小杉健治のレビュー一覧

  • 父からの手紙

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    ネタバレ

    お父さんに会えると思って
    読んでいたから悲しかった。
    身代わりの焼身自殺とか
    しんどすぎるよ。
    でも50歳までの手紙を用意するなんて
    愛情は確かにあったんだろうな。
    でもその愛情があるのなら生活が苦しくても
    家族4人で一緒にいて欲しかったよ。

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    2023年05月19日
  • 父からの手紙

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    人間関係が複雑であったけど、ノートに相関図を書いて理解しながら、読み進んだ。
    理解する事に神経を使って、なかなか最初から楽しめない。後半の真相暴露のところから、ようやく面白くなってくる。まぁそれまでが長い。

    反抗期の娘と家族を守るために命を懸けている父親の心情との対峙が後から滲み出てくる感じ。
    良い作品だと思う。
    なるほど「父からの手紙」ですな。

    0
    2023年03月12日
  • 父からの手紙

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    父の手紙からにじみ出る愛情
    失踪、自殺、夫婦、兄弟
    「自殺の手段を用いたことが阿久津伸吉の最大の過ちだった」
    「幸福とは、いかなる困難や試練にも負けずに生きていくことにあるのだ」

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    2023年03月08日
  • 父の声

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    ネタバレ

    麻薬取締官の話で、遠いと思っている覚醒剤が当然のようにかなり出てきたのが新鮮だった。不器用なお父さんの愛情が最終的に娘に伝わって報われた…と思ったと同時に、覚醒剤特有の幻覚とか夢とか上手に使ってると感じた。最後は覚醒剤の幻覚がないと解決できなかったし、ずっと放置され気味で可哀想だと思っていた犬も必須でトリック的にはうーん?となってしまった。でも終わった人の後に読んだからすっきり。

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    2023年03月04日
  • 父の声

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    田舎から東京にでて変な男に捕まり覚醒剤に手を染める娘。なんとか助けようとする父親。
    父娘の絆に心打たれる。対岸の火事ではない、誰でも有り得る話。色々と考えさせられる物語。

    麻取の話はおもしろいな。また他にも読んでみたい。

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    2023年02月08日
  • 父の声

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    こういう家族ものにはとても弱い。
    自身が父や家族のことがとても好きなので、家族を悲しませるようなことはしたくないな、と考えさせられた。

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    2023年02月01日
  • 桜の下で 風烈廻り与力・青柳剣一郎[61] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    新刊が出るたびに読まずにはいられないこのシリーズ。
    江戸で濡れ衣を着せられ江戸払いとなった男が、帰ってきた。伝蔵という曰くのある岡っ引きに追われ、偶然入った櫓下で幸薄い女と出会う。

    剣一郎は剣の恩師の家で初めて会った男に興味を持つ。
    それは、押し込み強盗の行方不明になっていた手下の捜索に発展。

    奉行所のかつての過ちを覆し不遇に遭ってきた男と女の幸せが、、、。

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    2023年01月25日
  • 土俵を走る殺意 [新装版]

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    久しぶりに小杉健治さんの作品を読みましたが、やっぱり優しい作品でした。私のこの作品のイメージは優しいアガサクリスティ、横溝正史って感じです。彼の作品全てが好きという訳では有りませんがこう言った残念は大好きです。

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    2023年01月19日
  • 遠山金四郎が消える

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    ネタバレ

    桜吹雪を背負っていない遠山の金さん。
    人は何度でもやり直せる。遠山様に関わったみんなが仕合せになっていく様がたまらなく良い。
    矢部殿の最後の願いは読者の願い。遠山様のご活躍をまだ読みたい。続刊希望です…

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    2022年12月29日
  • 遠山金四郎が咆える

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    ネタバレ

    桜吹雪を背負っていない遠山の金さん。
    とにかく、内与力の駒之助がかわいくてたまらない。このシリーズの北町の衆はみんな金四郎様のこと大好きで従順で有能で、清々しい読み味なのが良い。
    人情に厚い名奉行っぷりは堪能できるけども、意外と、金四郎自身の原動力がわからないのも面白い

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    2022年12月29日
  • 遠山金四郎が斬る

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    桜吹雪を背負っていない遠山の金さん。TVドラマなどのように街をぷらぷらせず、ちゃんと働く町奉行。裁く側と裁かれる側の葛藤が、どことなくドストエフスキーの「罪と罰」を感じる、お洒落な小説だった。
    読みやすい文体で面白かった!

