もうひとつの評決

もうひとつの評決

880円 (税込)

4pt

5対4で有罪――この判決は、ほんとうに正しかったのか? 死刑か冤罪か。母娘殺害事件を巡り、6人の裁判員と3人の裁判官は究極の選択を迫られる! 法廷ミステリーの傑作、初の文庫化! 被告人は三十間近の冴えない男だった。出会い系サイトで知り合った女とその母を殺したのだ。離婚協議中の会社経営者・堀川恭平は裁判員制度により選ばれ、彼の審理に参加することに。最高刑が死刑まである事件だ。ところが公判初日、男は一転無罪を主張。法律の素人である6人の裁判員の議論は紛糾、新たな仮説まで浮上する。やがて堀川らの人生は事件の真相に蝕まれ…。――『裁判員――もうひとつの評議』改題作品

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もうひとつの評決 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月08日

    「裁判員もうひとつの評議」を加筆修正し文庫化された。6人の裁判員の中の1人に選ばれた堀川恭平の目線で裁判員裁判が行われる様子を彼の考え、彼の選択、行動、読みごたえがあった。
    ある男の殺人罪の判決を6人の裁判員と3人の裁判官が下した結論は5:4多数決で有罪。死刑判決が下された。堀川ともう1人の女性看護...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    裁判員制度の問題点を取り上げた小説でした。淡々と描かれていてとても読みやすかったです。

    読後の感想ですが、自分だったら裁判員はやりたくないです。そもそも法律のこともよく分からない一般市民を呼び出して、専門的なことをやらせて心理的な負担まで強いる制度ってどうなのって思いました。

    判決に対して少なか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月25日

    裁判員裁判をテーマにした法廷ミステリー。
    裁判員になった主人公は、担当した裁判で、被告は無罪だろうと思いながら、多数決で死刑の判決が下されてしまう。
    冤罪を疑い、判決に疑問を感じる主人公は、独自に調査を始める。
    被告の弁護人を訪ね、被害者宅の近隣の人たちにも、事件について問い合わせる。事件の真相が見...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    女性二人が殺され、30間近の気の弱い男が逮捕された。この殺人事件は裁判員裁判に委ねられた。容疑者は無罪を主張。無罪か死刑かの判断を迫られる裁判員たち。裁判の進行中に新たな疑問が浮上するが、追加の捜査は無い。欠陥だらけの証拠で出した評決は、、、そして真相は、、、裁判員制度の問題点がよくわかった。

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    Posted by ブクログ 2024年02月07日

    そもそも有罪イコール死刑の流れがおかしいので、イマイチ説得力がないような。主人公の離婚話も全くの蛇足

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    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    裁判員裁判の問題点を浮き彫りにする法廷ミステリー
    こんなことが本当にあったら、辛い。
    正直、裁判員にはなりたくないです....

    出会い系サイトで知り合った女性とその母親を殺害したとされる裁判。被告の木原は裁判では一転無罪を主張。
    その裁判の裁判員に選ばれたのは主人公堀川を含めた6人。
    裁判官3人を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月10日

    裁判員に選ばれた主人公が、他の裁判員と共に被告が有罪か無罪かを決めて、裁判というものにかかわるお話。いつだれが裁判員として選ばれてもおかしくない世の中なので、自分が選ばれたら、と想像しながら読み進めた。
    司法に一般市民が参加するという意義はわかるが、休みを取ったり、生々しい事件の概要を聴かされたり、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月04日

    被告人の木原一太郎は、30歳間近の弱々しい男だ。
    木原が起訴された事件とは、出会い系サイトで出逢った美人の並河留美子と、その母親の富子の二人を刺殺したことだった。
    これまで女性と一度として付き合った経験がなかった木原は、優しく接してくれた留美子に好意を寄せる。
    そのうちに留美子から50万円、150万...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月21日

    正義、正しさとはと考えさせられる
    事実はひとつ
    でも真実はひとつではないかもしれない。
    序盤から中盤は裁判の模様をよみながら
    自分も真実を考える。
    後半は主人公の葛藤。
    どんでん返し!納得!スッキリ!とは
    いかないのが残念。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年06月09日

    裁判員制度や冤罪等の社会問題が題材となるストーリー
    あまり捻りもなく、淡々と読み進めてしまった。まぁ考えさせられる部分はあるけど、この本だからこそ感じ取れる事はなかったかなと。
    冤罪のやるせなさが心に残った。

    0

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