高山羽根子のレビュー一覧

  • 首里の馬(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    記憶と記録がいつか助けてくれる。
    その時が来なくても、それでいい。
    孤独だけど、ひとりじゃない。
    静かに、でも強かな彼女の姿がかっこいい。

    0
    2025年01月06日
  • うどん キツネつきの

    Posted by ブクログ

    るキャラっぽいのほほんとした表紙に反して血と肉と猥雑なものたちへの眼差しの気配がする文体と言うか、のちに芥川賞をとるというのも不思議に納得のいくオーラのある文体でした。しかし表題作はむしろ分かりやすい方で、SFとも言いがたい変な話ばかりだった。

    0
    2024年12月08日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー
    6人の作家による個性豊かな短編集で、個人的には
    寺地はるなさんと町田そのこさんが好みだった。

    以下、収録作品と簡単なレビュー 

    飛鳥井千砂「もうすぐ十八歳」
    成年年齢が引き下げられた。
    でもどう感じるかなんて自分次第だと思った。

    寺地はるな「ありふれた特別」
    読者の予想をいい意味で裏切ってくれた。
    ずっと何やら面白くてじんわりと温かかった。

    雪舟えま「二人という旅」
    家読みのシガとクローンのナガノ。
    まさかのSFでぶっ飛んでいた笑

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬儀で出会ったうつくしいひと・・・
    感じ方や物の見方が年々研ぎ澄まされ無駄を排除していく様子が人生

    0
    2024年10月16日
  • ドライブイン・真夜中

    Posted by ブクログ

    いつかの日本の話。
    でも現実の日本はこの小説のような日本の姿になりつつある。
    移民を受け入れるポーズを取りながらも移民を「セイカツシャ」「ヒョウゲンシャ」に分けるその制度は移民に対する冷たい眼差しそのもの。
    他人事じゃなかった。

    U-NEXTが出している書籍(!)ということで惹かれて買ったけど見事にダメージを受けて動けなかった。
    主人公が「こんなのいつものことです」というフラットな語りで日常にありとあらゆるある生きづらさを語るから余計に辛かった。
    現実でもそう。
    そうさせてるのは私達なんだ。

    0
    2024年08月15日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    「もうすぐ十八歳」 飛鳥井千砂
    「ありふれた特別」 寺地はるな
    「二人という旅」 雪舟えま
    「漂泊の道」 嶋津輝
    「祀りの生きもの」 高山羽根子
    「六年目の弔い」 町田そのこ

    冠婚葬祭アンソロジー。
    「もうすぐ十八歳」 「成人」を巡る話。沖縄出身で、十八で子どもを産み、結婚した智佳。娘が十八になることで感慨を抱く。
    「ありふれた特別」 取り立てて仲がいいわけでもなかった幼なじみたちの関係が変化した、出産騒ぎ。
    「二人という旅」 結婚。旅をしている家読みのシガと助手のクローン・ナガノとの関係の変化。
    「漂泊の道」 弔事のときだけ会う親戚のカナに漠然と惹かれる希和子の生き方。
    「祀

    0
    2024年08月06日
  • 首里の馬(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    印象的なフレーズや人物像、世界観はあるものの、着地点がよくわからず、置いて行かれてしまった感。があった。

    0
    2024年08月03日
  • 首里の馬(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の仕事は、諸事情で閉鎖された空間に取り残されている人相手にネット経由で3語連想クイズ問題を出すこと。主人公の趣味は住んでいる沖縄の雑多な資料館の各種記録整理し写メ撮って保存すること。主人公の孤独な人生にある日馬が現れること。

    純文学(芥川賞受賞らしい)だからこその難解な設定、主張の込め方も純文学っぽい、いわば苦手なジャンルなのだが、読み進むのは比較的ラクだったような。

    読んでいて、ずっとある作家のことが脳裏に浮かんでいた。「これ、津村記久子っぽいなぁ」と

    0
    2024年06月27日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

    0
    2024年06月06日
  • ドライブイン・真夜中

    Posted by ブクログ

     U-NEXTの100min.NOVELLAシリーズ、3冊目は、これまた久々の高山羽根子さん。

     移民差別問題をやや硬質なタッチで描いた、今より少し先の未来を見ているようなディストピア小説は、フィクションにしても、どの国を指しているのか推測できそうな中に於いて、このような書かれ方をされると、いよいよ本気で考えなければいけないのではと思わせるものがあるが、何故改善されないのかということを想像すると、その国の良くも悪くも変わらない部分というのが顔を出してくるようで、なんともやるせなくなる。

     更に、そうした部分がより強固なものとなる要素として、無知であることに加えて心が無いことだと思い、そのあ

    0
    2024年03月30日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

    Posted by ブクログ

    3人とも初めての著者。
    それぞれの個性が発揮された、どれも楽しそうな旅でした。
    そっか!本を開いて想像をする、それも旅なんだ!

