【感想・ネタバレ】声なき叫びのレビュー

あらすじ

自転車で蛇行運転をしていた青年が警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。警察官の暴行を目撃した複数の人間がいるにもかかわらず、警察は正当な職務だと主張する。水木弁護士が警察を相手に法廷に臨んだのだが、裁判は著しく公正を欠く展開となった。水木は最後の賭けに出る。映像化作品、待望の文庫化!

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Posted by ブクログ

知的障がいを持つ息子の翔太が、警察官に取り押さえられている最中に死亡した。
父親の高尾はどうしてそんなことになったのか、警察官に真実を尋ねたが、翔太が暴れたので取り押さえただけだと埒が明かない。
しかし、目撃していた人が何人かおり、その人たちは警察の暴行や新聞発表との違いを指摘する。
しかも、人通りの多い道路にも関わらず、目撃証言が少ない。
そのうち、警察が目撃者の弱みを握り、裁判への証言を妨げている様子が浮かんでくる。
そんな状況の中、新聞記者の八田に水木という弁護士を紹介される。
警察との衝突を避ける人が多い中、水木は過去の経験からも警察を恐れることはなかった。

最初からある程度の展開は予想できる場面が多かったが、そこでの各々の立たされた状況や感情が興味深かった。
今ならすぐに現場の写真を撮り、すぐにSNSにあげられ、警察だろうが全てが晒される時代。
それがいいとは思わないが、この作品を読むとそれも仕方ないのかもしれないと思う気持ちも否定出来ない気がした。
ただ、今なら各所にある防犯カメラが役立つのかもしれないが…体質だけは、内部でしか解消出来ないものなので、そこは気になるところ。

2025.10.7

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

警察と検察がグルになって身内をかばう隠蔽体質が影響して、権力を振りかざし事件の目撃者に圧力を掛ける。そして正当な証言を覆させて被害者を悪者に仕立て上げる。
袴田事件を彷彿させた。
昨今、ニュースでも取り上げられる組織の改ざんや隠ぺいという許されざる行為がふんだんに盛り込まれている。
終わりがアッサリしていて少々肩透かしな感じでした。

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2024年10月13日

Posted by ブクログ

これは、本の中の話だと言い聞かせて読み進めました。水木弁護士人柄と、正義のために意見を変えた真っ当な人たちを中心に読むと読み応えのある内容です。実際の警察や検察は正義に溢れた正しい組織と信じて星4つ付けました。

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2021年07月25日

Posted by ブクログ

組織を護る為の警察の結束は凄いですね。
その為に泣く市民が居ようとお構い無しという感じで。
嘘をつくという事、一生自分に着いて来る。
その重みに勝てる人は人としてどうなの?と
いう人だと思います。
勇作とゆかりは人として親として生きていく正しい道を
選んだことにホッとしました。
弁護士と言う仕事、すごいですね。
水木弁護士、素晴らしい弁護士です。

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2020年06月25日

Posted by ブクログ

2025.10.6 BS TBS ミステリーセレクション 
逆転弁護士・水木邦夫〜声なき叫び
草刈正雄、本仮屋ユイカ
自転車で蛇行運転をしていた青年が警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。警察官の暴行を目撃した複数の人間がいるにもかかわらず、警察は正当な職務だと主張する。水木弁護士が警察を相手に法廷に臨んだのだが、裁判は著しく公正を欠く展開となった。水木は最後の賭けに出る。映像化作品、待望の文庫化!

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2025年10月06日

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