小杉健治のレビュー一覧

  • 声なき叫び

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    組織を護る為の警察の結束は凄いですね。
    その為に泣く市民が居ようとお構い無しという感じで。
    嘘をつくという事、一生自分に着いて来る。
    その重みに勝てる人は人としてどうなの?と
    いう人だと思います。
    勇作とゆかりは人として親として生きていく正しい道を
    選んだことにホッとしました。
    弁護士と言う仕事、すごいですね。
    水木弁護士、素晴らしい弁護士です。

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    2020年06月25日
  • 天文方・伊能忠敬 出奔

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    伊能忠敬の本だと思って読み進めたけど、三治郎の物語。
    江戸時代の人の優しさや、人の世話、面倒見の良さ。
    こんな時代が有ったんだとしみじみ感じた。
    いつの時代にも、江戸・東京は憧れの街。
    さて、本題の天文方の展開を期待させる、待ちどうしい序章でした。

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    2020年06月22日
  • 灰の男

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    小杉建治『灰の男』講談社文庫。

    昭和20年に10万人もの命を奪った東京大空襲の裏に隠された謀略に挑んだ歴史ミステリー長編。戦時下という過酷で悲惨な時代に咄家を目指した信吉と大学生の伊吹の二人の数奇な運命は平成という安穏な時代を迎え、歴史の中に埋もれようとしていた謀略を暴き出す……

    どんな結末を迎えるのか全く読めない中、坦々と信吉と伊吹の青春時代から青年時代までが綴られる。著者の創作だと思うが、まさか東京大空襲の裏にこのような史実が隠されていたとは……

    平成という比較的安穏な時代が終わり、令和という新しい時代を迎えた途端に台風による災害や新型コロナウイルスの世界的なパンデミックという負の出

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    2020年05月20日
  • 其角(きかく)忠臣蔵

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    「松浦の太鼓」などの演目で描かれる忠臣蔵の討ち入り前夜、両国橋での宝井其角と大高源吾のやりとりが好きなシーンで其角を知りたいと思ったきっかけでした。其角の魅力に惚れこむとともに思いがけず内匠頭と上野介との因縁の深さを新たに知ることになりました。

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    2020年04月05日
  • 咲かずの梅 風烈廻り与力・青柳剣一郎[48] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    前巻に続く、加賀藩と老中相模守の暗躍。
    事件は未だ解決ではなかった。
    鶴姫献上の反物のすり替え事件に続き、事件を捜査していた御庭番の行方不明が続く。

    捜査を依頼されていた青柳は何かが、まだ蠢いていると。
    大阪の廻船問屋の探索からその店は、実は実態はなく、若狭にあるとわかってくる。

    大きな金が動く裏に、何があるか。

    正体不明な旅の僧を助けたことから端を発し、加賀藩と行き来をすると藩主の跡目を争う内紛。
    それに加担する老中の繋がり。
    その背後の抜け荷事件。

    今回も大活躍!

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    2020年03月19日
  • それぞれの断崖

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     少年犯罪被害者遺族と加害者家族の苦しみを描いた作品。
     一人の家族を失うことで、家族がなぜ崩壊してしまうのかが丹念に描かれている。加害者を許せず「なぜ加害者だけ少年法をたてに守られるのか」と憤る気持ちとそれを世間に公表することでの反響、さらにそれに振り回される遺族の様子に衝撃を受ける。また、同時に加害家族の心境にも触れており、被害側・加害側、どちらも癒えない傷を負いながら生きていかなければならない現実が見えてくる。

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    2020年03月07日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 8 毒死

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    蘭方医 宇津木新吾シリーズ第8弾。
    恩師の無料で医療を背術する資金の元が不明のまま、松江藩の藩医となった新吾だが、そこにはすでに藩主の跡目を狙って暗躍する一派が。
    次々と不審な死。
    蘭方医を排除しようとする一派。
    今回も新吾は、医療とは正義とは、悩みながら成長。

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    2019年11月01日
  • 虚ろ陽 風烈廻り与力・青柳剣一郎[46] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    やはり、前回の予感通り最強の敵に翻弄されながらもギリギリ企てを回避する方向の作品だった
    瓦版における青痣与力が現在のSNSの人気や炎上を思わせるが、今までの「長年の信頼がそんな簡単に崩れるか?」とか、「ラスボスがこんな姑息なまどろっこしい手段をとるか?」とか通勤の帰りに思いながら読みました

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    2019年10月31日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 7 売笑

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    蘭方医宇津木新吾シリーズ。
    松江藩のお抱え医となった新吾。
    その経緯も謎が残るが、藩主からの問いも謎だらけ。
    そうこうしてると、藩主の近辺警護の強者たちが次々と殺される事件が起こる。
    事件の真相を捕まえようと奔走する。

    小杉健治の幾つも重なる伏線を含む、ストーリー展開に酔いしれる。

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    2019年10月31日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 6 刀傷

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    別々に発生した二つの事件が絡み合う。
    肩や、刀疵を持つ侍。幻宗と新吾は急な呼び出しで傷口を縫った。

    そして義父の往診先の商家で楚々とした美しい内儀と手代が出先から帰ってこないという事件。

    次から次へ、何度も事件を探る新吾は命をつけ狙われる。
    旗本が絡んだ事件ながら被害者は町人。
    難しい事件だが、今回も、新吾は医療に生き方に真剣だ!

