高山羽根子のレビュー一覧

  • 居た場所

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    表題作と2つの短編が収録されている。表題作「居た場所」は、中国南部や東南アジアから介護を学ぶために来日している小翠(シャオツイ)と語り手の物語。結構難しい作品だった。小翠が経験したことや住んでいた場所の変化が何を示すかあまり理解したとは言えないし、フェレットのような小動物の存在なんかも、分かりそうで分からない。ただし、淋しさなんかを作品から感じた。

    その他の短編では、「蝦蟇雨」は文字になっていない部分を想像するとホラーに近い印象。もう一つの「リアリティ・ショウ」は地獄だけが“リアル”だったのかもしれないと解釈した。

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    2022年05月31日
  • おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内

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    アートや文化、そして食を写真中心に紹介されていてとても楽しく読めた。
    台湾に精通された方々の台湾での過ごし方、アプローチに羨ましくもあり次に訪台した際の参考にしよう。まずは食とマッサージ、それと書店に足を運んでみたい。

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    2022年05月21日
  • おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内

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    台湾に精通している池澤春菜さんが作家の高山羽根子さんと一緒に台湾を巡る旅行案内本。

    観光地や食事の話から日本統治時代の台湾の話まで多彩なジャンルを網羅していて、台湾への関心が高まる。

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    2022年05月12日
  • Genesis 一万年の午後

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    おもしろいシリーズだから愉しみ

     最初に大好きな堀晃作品を読んだ。土地勘あるからスラスラ読める。堀さんの近況報告みたいなものかな。

     最も楽しみにしていた久永作品を最後におき、順番に読む。高山羽根子作品は最初から乗り切れずパス。宮内悠介作品はミステリー感覚て肩透かし。秋永麻琴作品がとても楽しかったぞ。これ別作品も読みたいってことで発見のワクワク感で持ち直す。松崎有理さくひんは少しトーンダウンて、次の生首って作品はさっぱり乗り切れずに少しコーヒータイム。

     リフレッシュ後の宮澤伊織作品は、これまた秋永作品同様にアクションつぽくてとても良かった。これも発見だ。アンソロジーはこれが醍醐味。

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    2022年04月02日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    東京創元社の日本SFアンソロジーシリーズ「Genesis」、毎年刊行されるこのシリーズもこれで4冊目となる。いつもこの本が出るのを本当に心待ちにしてきており、申し分なく期待どおりの作品集となっている。このアンソロジーには有名なSF作家、新人SF作家が執筆しているのでいつも時間をかけて読んでいる。

    短編が多い中、一番スペースを割いていたのが小田雅久仁の「ラムディアンズ・キューブ」で、私はこれが一番面白かった。この方のお名前はあまり覚えていなかったが、今回の作品でとても興味を持った、読み終えて直ぐに先々月出版された「残月記」を購入した。刊行されて間もないのに重版が出ていたということは、やはり人気

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    2022年01月03日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    2021-12-29
    なかなかバラエティに富んだ短編集。日本SFの奥行きの深さを感じる。
    創元SF短編賞の歴史を読んで、だいぶ読んでない作家がいるなあ、と実感。そしてまた積読の山が高くなるのかなあwww

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    2021年12月30日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    SF。短編集。
    作品によって、けっこう好みが別れた印象。
    好きだった作品は、小川一水「未明のシンビオシス」、宮澤伊織の表題作。
    表題作の突飛なアイディアがとても好き。
    受賞作2作では、個人的には溝渕久美子さん「神の豚」がわりと好み。ちょっと高山羽根子さんっぽい?

