あらすじ
人気の蕎麦屋『桔梗屋』で修行した与吉は、つなぎが多い店に見切りをつけ、蕎麦粉を多く使う「正直そば」の銘を掲げ『多幸庵』という蕎麦屋を出す。だが常連客の中に必ず蕎麦を半分残すという作治という老人がいた。『桔梗屋』の嫌がらせを疑った与吉は、一膳飯屋の板前をしながら下っ引きをする孝助に、作治の身元を調べてもらう。そんな折、店に食べに来て食中りを起こした小間物問屋『白河屋』の旦那・左兵衛が翌日亡くなってしまった。枕元には白い粉が残り、悪い噂が立った『多幸庵』は客足が遠のいてしまう。孝助は変死の謎を探り始めるが……。淺草の食と事件を描く大好評捕物帳!
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Posted by ブクログ
第三弾
そばアレルギーを利用した殺人、原因は分からないが犯人らしき者たちが複数、色々なパターンが考えられ苦労するが
正直に蕎麦を作っていた職人に栄光?
悪者は実の息子
Posted by ブクログ
今回は、勘当されていた息子が、父親が発作を起こし突然死したことで、家に帰ってきたことから始まる。
そこには、蕎麦アレルギーが解明されていなかった江戸当時の死因の究明や、蕎麦屋の始まりや、時代の中での工夫など、江戸時代の食文化も盛り込まれる。
孝助は、宿願を叶えようと頑張るのだが、金に汚い岡っ引きのもとで、何かと邪魔をされながら、捕り物をする、二重の面白さ。いく筋もの伏線も面白く読み応えある第3巻目。