【感想・ネタバレ】父からの手紙のレビュー

あらすじ

家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。10年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。完璧なミステリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作!

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大切な人の幸福のため,自分の犠牲を選んだ人達…
でも結果として誰も幸福にはなれなかったし,不幸なこと、悲惨なことの連続になってしまった…

大切な人の幸福を祈るなら,自分が犠牲になる道を選んではならない。みんなでなんとか乗り越えようとしなければならない!そんなふうに考えさせられる一冊でした。

ミステリーとしても面白くてページをめくる手が止まらなかったです!ぜひ読んでみてください!!

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2025年11月16日

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長編ミステリー。おもしろかった。
失踪した父親から誕生日に毎年届く手紙。最初から違和感あったけどそういう事だったのね。
でもやっぱり家族としては居なくなられるより貧しくても一緒に居るべきだった。

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2024年10月01日

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てっきり、胸を熱くするような物語が綴られた手紙の話しだと思ってた。読み始めると、筋が2本あるような展開にちょっと違和感を感じつつ、重いストーリーから涙ものへと展開するんだろうと読んでいたけど、途中で推理物なんだと思い始める。しかし、終盤には別々の話だと思っていた筋が1本に収束し題名に納得させられる手紙が主題の涙もの・・・。目がウルウルして字が霞むほどでした。再読本に決定

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2023年04月29日

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内容を簡単に述べると、2家族の運命が偶然にも複雑に絡み合うことになり、物語は徐々にミステリーの度合いを深めながら進む。タイトルの父である手紙の差し出し人は、突如愛する家族を捨てて失踪する。以来、残された長女と長男誕生日に1通の父からの手紙が必ず届く。父は常に子供達の幸せを願った祈りとも言える内容を綴り続ける。がしかし、姉弟の身の上に試練が襲かかることになる。兎に角複雑にして納得のミステリーが最後の最後まで綴られる。この物語の結末を誰が予想出来るのだろう。

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2022年06月28日

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2つの物語が交差して進んでいく長編小説。登場人物が多く、始めは少し混乱しページを戻して読んでいたけど、徐々に繋がり始めてから楽しみが増していった1冊。麻美子、圭一。お互いの辛い立場から、自分自身の気持ちを清算して進んでいく強い気持ちは、読み進めるうちに勇気を貰った。また、2人の父親の家族への深い愛。それが間違ってるか間違っていないかは別として、そこまで出来る覚悟が凄かった。色々な背景やそれぞの生き方を経て、自分自身も大切な人たちのために、どう生きていくかを考えさせられた1冊。

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2025年07月29日

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構成がすばらしー。
関連のない2人の話が、同時進行で進んでいき
最後キレイにまとまって、うーん見事。

話のテンポもいいし飽きさせないし、
オススメの一冊です。

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2024年06月08日

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とても悲しく切なくあたたかい作品でした。ミステリーとしてももちろん奥深くて面白かったですが、最終章の頃にはそれを上回る家族愛の深さに胸を打たれ涙が溢れました。「家族の幸福を考えるならまず自分が幸福にならなければならないー」麻美子の教訓が心に突き刺さりました。
この「父からの手紙」という作品、父からの勧めで父から直接手渡されて読むことになったというきっかけもあり、これから私の大切な本になりそうです。

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2024年05月18日

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最初は違う主人公の話が交互に進む感じで行きます。終盤ではきっと関わりがあるんだろうなぁと思いながら読んでいましたが、結構長かったです。話が1つにまとまってからは息を飲む展開で、途中で結末が予想できますが、何とも物悲しく、親子の愛情を感じる話でした。

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2023年07月12日

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ネタバレ

お父さんに会えると思って
読んでいたから悲しかった。
身代わりの焼身自殺とか
しんどすぎるよ。
でも50歳までの手紙を用意するなんて
愛情は確かにあったんだろうな。
でもその愛情があるのなら生活が苦しくても
家族4人で一緒にいて欲しかったよ。

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2023年05月19日

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人間関係が複雑であったけど、ノートに相関図を書いて理解しながら、読み進んだ。
理解する事に神経を使って、なかなか最初から楽しめない。後半の真相暴露のところから、ようやく面白くなってくる。まぁそれまでが長い。

反抗期の娘と家族を守るために命を懸けている父親の心情との対峙が後から滲み出てくる感じ。
い作品だと思う。
なるほど「父からの手紙」ですな。

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2023年03月12日

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父の手紙からにじみ出る愛情
失踪、自殺、夫婦、兄弟
「自殺の手段を用いたことが阿久津伸吉の最大の過ちだった」
「幸福とは、いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ」

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2023年03月08日

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途中までは、あまりにもストーリーが錯綜して読み辛いと感じましたが、最後がよかったので星増やしました!

