小杉健治のレビュー一覧

  • 隠密同心(三) 裏切りの剣

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    隠密同心として、死を考えないわけにはいかない。
    身分が知れることこそ、一番の失態。
    上司の松原の行方がわからなくなっている。
    長屋に越してきた新しい住人万助。
    才蔵というワードは、正月の三河万歳の才蔵だったことがわかり、急展開。

    老中の暗殺事件は未遂に食い止めたのだが。。。。
    そこには、裏があった。

    正義と思い必死での探索。
    だが、悪の上前を跳ねるという悪事を、事もあろうに指令した老中がする。

    無念さを消せない市松だった。
    最後まで見抜けない話の作りがすごい。

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    2019年03月25日
  • 隠密同心(二) 黄泉の刺客

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    市松が父親の跡を継ぎ隠密同心となって初めての事件。
    風神一族が何者でどんな暗躍をしているのかをさぐる。
    その初めの事件は、点と点が結び合い、長屋の人々をよく知るうちに、少しづつ解明に向かっていく。

    徐々に知り合ううちに、自分の目と耳と心で判断するうちに、信頼できる言葉か否かをわかるように。

    主人と恋仲の女中を殺された仇を討つと心に決めた時次郎は、実は敵に騙されていた。

    変装をして市助という名前の男となって帯刀しての探索。
    二人を使い分けて、そして手伝うおつたとも、心通いいつしか恋仲に。

    一つの事件は解明されたが、風神一族との戦いはまだ終わらない。

    簡単にわからないトリックやサスペンス

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    2019年03月23日
  • 仇討ち東海道(四) 幕切れ丸子宿

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    最終巻。
    二人はついに軍兵衛を追い込む。
    だが軍兵衛はしおらしく毎日寺で修行を積んでいる。

    夏ノ介、小弥太の二人は、世話になったこうかい坊と磯平から敵討ちを辞めることを進められる。
    外から監視してると軍兵衛は自らの行いを悔いてるように見えるのだったが。。。。

    最後の最後まで、どんでん返し。

    思わず涙も誘われる最終巻!

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    2019年03月20日
  • 父と子の旅路

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    会社の先輩に勧められて読みました。
    その時のアドバイスが、通勤電車で読んじゃだめよ。
    、、、その通りでした。
    途中から、まさか?と思いましたが、まさかは、本当で。
    ラストは、泣けてきました。
    いいお話。久々にいいお話。

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    2019年03月02日
  • 絆

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    ネタバレ

    夫を殺した犯人にされた妻はアリバイを主張せず、法廷でも犯行を認める証言を繰り返す
    しかし、ひとり無実を確信して、弁護士は法廷で無罪を主張する…

    法廷劇ミステリーで、濃い人間ドラマでもあり、当時の社会福祉を問う内容でもあり、さらにはどんでん返しを仕組んであるといういい本でした

    0
    2018年12月02日
  • 最期(鶴見京介弁護士シリーズ)

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    裁判員制度で法廷に参加した貝原にとって、容疑者の岩田はかつて、自分が中学生時代に故郷の四日市で公害裁判で先導した英雄だった。

    鶴見京介弁護士シリーズらしい。
    続編や関連小説があれば読んでみたいと思いました。

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    2018年10月05日
  • 江戸の哀花

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    昔の本?、今読むと内容以前に字の細かさ紙質の悪さ、おかげで一気に読めなかった
    内容的には心中事件の背後の謎解きなのだが、係わるそれぞれの男女が絡み合う
    不思議と最後の一頁でハッピーエンド?

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    2018年05月23日
  • 絆

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    “夫殺し”の起訴事実を、すべて認めた被告弓丘奈緒子。執拗に無実を主張する原島保弁護士。犯行に使われたと思われる柳刃包丁を買ったのは奈緒子だ、と認める証人。殺された夫には愛人がいた。離婚話もあって…状況は被告不利に傾むいてゆく。だが、裁判の進行につれて明らかになる秘められた意外な真実とは。人間の心の気高さを謳いあげる感動の長編法廷ミステリー。第41回推理作家協会新人賞受賞作。

    ここまでして罪を背負う必要があるのか?家族愛も分かるが娘のこと考えたら実際は出来ないだろう。

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    2018年03月26日
  • 残り火

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    ネタバレ

    社会派法廷ミステリー。ネタバレ覚悟で言うが、この小説はどんでん返しを純粋に楽しめたら勝ち!