    0
    2024年03月16日
  • うどん キツネつきの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ⚫︎感想
    創作SFということだったが、芥川賞を受賞した「首里の馬」が好きだったので読んでみた。
    「母のいる島」「おやすみラジオ」が気に入った。
    精神でも肉体でも、強い女性には憧れる。




    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    犬に似た奇妙な生き物を育てる三姉妹の人生をユーモラスに描き、第1回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のぼろアパートの住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹が暮らす孤島を見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に現れた子供の日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編

    0
    2024年01月23日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    町田その子さんの作品が頭ひとつ飛び抜けて良かった。ほんとこの方が書く話はなんでこんなに心に残り響くのだろう

    0
    2024年01月17日
  • 首里の馬(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ちょっと不穏な雰囲気で、面白そうな気配の序盤、、、がずっとつづいたような小説だった。
    謎の資料館、謎の仕事、謎の回答者、謎の馬、、、と、これからどう面白く料理するの!?ってワクワクしながら読み進めたら、そのまま BBQ にするだけでした、、。みたいな結末。

    期待感が高まりすぎちゃったから、読後感はちょっと残念ではあった。

    0
    2024年01月16日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    冠婚葬祭に際する人々の生活を描いたアンソロジー。個人的にあまり刺さった作品はなかったけど、町田そのこの『六年目の弔い』、飛鳥井千紗『もうすぐ18歳』、寺地はるな『ありふれた特別』はよかったな。子供を産むということをテーマにしているのかな?とも思ったラインナップだった。

    p.82 幼さは、他人への興味の浅さと紙一重だ。ちょっとでも自分と違うと「仲良くなれない」と決めつけ、それ以上のことを知ろうとしない。

    0
    2023年12月24日
  • うどん キツネつきの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編5作
    目に見えるものだけじゃない、その辺に転がってるいろんなものにも宿る世界や宇宙
    果てしないな
    そして短編だった?の重量感
    「母のいる島」のレッスン要素は必要だなと妙に納得

    0
    2023年11月24日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    感想
    昨日と変わらず太陽が昇っている。心臓の動きもいつもと同じ。でも今日は特別な日。生を、死を、まざまざと感じさせる。自分は社会の一員。

    0
    2023年11月10日
  • ドライブイン・真夜中

    Posted by ブクログ

    格差が広がる「この国」の国民の立場と矜持を守るために
    移民という存在に与えられたシステムと差別
    のように感じた

    「この国」はこの国の未来かもしれないし
    そうではないかもしれないけど
    このようなディストピア小説を読むたびに
    確実に近づいているよな……と思う

    ーーーーーーーーーーー
    テロというのは、負けがこんで借金を抱えている人がゲーム中のボードをひっくり 返すことに似ている。ただ、ルールを決めてゲームをつくっているほうの人は、そのボードの外にいる。いつだって、ルールをつくっている人とゲームに参加している人 たちは同じにはいなかった。そのゲームボードの上にいるのは同じルールの中で、同じように苦

    0
    2023年11月06日
  • カム・ギャザー・ラウンド・ピープル

    Posted by ブクログ

    タイトルの「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」は、和訳すると、あらゆる場所でさまよう人々よ、ここに集まれ。ボブディランの「時代は変わる」という曲に描かれている歌詞の一部だそうです。時代にそぐわない人々が、新たな時代になっても、なかなか適応できない難しい日々を描いていると思います。シバちゃんが公園で出会ったのが高校の時の同級生のニシダだった。姿を変えてデモの中心に女装した姿で現れた。自分が変わってないのか、周りが変わりすぎたのか、日々錯綜する迷いが沸々と感じることができる。

    0
    2023年10月07日
  • パレードのシステム

    Posted by ブクログ

    祖父が自死して、私はかつて祖父が幼い頃に住んでいたという台湾に興味を持った。

    興味といっても、生前の祖父にたいする強い思いがあったわけということでもなく、自分の為でもあったのかもしれない。

    昔のバイト先で台湾出身の人と一緒に飛行機で渡った台湾という地で、お葬式を通じて見てきたこと。
    かつて一緒に美術を学んだ、死んだ友達のこと、祖父のこと。

    0
    2023年09月22日
  • うどん キツネつきの

    Posted by ブクログ

    ★意味、完全に解ってる言葉しか使っちゃいけねえなんて、誰が決めたんだよ(p.86)
    よく把握できないままになんとなく魅力的な作品群/わかろうとせず気分で適当に読んでしまうのが吉かも/「シキ零レイ零 ミドリ荘」かなり好きです/SFとかカテゴライズする必要もないかも。

    【一行目】「今、あのゴリラ啼かなかった?」

    【うどん キツネつきの】ヘンな犬を拾った三姉妹は「うどん」と名づけた。《長生きして死ぬならそれが幸せだと・・・・・・少なくとも私はそう思うよ》p.32

    【シキ零レイ零 ミドリ荘】ミドリ荘のミドリと住人たち/キイ坊/自称元宇宙飛行士のおっちゃん/背の高いベトナム人のグェンさん/自分の中

    0
    2023年09月05日