小杉健治のレビュー一覧

  • 虚ろ陽 風烈廻り与力・青柳剣一郎[46] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    46作目。加賀藩の話、まだ終わってなかったんだ。さらに新たな仕掛けが剣一郎を襲う。ちょっとイライラする。この話、まだ続くんだ・・・

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    2025年10月26日
  • 声なき叫び

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    2025.10.6 BS TBS ミステリーセレクション 
    逆転弁護士・水木邦夫〜声なき叫び
    草刈正雄、本仮屋ユイカ
    自転車で蛇行運転をしていた青年が警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。警察官の暴行を目撃した複数の人間がいるにもかかわらず、警察は正当な職務だと主張する。水木弁護士が警察を相手に法廷に臨んだのだが、裁判は著しく公正を欠く展開となった。水木は最後の賭けに出る。映像化作品、待望の文庫化!

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    2025年10月06日
  • 父からの手紙

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    父親が失踪した女性と、殺人犯の男の二人の視点から物語が進んでいくミステリー
    よくある構成で、徐々に話が交差していくのだが、やはりこういうのは面白い。

    主人公の二人が、ああではないか?こうではないか?と考えを巡らせる場面が多く、少々うざったい。また、物語自体はそこまで複雑ではないのだが、小説の構成が少々複雑なので混乱するかも。
    登場人物の名前が覚えづらいのも不満点。

    序盤と終盤は面白いが、中盤が少しダレる印象
    また、物語の重要なポイントである手紙に関するクライマックスの展開が想像通りだったのは少々残念。

    小説の内容としては面白いのだが、書き方や構成が私には合わない部分があったので、個人的な

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    2025年09月12日
  • 夢の浮橋 風烈廻り与力・青柳剣一郎[42] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    42作目。まだ7年前。今回もいい話に仕上がってる。娘るいの旦那の弥之助も事件に絡んでくる。剣之助はすっかり出番なくなったのは淋しい

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    2025年09月01日
  • 偽証法廷

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    BSテレ東 
    完璧な物証。しかし証拠能力はゼロ!?
    犯人をあげるために刑事が取った許されざる行動とは。
    守るべきは己の正義か、真実か――
    人間の業の深さをあぶりだす圧巻の法廷ミステリー

    20代女性の絞殺現場から、巡査部長大場徳二は密かに銀のロケットを持ち去った。それは幼馴染の右田克夫が肌身離さず持っていた物だった。
    右田には前科がある。だが、本当に彼の仕業なのか? 証拠隠滅の罪に怯えながら、大場は単身右田の行方を追う。
    一方、手掛かりのなかった捜査本部にも地道な捜査の末、右田の名前が浮上。そんな折、同様の手口による新たな死体が!

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    2025年08月31日
  • 父からの手紙

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    ネタバレ

    文体もストーリーもキャラクターも全てが古風で入り込みにくいけど、最後の手紙の赤とんぼのところなんか日本的な雰囲気が素敵だなぁと思ったり。憶測とか偶然だけで話が都合よく繋がっていくことにちょっと違和感はある。

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    2025年08月07日
  • 飛べない鴉

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    小杉健治『飛べない鴉』祥伝社文庫。

    久し振りに読む小杉健治。

    1993年に刊行された同名作品を加筆修正した復刊作のようだが、未読である。

    変なミステリー小説である。仙台で殺人を犯した男が上京し、息を潜めて暮らしているうちに反原発運動に巻き込まれるというストーリーなのだが、全てに於いて消化不良なのだ。

    むしろミステリー小説というよりも原発問題小説と言って良い程、チェルノブイリ原発事故やスリーマイル原発事故の話題が描かれている。

    しかし、ある意味では、1993年時点で2011年3月11日に起きた東日本大震災による福島第一原発事故の発生を予言したような内容であることには驚いた。


    仙台に

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    2025年07月21日
  • 待伏せ 風烈廻り与力・青柳剣一郎[10] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    男を見せた剣之助、長年の鬱屈が晴れた剣一郎、父子ともども大活躍。不良侍の脇田清十朗、死神新見紋三郎が思っていたよりあっさり退場したのは意外だったが、次巻以降の青柳家が楽しみになる巻だった。将来るいの嫁入りなんてことになったら剣一郎は大丈夫かな。同じく息子と娘を持つ身として、他人事じゃないんだよな。

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    2025年06月27日
  • 父からの手紙

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    奥付を見ると「2018年 35版発行」とあおそらくおそらく6年ぶりくらいの読み返し。
    途中までは全く記憶になかったが、残り4分の1くらいになったことろで「あ、これってこういうトリックだった」と思い出した。
    文章は読みやすいし、3日ほどで読み終えるくらい集中して読めたのだから「面白い」作品なのは間違いないが、感動はしなかった。裏表紙や帯に「感動作」と書かれているので期待値が高くなりすぎたのだろう。3回目の読み返しはしなくてよい、という備忘録としてもこのレビューを書いている。

    以下、印象に残った箇所。
    ■阿久津伸吉も麻美子も同じ大きな過ちを犯している。その過ちとは自分を犠牲にして大切な者を助けよ

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    2025年06月22日
  • 偽証

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    男と女の愛憎入り混じったサスペンス短編集でした。
    女性の描き方に、男性の理想が入っているところが、この作者ならではの感じがしました。

