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兄の急死で、浄瑠璃語りになる夢を捨て、家業の紙問屋・相模屋を継いだ吉三郎。家のために娶った妻おりくは心を開かず、不貞さえはたらいている様子。唯一の救いは、雨宿りが縁で親しくなった門付けの女太夫、お糸だった……。やがて吉三郎は相模屋の恐るべき秘密に気づく――。三味線の爪弾きが聞こえてきそうなしっとりした江戸情緒と謎解きの醍醐味。傑作時代ミステリー!
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Posted by ブクログ
昔の本?、今読むと内容以前に字の細かさ紙質の悪さ、おかげで一気に読めなかった 内容的には心中事件の背後の謎解きなのだが、係わるそれぞれの男女が絡み合う 不思議と最後の一頁でハッピーエンド?
時代小説、推理。 江戸時代。倹約にうるさくなっている時期。 兄の急死で店を継いだ吉三郎。その遺児に店を継がせるために兄の後添いとなるはずだったおりくと夫婦になり、甥の成長を待つことになった。しかし、おりくは吉三郎と初夜を迎えることを拒否、名ばかりの夫婦となる。しかもおりくは浮気をしているらしい。...続きを読む おりくの肩ばかりを持ち、本来の主人である吉三郎をないがしろにする家人や叔父。 おりくの腹が立つような言動。 謎の男。 中途で、もしかしておりくと出来ているのは叔父なんじゃないのか、と邪推したが、無夜の予想は大きく外れる。なんだ、この展開は。 なんだ、この結末は。 だーれも悪い奴がいないのか。みんないい人なのか。 これは、やるせない。ここまでみんないい人にしなくったっていいじゃないか。 推理としては上質というか、大どんでん返しがいっぱい。
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