小杉健治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
うーん微妙。つまらなくはないのでスルスルと読んだが。
謎に一歩一歩迫ってゆく緊張感がない。理由としては、写真だとか証言のような手がかりが都合よく手に入ってしまうというご都合主義がある。一本道のRPGを遊んでいるような、重層感のなさ。一応若手弁護士とおっさんの二人の視点から調査を行うという体になっているのでそこで厚みが出ればよいものだが、若手弁護士もおっさんも人間としての個性が出るところまで書き込まれていないので、なんというか似たような薄っぺらな人物がそれぞれ別の調査をしているという印象。弁護士ならではの論理的な推理や法的な手続きだとかおっさんならではの老獪な人間観察や経験に基づく推察のような話がほとんど出て来ない。唯一キャバ嬢のくだりは弁護士らしさが発揮されて好きだった。
オチも微妙。シーンとしては劇的でいい絵だなーと思うが。 -
Posted by ブクログ
この人の作品はたぶん今まで読んだことがないと思うけど、帯に「日本推理作家協会賞長篇賞受賞」って書いてあったので、それがどんなもんかさっぱしわからなかったけど評価は得てる事は確かなんだしと思って読んでみた。
普段、推理小説はほとんど読まないけど、これは面白かった。
最初から最後まで一つの殺人事件の裁判シーンばかりで構成されていて、隠されている事をひとつひとつ暴いていく・・・なんてこたあ、推理小説にとって当たり前のことなんだろうけど、題材が知的障害を持つ家族にあるので、単なる探偵ものとはちと違う。
私だってというか、誰だって家族の中に障害者が出来るかもしれないのだから、偏見差別の話は、かなり勉強になるし、知っていなければいけない事だと思う。
ただ、やっぱり推理小説って嫌いじゃないけど、あえて進んで読む分野ではないな。完全に個人の嗜好ですが。 -
Posted by ブクログ
ある商人が強請られた。しかもその文面は、あながち嘘とは言い切れなかった。
5年前の事件が懸命に働いて店を繁盛させた二人をどん底に。
跡をつけられて恐怖に陥った藤吉が逃げ込んだ先は、三味線を手習中の栄次郎がいたお秋の家。
そこからの縁で、調べ始める。
だが今回、披露会の前で練習中の栄次郎、利き手の右手首が痛みを起こし、箸も握りづらいほど。。。
毎日の居合の練習もできないほど。
さぁ、どうする?
ついつい困っている人を放っておけない、
義父譲りのお節介が。今回も。
個人的には栄次郎に将来三味線稼業に
つかせてあげたいのですが。
どうなりますか?!