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2022年09月06日

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読む人によって意見は変わるのかなぁと思います。だけど文章も読みやすいし、ただの家族の優しい物語ではなくミステリー要素が強く、だけど時に残酷な話が会ったりと山と谷があって飽きずに読める小説ですのでおすすめです!

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2022年06月26日

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ネタバレ

自分で手に取って初めて買った小説
元々あまり小説は読まないタチだったので、文だけで映画みたいな感情を得られるんだと感動した
2人の主人公の話を交え、繋がっていくところ、登場人物の相関図、面白いなて思った
まあ少し考えが甘いような気もするが
最後の手紙は涙無しでは読めなかった

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2022年04月06日

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父親が失踪した女性と、殺人犯の男の二人の視点から物語が進んでいくミステリー
よくある構成で、徐々に話が交差していくのだが、やはりこういうのは面白い。

主人公の二人が、ああではないか?こうではないか?と考えを巡らせる場面が多く、少々うざったい。また、物語自体はそこまで複雑ではないのだが、小説の構成が少々複雑なので混乱するかも。
登場人物の名前が覚えづらいのも不満点。

序盤と終盤は面白いが、中盤が少しダレる印象
また、物語の重要なポイントである手紙に関するクライマックスの展開が想像通りだったのは少々残念。

小説の内容としては面白いのだが、書き方や構成が私には合わない部分があったので、個人的な評価としてはそこそこ

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2025年09月12日

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ネタバレ

文体もストーリーもキャラクターも全てが古風で入り込みにくいけど、最後の手紙の赤とんぼのところなんか日本的な雰囲気が素敵だなぁと思ったり。憶測とか偶然だけで話が都合よく繋がっていくことにちょっと違和感はある。

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2025年08月07日

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奥付を見ると「2018年 35版発行」とあおそらくおそらく6年ぶりくらいの読み返し。
途中までは全く記憶になかったが、残り4分の1くらいになったことろで「あ、これってこういうトリックだった」と思い出した。
文章は読みやすいし、3日ほどで読み終えるくらい集中して読めたのだから「面白い」作品なのは間違いないが、感動はしなかった。裏表紙や帯に「感動作」と書かれているので期待値が高くなりすぎたのだろう。3回目の読み返しはしなくてよい、という備忘録としてもこのレビューを書いている。

以下、印象に残った箇所。
■阿久津伸吉も麻美子も同じ大きな過ちを犯している。その過ちとは自分を犠牲にして大切な者を助けようとしたことだ。確かに、その気持ちは尊い。だが、それは間違っている。
■家族といっしょに苦難に立ち向かうべきだった。子供がたとえ学校を中退せざるを得なかったとしても、家族で闘うべきだった。子供たちが大学に行けなかったとしても、阿久津伸吉は生きて病気と闘うべきだった。
■人生の目標は財産、地位、名声などを得るためではない。それらを得たことが幸福だということではない。いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ。
■周囲の幸福、家族の幸福を考えるなら、まず自分が幸福にならなければならない。身を犠牲にしても、それは決してよい結果を生み出さないということは麻美子が身に染みて感じたことだ。

星は3つ。「感動作」なんて期待を持たずに読めれば、4つつけるくらい感動できるかも。

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2025年06月22日

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久しぶりのこんなに小説で泣いた気がする。ラストパート、電車で読まずにお家で読んでよかった。
察しが悪いので中盤を超えてからも二つの事件がどう結びついているのか予想が全くつかなかったし、それぞれの人間関係もごっちゃになっちゃって読むのに時間かかったけど、途中で諦めて次の本にいかずに読み進めて本当に良かった。

P106「ひとはなぜ生きていくのだろうか。何のために生きていくのか」
生きる目的とは、幸せとは何か
家族・親子の絆、愛を通して伝えたかったことはこれだったのかなと思った。
いかなる困難や試練にも負けずに、歯を食いしばって生きていくことは難しいことだよなあ。
最後に麻美子が、今まで見ていた時期はずれの赤とんぼは自分で作り出した幻想かもと言っていたけど、絶対そんなことない!お父さんはずっと、そしてこれからも麻美子たちのことを見守っていると思う。

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2025年03月02日

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ネタバレ

初版が2006年ということもあってか時代の違いは感じたが、麻美子と圭一の話がテンポ良く交代して複数の事件が徐々に交わっていく展開は面白かった。
あとやたら天気のことを教えてくれる。なぜ。

