あらすじ
三人の町娘が、名を秘された武家屋敷へ奉公に出た。不審に思った竜吉と六助は、娘の一人を乗せた駕籠を追う。だが、見失ったうえに、六助が消息を絶つ。探索を続ける竜吉が、六助の巾着を伏見屋の寮の床下で見つけた。ここに娘たちがいた証拠だと、神鳴り源蔵が看破する! 伏見屋の娘、千佳が側室に収まる大名家で、世継ぎを巡る暗闘が――。源蔵が巨悪を討つ!
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Posted by ブクログ
厳しい越後獅子に売られた竜吉と同じ境遇の六助。
今回は二人の思い出の中で唯一美しい思い出。
厳しく辛い修行と虐待のなか、時に飴玉をくれ優しかった親方の娘にそっくりな娘、お清を見つけたことが、二人を急接近させる。
その孝行娘、お清が名前も素性も知らせぬ武家屋敷に奉公にでることに。
そしてお清の友人たち二人も同様な訳で家を出る。
行方不明三人の行方を探索する竜吉と六助。
六助はその途中に行方不明に。
達吉も行方を探すために忍び込んだ屋敷から命を付け狙われる。
苦しい生活の中から逃げたふたり。この事件を通して友情が芽生える。いいお話!