【感想・ネタバレ】母子草の記憶のレビュー

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Posted by ブクログ

中学生の時に両親が殺害されるという体験をした草下彰は、自分の過去を小説にしようと事件を含めて過去を探る取材を始める。物語の進展速度が上がってくるのは、2/3ページ程を読み進んだ頃からか。両親の秘密、母親が子供を想う愛情の深さ、無戸籍者の暮らしの辛さ、幼馴染の友情絡みの関係等など、複雑な要素が絡みながら人の優しが綴られる。小杉健治氏の物語にしては趣が異なるが、相変わらず人の優しさが核となって綴られる。母子草の花言葉は「無償の愛」だそうだ。母親の一途な愛情表現するには相応しいタイトルだと思う。

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2022年06月28日

Posted by ブクログ

ノンフィクション作家の草下彰は、中学のときに両親を殺害され、未だ容疑者の特定すらされていなかった。
ある日、男の死体を見つけ…
その男が、15年前両親が殺害される前に家に来たことがあり、5年前のノンフィクション大賞の受賞パーティーでも声を掛けられていたことを思いだす。
そして、亡くなる前にも草下のマンションを尋ねていた形跡があった。

この男のことを調べれば両親が殺害されたこともわかるのではないかと男の足取りを辿る。

亡き母が遺してくれた「母子草」〜花言葉は『いつも想う』
このことを知ったとき…
そこには、思いもしなかった真実があった…。

無戸籍のことにも触れているが、ヒューマンミステリーにしてはやや重みに欠けるかなぁと感じた。

草下彰の人間像ももっと膨らみを持たせていたら好感度がアップしたのかも…と思う。





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2024年04月08日

Posted by ブクログ

2.5
親の残した世田谷の土地を売却したお金はどこに消えたのか?それさえあれば高校くらいは行けたのではないか?親戚がねこばばしてしまったのか?

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2022年11月10日

Posted by ブクログ

面白かったが、主人公が謎を探っていくと、次々にわかっていき、最後生みの母親にまで突き当たる。う〜ん、あまりに都合のいい展開。昔の小説?と思ったら、最近書かれた小説で、個人情報がうるさい現代でこんなことはないだろうなと思う場面が多々あった。

主人公が訪ねたことで実の母と、一緒に住んでいた青年が変わってきたことは、希望が見えて良かったが…。

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2022年10月05日

Posted by ブクログ

ノンフィクション作家・草下彰は、全国ノンフィクション大賞を受賞した5年前から、次の作品が書けず、悩んでいた。
あの一作だけで終わってしまうのか。
そんな不安を抱えていた時、同じノンフィクション作家で、大御所の松柴大三郎に「君自身に焦点を当ててみたらどうだ」とアドバイスされた。

草下は、中学生の時に、両親が殺害され、15年経った今も、容疑者すら特定されていなかった。

自分の過去を題材に、作品を書こうとした頃、殺人事件の第一発見者となった。

草下の両親が殺害される前に、彼の家を訪ねて来たひとりの男の足取りを辿るうちに、彼の両親の事件と、第一発見者となった事件の被害者の結びつきが明らかになり、予想も付かない真実が、浮かび上がってくる。

無国籍問題や、教育問題を改めて、考えさせられた。

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2022年09月30日

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