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    2021年12月25日
  • うどん キツネつきの

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    「うどん キツネつきの」☆☆
    ある日女子高生が拾ってきた不思議な犬が狐につかれていて宇宙人とも関係があって?
    何を読まされているのか全く分からなかった。
    読書を始めたばかりのころはそういうこともあったが、久ぶりに何の話なのか理解できない作品に出会った。

    「シキ零レイ零 ミドリ荘」☆☆
    1作品目でわけのわからない作品を書く作家だということはわかったので身構えながら取り掛かったところ、わずかながら理解が及んだように思う。それでも奇想天外すぎて感想を書くまでに至らない。
    在日外国人とか低所得者向けのオンボロアパートの住人たちの間で起こる奇怪な非日常的日常。

    「母のいる島」☆☆
    母から特別な訓練を

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    2021年11月01日
  • うどん キツネつきの

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    ネタバレ

    「うどんキツネつきの」★★★
    「シキ零レイ零ミドリ荘」★★★
    「母のいる島」★★★★
    「おやすみラジオ」★★★
    「巨きなものの還る場所」★★★

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    2023年04月12日
  • 宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー

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     欠損と拡充、
     リンクする力? 絶妙にズレているのが、また面白い。
     ひらめき。


     宇宙冒険譚からSFファンタジーから宇宙船密室モノまで、なかなか読み応えのあるアンソロジーでした。
     平均すると☆3…だけど気に入ったのはとことん気に入ってる。

     濁流のような情報の中に閃く、深化して進化したアイデアこそがSFの真髄なんだろなぁ。

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    2020年10月30日
  • 居た場所

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    高山羽根子は変な生き物を書くのが上手くて、表題作でもタッタという、犬や猫と同じ位の大きさの愛玩動物(田舎の人は食べたりもする)が出てくる。なんとなく、ショーン・タンの『アライバル』に出てくる生き物を想像した。毛が生えているらしいからちょっと違うけど、奇妙で不気味でしかも愛らしいイメージ。
    表題作は家業を手伝ってくれた研修生の外国人女性と結婚した男が、彼女の希望で、彼女がかつて住んでいた町を二人で訪ねる話なのだが、その家業が何なのか、彼女はどこの国の人なのか(中国人みたいだけど)、その町はどこなのか、全ては曖昧にしてある。はっきり書いて、きちんとオチをつけたら、ホラーかSFミステリになりそうな話

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    2020年04月05日
  • 居た場所

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    中短編集。SF?ファンタジー?
    『行き先は特異点』で「太陽の側の島」を読んだだけの著者。
    第一印象から変わらず、ノスタルジックで奇妙な雰囲気の作風。
    表題作は、最後まで謎だらけのまま終わる不思議なお話。ホラーチックなシーンがあったり、民俗学・生物学的な謎があったり。とにかく変な作品という印象が強い。
    個人的には、「蝦蟇雨」の不条理な世界観と清らかな描写が絶妙で、とても好み。
    この著者の作品は、自分で想像を膨らませながら読むのが良いのかな?

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    2019年06月27日
  • 居た場所

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    留学生としてやってきてのちに妻となる小翠。働き者。生まれ故郷ではなく初めて一人暮らしをした街に行きたいと言い、主人公は一緒に旅をする。
    難しいというか、不思議、わからない、味わえない。謎のまま終わるものばかり。漂う空気は悪くはないけれど。わからないままのもの、?なものをうまく不自然でなく書き上げ、一つの世界を作っていることが良さなのかな。どうも私には合わなかったようだ。

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    2019年05月17日
  • Genesis 一万年の午後

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    魅力あふれる6つの異世界。没入した頃に物語が終わるので現実世界に取り残された気持ちになる。
    年1,2回ペースで続刊予定ということで楽しみ。

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    2019年04月27日
  • うどん キツネつきの

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    「少し不思議」の方のSF短編集。
    どれも粒ぞろいですが、核心を書かない&明らかにしない書き方は好みが分かれるところだと思います。ガチガチゴリゴリのSFやファンタジーを読みたい人にはおススメできませんね…昨今流行のゆるふわ系とか日常系もありけり。
    「シキ零レイ零ミドリ荘」が好きです。何か起こりそうな要素がたっぷりなのに!(笑)平和な日常で終わってしまうあっさり感が、もう何とも。
    「母のいる島」も、途中までは重たい話かと思い読み進めていくと「はー…そうですかぁ」脱力させられるという…。

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    2019年03月09日
  • うどん キツネつきの

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    え?なに?え??みたいな
    SFかどうかは置いておいて、
    SFとか何とか規定するのはわたしたちの脳なんだなー、と、まぁありだよなー、と。

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    2016年12月16日