまでは子供の市松にはやらせようと思わなかった隠密同心の仕事を、市松に仕込むことになった大きな出来事があったはずだった。

    そこで、村人を救った事件があったことを知り、考えが変わる。

    そして捕らえられていた先輩松原源四郎も見つけることができ無事脱出する。

    ヒリヒリするような偽金造りの一件、こうなるのか?と、複雑な謎で楽しませてくれた一連の事件の決着が。
    実にうまいストーリー作りに唸る!

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    2019年04月10日
  • 隠密同心 幻の孤影(二)

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    偽金造りの事件はまだ続いていた。上からの圧力で、探索はただ市松ただ一人。公儀隠密の末期の言葉から怪しい質屋を調べ上げ、潜入を試みるが、幾重もの、罠が待ち受ける。

    ハラハラし通しのこのシリーズ。
    死に際も真実を言えない隠密同心の過酷な仕事に、疑問を持ち始めた主人公。
    葛藤の日々!

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    2019年04月03日