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    2022年12月29日
  • 償い 八丁堀赤鬼忠孝譚

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    ネタバレ

    腕に般若の刺青をした浪人が二人惨殺された。金貸しの用心棒をした伊八朗は、襲われた依頼主を助けるがこの仕事に不信感を持つ。翌日、伊八朗は地回りに囲まれている紙くず拾いの梅吉と孫娘のおまち助ける。おまちを忠孝園で預かることに。その一方、忠孝園の後楯となっている米沢検校に奉行所から様々な疑いを掛けられる。忠孝園の存続と般若の刺青の浪人殺害に奔走する伊八朗のお話し。

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    2022年12月27日
  • 面影 八丁堀赤鬼忠孝譚

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    ネタバレ

    孤児を引き取り面倒を見ている八丁堀の『忠孝園』の手伝いをするようになった伊八朗が、剣術を教えていた13歳の亮吉が園を出た。そこには亡くなった盗賊の頭目だった亮吉の父親の跡目争いが関係していた。また伊八朗は、女房に逃げられ幼い娘と暮らす野菜の棒手振りが、娘が女房に引き取られ、酒に溺れていたのを立ち直らせようとするお話し。ちょっと結末が良すぎ。

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    2022年12月26日
  • おとっつあん 八丁堀赤鬼忠孝譚

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    ネタバレ

    父親を殺された高井伊八郎は、兄とともに江戸に仇討ちに出てきていた。兄は帰藩し嫁を娶ったが伊八郎は江戸に残り仇の竜崎又右衛門を探し続ける。体調を崩し行き倒れた伊八郎が助けられ意識を取り戻すと、そこは多くの恵まれない生い立ちの子どもを引き取って育てている、忠孝園という施設だった。そして、忠孝園を運営する祐源は、話に聞いていた父の敵と容姿がそっくりだった。祐源の正体を明らかにしようとする伊八郎。同時に子供の売買に忠孝園が関与していると疑う同心とその事件に絡む伊八郎のお話。

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    2022年12月26日
  • 偽証

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    小杉氏が綴った『偽証』は、人の心の動き、迷い、悩みなどが絡み合った物語となっている。
    人を救うための偽りの証言、人への八つ当たり的な恨みの証言、嘘の証言を皆で胸に仕舞って事実を隠す、皆の穏やかな生活のための嘘などなど、
    自らの保身からだけではなく、人の為に偽りの証言をしてしまう心の動きなどを小杉氏は描いている。
    人の心の弱さや迷いなどを考えると、『偽証』を悪と一言で済ますことは難しいのではと考えさせられた。
    『嘘』・『偽証』と無縁の人生ってあるんでしょうかね⋯。

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    2022年12月20日
  • ひたむきに 風烈廻り与力・青柳剣一郎[60] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    静謐な佇まいを持って貧乏暮らしを続ける浪人。
    殺人事件との兼ね合いで剣一郎走ることになるが、
    ますますその人物に興味が湧く。

    ある勘定方吟味役の人物から、人探しを依頼されるが。
    剣一郎は、その真意に疑問を持つ。

    全てを受け入れてしまい、抵抗をやめてしまったような印象もあるある人物。
    しかしながら気高さを持ち、自分を恥じるような生き方をしまいとするその浪人を知るほどに、剣一郎は良い未来をと願わずにはいられず、一言お節介を。

    魅入られるような筆致とストーリー展開はこのシリーズの真骨頂。

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    2022年11月06日
  • 決断

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    BSテレ東 ドラマ 大杉蓮、風吹ジュン

    銀座ホステス絞殺事件で、担当検事の江木秀哉は捜査に関しての疑問を刑事たちに呈したものの、彼の話に耳を傾けたのは高須刑事だけだった。くしくも高須は、二十年前、秀哉の父・秀蔵とともに、迷宮入りしたある殺人事件の捜査にあたったことがある。秀蔵は余命半年の診断をうけ、今は病床にあった。一見無関係なふたつの事件が絡み合っていく……。

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    2025年09月27日
  • 父からの手紙

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    途中までは、あまりにもストーリーが錯綜して読み辛いと感じましたが、最後がよかったので星増やしました!

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    2022年09月06日
  • 袈裟斬り 風烈廻り与力・青柳剣一郎[16] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    酒癖が悪く女房に逃げられた男が強風の夜、蝋燭を持ち立て籠った。そこへ元妻が説得に現れたのだが、近所に住む旗本次男が屋根伝いに忍び袈裟懸けに切り捨てた。

    その男の恍惚とした表情に嫌悪を感じた剣一郎。
    事件の背景を探るのだが、隠されたような背景がなかった。

    剣一郎の苦悩が時間軸で変わっていくのが興味深い。

    その旗本の次男は他にも理不尽な行動で、婦女暴行、揺りたかり、人を貶めるなどさまざまな悪行をおこなっていた。

    一時は死んでしまうと思った残された家族、許嫁がある男の提案で敵討ちを計画する。

    なみだなくては読み終えなかった物語。

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    2022年09月05日
  • 向島心中 風烈廻り与力・青柳剣一郎[15] 風烈廻り与力・青柳剣一郎

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    吉原の花魁と江戸勤番の武士が相対死にする事件から、酒田にいる剣之介の周りの不穏な動きと連動した藩内の闘争が見えてきた。

    親子で大活躍の今回。
    少々ツッコミを入れたくなるような情報伝達に必要な時間が気にはなるがめでたし。

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    2022年09月04日