婚約者の事件に対する麻美子の推理がそのまま正解なことには驚いたし、父親の死の真相も「胃癌は助かる確率が高いのだ」を読んで無常だと思った。(しかも胃癌疑いの病名がついたのみで精査していない)(が、この時代の中年男性は病院受診を避けることが多いとも聞いたことがある)

幸福であることと裕福であることは違うと語る手紙を父親はどんな気持ちで書いたんだろう。父親がとった行動はその発言に則ってはいないんじゃないか。だからこそなのか。

思うところはあっても、父親が子どもの50歳の誕生日分まで手紙を書き終えていたことと、その内容は胸にくるものがあった。

正解の道を選んでいないことは振り返ったときにしか気付けないものなのかもしれない。極端な道を選ぶ前に大事なひとには相談するべきなのだろう。

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2025年01月28日

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帯に惹かれて読みました
予想外の結末で楽しめましたが
子供がいないからか、父の愛はよくわかりませんでした。
愛だとは思うのですが、正しくは無いのかなぁと
人は追い詰められたら、平常時では考えられない選択をするものなのかもしれないな、と思いました。

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2024年11月30日

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結構淡々と進んでいって、大きな山場も無くいまいちかなぁという感じだった。
ただ、最後の手紙の部分は泣けた。

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2024年11月07日

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代理の死を持って…の部分は現実的に理解が苦しむものの、子どもたちを想い50歳までの手紙を書き溜めた父の優しさや想い情熱は感動

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2024年09月28日

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結構分厚さがあって大変。
個人的にはちょっと物足りなさを感じたけど、先の展開が気になって結局最後まで読んでしまった。

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2024年03月27日

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2つの謎めいた家族の繋がりが織りなすストーリー。家族の愛がいろんな形で表れる。その細かい表現に家族の愛の姿を感じます。

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2023年07月23日

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父の行動に納得は出来ないけれど、ミステリーは面白かったし、父の家族を思う愛には心締め付けられるものがあった。

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2023年06月11日

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人と人との強い絆を描く感動作!とのことで期待大で読みはじめました。でもなぁ、、、それで人生が狂ってしまっている人達が多勢いること、保険金詐欺、殺人、自殺、結局は自己満足のような現実逃避のような良い判断をしたとは思えない。残された家族は幸福だったとは言えないのでは?無い!

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2023年05月14日

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共感できない点が多く、私は没入できなかったです。一例として、親しくしていた叔父が工場が立ち行かず命を断つ直前に主人公に会いに来るシーンがあるのですが、服装含め明らかに違和感を感じていたのになぜ止められなかった…?と引っかかりました。

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2022年12月29日

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人それぞれの苦悩。親子、兄弟、男女。
完璧なミステリー仕立てがかえってご都合主義に見えた。そんな上手く行くわけがない。

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2022年10月19日

Posted by ブクログ

離婚して出ていった父親の娘と、妻の不倫によって焼失自殺した兄を持つ男の物語。

離婚し出ていった父親は毎年、誕生日に娘に手紙を書く。また家族を友人の男性に託す。娘は父親の友人とその息子を本当の家族のように慕い、彼等の会社が倒産の危機にあると知り契約結婚により資金提供を試みる。しかし婚約相手が殺害され容疑者として自身の弟が逮捕される。

一方で、焼失自殺した兄を持つ男は、兄が自殺を図った後、ある警察官を殺害する。

この2人を中心に、二つの事件が解決されていく物語。

結局、焼失自殺したのは娘の父親であった。彼は会社の経営困難、子ども2人の学費、自身が患った癌、妻と親友の愛し合う関係など、多くのことに苦難していた。そんなとき、男の兄に出会った。彼もまた金銭的に厳しく、さらに妻に子どもができていた。父親は自身が自殺し、子どもに保険金を渡そうと決断する。しかし自殺したとなれば、残された家族は悲しむため、出会った男の兄に自身の戸籍を売り代わりに死ぬ。そしてその兄が娘たちに手紙を送っていた。


愛する人のために、自分の死を選ぶ選択は正しいのか?これがこの小説の最大の論点であるように思う。
物語の最後に、どんなに苦しくても、それを家族と共有し乗り越えていくことが、大切だ。という結論だ。

主な登場人物の気持ちは丁寧に描かれているが、それを表現するために次々に人が死んでいくのは残念だった。また2つの事件も、物語の最後ですーっと解決させている。

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2022年09月08日

Posted by ブクログ

二つのストーリーが合わさるまでの読みづらさを
嵐のように一掃してしまった真相解明。

子供のいない私、
許されない恋心を抱いているわけではない私、
からすると、理解しづらい心理描写もあったが、
全体を通して著者の訴えは伝わってきたと思う。

ただ、「義姉」のゲシュタルト崩壊。笑

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2022年06月01日

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