あらすじ
宝の在り処か、殺人予告か、それとも――?
見知らぬ男に託された錦絵の謎。そこに描かれた十二支の正体とは?
剣一郎の推理が冴えわたる!
「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。
直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと――
男は何者か? 絵に隠された真意とは? 謎に迫る中、新たな殺しが!
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Posted by ブクログ
風烈廻同心青柳剣一郎シリーズもはや56巻!
今回は盗品を売り捌き闕所となった古物商が遠島の先で病死したことから始まる。
剣一郎の留守に一枚の絵を持ってきた若者がいた。
名前も告げずに立ち去る。
その絵には干支の12支の動物が商人や武家、盗人、女として描かれていた。
そんなおり、次々と殺人事件が起こる。
隠されているはずの大金の隠し場所。殺人事件。
家宝の茶碗。用心深い亡くなった主人。
またしても、剣一郎は奉行の内与力、長谷川から無理難題を振られることに。
登場人物たちの人となりが、読むたびに心地いい世界。