    俺なんか「なんだかおっさん臭い一昔前の、予算安いテレビドラマ(なんとか刑事純情派)みたいやなぁ」と思って…衝撃ドーン、さらに倍!で凄く楽しめた。

    堅苦しいことは抜いて、楽しめたら勝ち。社会的問題も小説内の瑕疵も忘れてしまうか気付かないのが決めてである。

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    2018年01月21日
  • 二重裁判

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    小杉健治の『二重裁判』は、裁判法廷ものミステリーであり、事件発生時の新聞・雑誌などのマスコミ報道姿勢に一石を投じる作品。

    逮捕直後からの新聞決めつけ報道に、追い詰められていく容疑者。また、判決が確定しない公判中の被告人の死は、有罪ではなく無実、という裁判制度上の規定により再審請求もできないということが判明する。

    妹の秀美は自分の手で兄の真実を明らかにするために、兄の人間関係を洗います。そのうえである奇策を講じる。それは疑わしい人物に関する事件に関わり、その裁判を通して、兄の裁判もまたやり直させようとするもの。

    「裁判で有罪の判決が出るまでは無罪、ということになっているが、実際には警察に逮

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    2018年01月03日
  • 隠密同心 幻の孤影(二)

    購入済み

    隠密同心

    市松が孤独な戦いに葛藤する中に公儀の役人、加賀藩の侍を善兵衛の信用を得るために意に反して切って行かなくてはならないジレンマ、救いは”おつた”とのひとときの逢瀬、同心木塚朔太郎を辛うじて切ったと見せ掛け助けた事。幕閣の老中の関与を疑いながら隠密同心として手が出せないもどかしさ、父(兄)とも思う源四郎の探索で父が何故市松に隠密同心を継がせた動機が解き明かされていくか楽しみです。又これからドンドン核心に近づて行くにつれこれからどの様な展開になっていくか楽しみです。読んでいて知らず知らずのうちに引き込まれていきます。

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    2017年12月20日
  • 鎮魂(鶴見京介弁護士シリーズ)

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    著者の本を毎回読み、思うのですが、弁護士が被疑者の本心を明かすまで、を溶かしていく様子が心打たれます

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    2017年11月27日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診

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    20170808 青春時代小説という事で空回りする熱さが少し気になったがこの先の展開に繋がる伏線がいろいろあって読み進める事が出来た。続けて読んでいきたいシリーズになると思う。

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    2017年08月08日
  • それぞれの断崖

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    個人的に信頼してくれていた取引先への思わぬ不義理、息子の家庭内暴力、殺人事件の被害者から始まり、離婚や少年法の壁、不倫じゃないけど世間にはあからさまにできない恋愛となかなか盛りだくさんで、最後はどうまとめるのかと思いましたが、個人的に好きな終わりかたでしたので、読後感はなかなかよかったです。

    ただ、丹野さんは本当にイイ人のようだったので、あんなことになってしまって残念です。。

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    2016年10月05日
  • 絆

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    ネタバレ

    「殺人を自白し、法廷でも認めている容疑者を
     無実だと主張する弁護士」という「ナニかある」感が
    すごいツカミだった。

    法廷でのやり取りは小説として面白かった。

    ものすごい秘密を期待していたけど、
    オチはそこまでではなかった

    ただ、読み進めたいと思わせる文章だったし、
    障害に対する主人公の気づきなど、他の点でも
    読んでよかったと思えた

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    2016年09月19日
  • 残り火

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    面白かった!最後の最後!!
    この展開はすごい!!読み直してしまった!!!
    映画化してるのかな?是非してほしいと思った小説でした!!

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    2016年03月03日
  • 老剣客 栄次郎江戸暦13

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    第十三弾
    将軍の兄弟でありながら秘密に、気楽な次男坊として三味線を目指す、義母には頭が上がらず嫁取りを?
    無頼の旗本の殺害と対照的な二人の剣客
    見事な解決!

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    2016年01月19日
  • 残り火

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    親切にしてくれた若者が突然警察に逮捕される。
    その若者を助ける為 弁護士を雇い無実を訴える ある男の話!

    話の途中から徐々に
    犯人はこの人かな⁉︎ って思い、それが段々確信に変わってく 自分自身の気持ちの変化が面白かった!

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    2016年01月10日
  • 妖刀鬼斬り正宗~人情同心 神鳴り源蔵~

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    竜吉の源蔵憎しの心と
    惹かれていく相反する気持ちが作品のキモです
    ついに初めてあった殿様?と一緒に世捨て人に
    なろうかという心境まで・・・力入る作品です

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    2015年12月26日
  • 真の雨(上) 風烈廻り与力・青柳剣一郎[30] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    青柳剣一郎といえば江戸では押しも押されぬ青髭与力
    昔の伝説を超えた大きな人柄は、藩の家老をも魅了する
    昔は至らぬところを嫁にサポートされていたな・・・

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    2015年12月19日