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    2025年05月23日
  • 父と子の旅路

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     世の中には、複雑な縁があるということを思わせられる作品。そのために、誰にも言えない出来事を隠して生き続けなければならないのは、なんとも苦しいことである。
     本作の主な登場人物は、それぞれに事情を抱え、それを隠し続けてきた。それが26年という長い歳月だったが、ちょっとした出来事がきっかけで、その隠し続けてきた歯車が崩れていく。そして、完全に崩れた後には、また新たな世界が待っている。

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    2025年05月19日
  • 絆

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    2025.5.1 BSテレ東 「渡哲也サスペンス 絆」
    夫殺し!罪を認めた妻の供述に不審な点を発見。いったい何を隠そうとするのか。被告人絶対不利の状況で、法の下の真実を追求して原島弁護士が立ち上がる。法廷ミステリー。(解説・山崎洋子)

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    2025年05月02日
  • 最愛(鶴見京介弁護士シリーズ)

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    この物語は、二つの事件が絡みながら進む。
    ⚫︎その一つの事件が⋯
    資産家の老齢女性をハンマーで殺害し、800万円を盗んで逃走した事件で、栗林24歳の男が逮捕された。
    警察は栗林の単独犯行としているが、栗林は闇バイトに応募し、初対面のもう一人の男と指示役に命じられるままに押し入り、もう一人の男が老婆を殺害したと主張している。

    ⚫︎もう一つの事件が⋯
    清楚な美人である中越ちづえが一人でバーで飲んでいると、明らかに堅気ではない男から声を掛けられる。
    彼は今川修三と名乗り、付き合っていた彼と別れて良かったと一方的にちづえに語る。
    今川は、元彼が別の女とこのバーで飲んでいる姿を見ていたと話す。
    今川は

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    2025年04月09日
  • 偽証法廷

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    なんとなく先が読めてしまう展開もあったが、やってはいけないことをやると結局上手くいかない、全てを失うんだなと。ヒーローの全くいない物語。

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    2025年04月06日
  • 死の扉

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    元プロ野球選手の妻の殺人事件とニートの自殺。この二つの事件が関係している事に気づいた検察官の捜査。安楽死問題が最初から最後まで重奏低音で響いていて、こちらの方がテーマのようだった。

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    2025年03月16日
  • 父からの手紙

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    久しぶりのこんなに小説で泣いた気がする。ラストパート、電車で読まずにお家で読んでよかった。
    察しが悪いので中盤を超えてからも二つの事件がどう結びついているのか予想が全くつかなかったし、それぞれの人間関係もごっちゃになっちゃって読むのに時間かかったけど、途中で諦めて次の本にいかずに読み進めて本当に良かった。

    P106「ひとはなぜ生きていくのだろうか。何のために生きていくのか」
    生きる目的とは、幸せとは何か
    家族・親子の絆、愛を通して伝えたかったことはこれだったのかなと思った。
    いかなる困難や試練にも負けずに、歯を食いしばって生きていくことは難しいことだよなあ。
    最後に麻美子が、今まで見ていた時

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    2025年03月02日
  • 父からの手紙

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    ネタバレ

    初版が2006年ということもあってか時代の違いは感じたが、麻美子と圭一の話がテンポ良く交代して複数の事件が徐々に交わっていく展開は面白かった。
    あとやたら天気のことを教えてくれる。なぜ。

    婚約者の事件に対する麻美子の推理がそのまま正解なことには驚いたし、父親の死の真相も「胃癌は助かる確率が高いのだ」を読んで無常だと思った。(しかも胃癌疑いの病名がついたのみで精査していない)(が、この時代の中年男性は病院受診を避けることが多いとも聞いたことがある)

    幸福であることと裕福であることは違うと語る手紙を父親はどんな気持ちで書いたんだろう。父親がとった行動はその発言に則ってはいないんじゃないか。だか

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    2025年01月28日
  • 父からの手紙

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    帯に惹かれて読みました
    予想外の結末で楽しめましたが
    子供がいないからか、父の愛はよくわかりませんでした。
    愛だとは思うのですが、正しくは無いのかなぁと
    人は追い詰められたら、平常時では考えられない選択をするものなのかもしれないな、と思いました。

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    2024年11月30日
  • 残り火

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    ネタバレ

    早い段階でわかってしまった。なので最後の驚きはなかった。悲しいね。まあ、この内容だったらそれしかないよなあ。

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    2024年11月18日
  • 家族

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    裁判員に選ばれると、このような感じで事は進んでいくのね、ってが理解できました。
    ただ、この話、裁判員の中の一人の女性の主観(思い込みと言ってもよいかも)で真実が明らかになっていくのは、如何なものか?と思いました。
    話の中でも、裁判官が言ってましたが、裁判って客観的事実の積み重ねで進めていくものなのでは?
    話のオチと言うか真相は、途中で出てきた最中のあたりで、分かっちゃいました。もう一捻り欲しかったかな。

    で、余談ですが、裁判員の一人の試用期間で採用された兄ちゃん、婚約者と居酒屋で裁判の話してたけど、あれアウトじゃない?

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    2024年11月15日