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    2019年10月18日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 5 魔障

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    今回は、奇病の流行病が発生し、それを調べるうちに犯罪を発見してしまう新吾。
    今回は薬の存在にスポットが。幻宗が以前の山で薬草を探していたときに、同じ様に薬草を探していた一風斎という医者。新しい毒薬を作っていたのだった。お家騒動に絡む毒薬と解毒剤。思う様に死を操ろうとする修験者たち。
    かたや、知らぬ男から命をつけ狙われる新吾。
    探っていくと。。。。。

    今回も忙しい新吾だが、今回は朗報も!!

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    2019年10月18日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 4 別離

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    御番医の娘、香保はシーボルト事件の煽りを受け、お役御免となった父について町医者となり引っ越して行った。
    新吾は嫁になってほしいというが断られる。
    そんな折、漢方医に誤診されて、労咳と思い込んでいた大店の店主が道端で倒れ、担ぎ込まれる。
    ただの胃潰瘍であった。そこからなにやら事件に巻き込まれる。。。

    医療の修行中であるが、事件やら、幕府の隠密やらにかき回される新吾である。。。

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    2019年10月18日
  • 宵の凶星 風烈廻り与力・青柳剣一郎[45] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    青柳剣一郎に強敵現る
    今度こそラスボスっぽい
    加賀公と老中か・・・強敵じゃね
    文七もすっかりお武家になって消息ばかり
    ではなく事件の要に罷り越す!
    これは・・・最終回が近いのでは!!!

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    2019年09月26日
  • 水無川

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    これも家族の絆を描いた作品。
    今回は児童虐待をテーマにした作品。
    面白かったけど、『絆』ほどの切れ味はなかった。

    終わり方には賛否両論があるかもしれないけれど、絆をテーマにしているからこの終わり方なんだろうなぁ〜。

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    2019年09月11日
  • 虚ろ陽 風烈廻り与力・青柳剣一郎[46] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    前の巻で解決できなかった事件の黒幕からの報復作戦が進む。
    青柳の南町奉行所と、北町奉行所、それぞれの花形同心を主人公に、瓦版が大売れ。
    そこには何か意図が。

    次第にエスカレートする、瓦版。
    青柳の腕を誹謗するための付箋だった。
    あの大物老中が又しても、青柳に魔の手を。

    北町奉行所の面々を始め、青柳を信奉する仲間たちと事件を紐解くと。。。

    まだまだ終わりそうにないこの事件。今回も解決とは言えない。スリリングな1冊に。

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    2019年09月06日
  • 宵の凶星 風烈廻り与力・青柳剣一郎[45] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    上等な加賀友禅を古着屋に売ろうとした男。
    不審に思った手代に通報され、岡っ引きに追われた。

    逃げられてしまったが、死体で発見される。
    あまりに上等な反物だったため、不審に思った同心は、加賀藩に問い合わせる。

    入り組んだ謎の裏、将軍家に、送られた品々の横流しを匂わせる事件に発展する。
    町民にはできない城内での盗み。

    調べていううちに幕閣をも含む事件へと。

    青柳剣一郎は、推理して次々と謎を解いてゆくが、トカゲの尻尾切りのごとく、大物の中心人物は何の科にもならなかった。

    事件は消化不良のまま次の巻きへと続く。

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    2019年09月06日
  • 泡沫の義 風烈廻り与力・青柳剣一郎[44] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    わがまま一杯に、人の迷惑を考えずに狼藉の限りを尽くす、割る奴らが、次々と殺される事件が続いた。
    初めは、寄った際の事故と片付けられていたのだが、
    似た風貌の男が近くで、みられたことが後からわかる。

    これは事故ではなく、狙った殺人事件だったのでは?
    目撃者を探し証拠を見つけようと走る同心や手先だったが、何しろ町の鼻摘まみで、被害者が多く犯人を褒める人ばかり。

    同心たちがほとほと構っていると、又しても青柳が、手がかりを見つける。

    悪い奴らばかりを狙った殺人事件、実は。。。

    奇想天外な真相、またしても引き込まれるような1冊。

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    2019年08月29日
  • 父と子の旅路

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    父の息子に対する愛情、自分の命を懸けてでも守り抜いた息子の人生。自分が癌を患って死の淵にあるとき、父親は自分の人生を幼い息子のために捧げた。設定は小説なので非現実的なことはあるかもしれない。けれどもその設定の中で登場人物それぞれの人生がある…。最後まで展開を追って読めました。

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    2019年07月07日
  • 崖

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    ネタばれになっちゃうからあまり書きたくないけど
    終盤になっての種明かしの中で同じように生きてきた
    人が何人かいて、その手でのストーリー展開は
    ちょっとどうなのかなと
    またそれか、おまえもそれかってな
    感じには多少なった

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    2019年06月16日
  • 砂の守り 風烈廻り与力・青柳剣一郎[34] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    青柳の愛娘るいが、神田明神で初めて恋人となる高岡弥之助と出会う回。

    高岡の道場で剣術師範をしていた神村左近を殺人事件の現場近くで見かけた。高岡は、気になって調べることになるのだがそこで青痣与力こと青柳剣一郎と出会う。


    ある藩の内部告発を事件の主軸に、殺人事件を目撃し、その恐怖を演劇の役所で演じ観客から受けるも、基礎が大事だと諭される役者。

    いろんな事件を通して家族も描き切る、小杉健治のうまさ。

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    2019年05月25日