高山羽根子のレビュー一覧

  • Genesis 一万年の午後

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    2018年末に刊行された新しめの日本SFアンソロジー。短編8編+エッセイ2編が収録されています。

    アンソロジーを読むこと自体、ちょっと良い(と見込んだ)食事処にぷらっと入って「おまかせコース」を頼むようなもので、満足したい気持ちと、意外なものを味わいたい気持ちが同居していると思います。
    個人的には両ポイントともにちょうど良い感じの1冊でした。編集者の匙加減の素晴らしさもあるんでしょうが、SFというジャンルの中での振れ幅もなかなか心地良かったと感じました。
    (正統派SFもありつつ、一見ファンタジーでは?日記では?となる作品や、突き抜けたシュールさの作品があって、色彩豊かでした)

    1編挙げると

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    2021年05月08日
  • うどん キツネつきの

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    また一人好きな作家を見つけたぞ。
    乙一や古川 日出男や山本弘に出会ったときに感じた喜びに似てるかな。

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    2021年04月18日
  • うどん キツネつきの

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    「うどん キツネつきの」は、声に出して読んでほしい。会話のはね方が心地よくって、楽しくなって笑いながら読みました。

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    2021年02月25日
  • Genesis 一万年の午後

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    SF。短編集。エッセイもあり。
    これは良い企画。5年、10年と続いてほしい。

    久永実木彦「一万年の午後」
    人類絶滅後のロボットたち。綺麗な文章が印象的。

    高山羽根子「ビースト・ストランディング」
    怪獣を持ち上げるスポーツ。相変わらず奇妙な設定が持ち味。好き。

    宮内悠介「ホテル・アースポート」
    SF設定でのミステリ。ミステリとしては小粒だと思うが、上手くまとまってる。舞台設定が良い。

    秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」
    吸血鬼&マフィアもの。ラノベやマンガぽさが強い。成田良悟『バッカーノ!』風な印象。好き。

    松崎有理「イヴの末裔たちの明日」
    近未来の技術的失業。リアルなテー

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    2019年11月17日
  • Genesis 一万年の午後

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    新しいSFのアンソロジーシリーズ
    堀晃が読める!ってのを期待しちゃった分だけ、日記の様な小品にガッカリ…

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    2019年02月16日
  • うどん キツネつきの

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    ずっと読んでみたかった初めましての作家さんです。とても面白かったです。ゆるゆるとした日常に、ふと入り込んでくる不思議な世界。優しいSFでした。表題作も良かったですが、「巨きなものの還る場所」が好きでした。「国引」も「学天則」も気になります、国引は神話にあるのでしょうが、学天則もあるのかな。「シキ零レイ零 ミドリ荘」のネットの顔文字とかで話すキャラのセリフはどう読んだらいいか分からなかったけど…。読んだ後も、この不思議な日常は続いて行くのだろうなと思わされます。これからも追いかけたい作家さんです。

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    2017年05月09日
  • うどん キツネつきの

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    傑作が、みしっと5篇詰まった濃い過ぎる本でした。私はミームについては本当に疎いので勉強してからまた読み返したい。人類の情報の遺伝子。
    ミームについてはドーキンス読まなくては駄目だが思わず笑い転げてしまう描写もいっぱいあって、お気に入りの1冊になってしまった。
    「シキ零レイ零ミドリ荘」と「おやすみラジオ」が特に良かった。

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    2016年11月28日
  • 首里の馬(新潮文庫)

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    色んな土地の小説を読んでみようキャンペーン2作目、沖縄を選びました。が、作者は富山県出身でした。

    修学旅行や社会人になって観光で訪れた沖縄
    大学で授業を受けていた民俗学
    君のクイズで触れたクイズの世界
    電話で相手と話す日々の業務
    今の私が持っていた様々な断片がこの本を理解する手助けになった気がする。
    でも私の人生にはまだ馬との関わりがなくて、そこはまた、たくさんの経験を積んで何十年後かにこの本にリベンジする必要があると思った。

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    2026年04月30日
  • パンダ・パシフィカ

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     パンダ文学。ただし、可愛さを愛でることは周縁に追いやられている。
     生き物を「飼う」とはどういうことなんだろう。やっぱりこういうのを読んだり考えたりすると、私には到底ペットは飼えない、と思ってしまう。世話が大変とか別れが辛いとかそういうことだけではなく、⋯⋯なんだか考え込んでしまう。

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    2026年02月27日
  • パンダ・パシフィカ

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    『ネズミに限らず命っていうものは、消すよりもある状態を維持するほうが大変なようにできている。ワクチンをうつのに数千円かかるけど、銃弾が一発数十円だったり』
    ある目的のために世界を転々とする村崎さんの代わりに、村崎さんの飼っている動物たちの世話を引き受けたモトコ。
    物語の終盤に現れる『あずかりさん』。命をあずかるということ、その意味。
    『種の絶滅を防ぐために人為的にする方法。それが他の地域に運びだしてうっかり繁殖させ、生息範囲を広げてしまうことがないようにする心配りとは、鏡写し』
    野生で生きられない動物に対して、人間が手を加える。トキやパンダ、たった一頭だけのゾウガメ。
    種の保存とは何なんだろう

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    2026年01月14日
  • パンダ・パシフィカ

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    前半の世俗的比喩がめっーーーちゃわかる!!って面白かったが、後半にかけて手紙のやりとりが多く、その比喩がなくなっていて失速した

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    2026年01月11日
  • オブジェクタム/如何様

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    世界観に入り込むまで時間が掛かってしまったが、読み通すとじんわりと良さを感じられる1冊でした。
    本物とは、偽物とは。
    どのお話も謎の多い不思議な雰囲気が魅力で、ひとつのテーマで繋がっているような感じがした。

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    2025年12月12日
  • 首里の馬(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表紙に惹かれて購入。

    どのくらいの素養があると、この物語を楽しめるのだろうか。
    よく呑み込めない状況が、よく呑み込めないまま終わってしまった。

    テーマは分かる。だが何を目的にと考えた時、彼女は何をしているだろうと思った。
    エンタメではなく、記録を読んでいるような作品。

    記録は全て利用されるものではない。日の目を浴びないものが大半。
    しかし、そこに存在したという事実は記録がないと全てなかったことになる。
    ネットアーカイブで残すのも時代に合わせた記録だろうと受け取った。
    別に役に立たなくてもいい。その事実があったという記録を残せればいい。

    ただあの3つのキーワードは結局何だったんだろう、そ

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    2025年11月17日
  • オブジェクタム/如何様

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    読んでいて内容が入ってこない文章に感じで少し読みづらいところがあった。それでも太陽の側の島のラストは素敵な表現方法で書かれており印象に残るものでした。

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    2025年09月26日
  • 首里の馬(新潮文庫)

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    ネタバレ

    再読します!
    現実とファンタジーを行ったり来たりしていると読み切って気付いたのですが、私が沖縄に暮らしていたこともあり、現実と違うところにばかり目に留まってたなと振り返って感じます。改めて心持ちを変えて読みたいと思います。

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    2025年08月08日
  • 首里の馬(新潮文庫)

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    ネタバレ

    独特な世界観の中静かに話が進んでいく
    クイズ相手からもらった知識を得て、ここまで行動的になれる主人公、なかなかです
    ばらまいた資料が必要になるときが来ないのもさみしいし、必要なときが来たら島は崩壊してるわけだしで、とても複雑ですね
    とりあえず知識だけでひとりで馬を乗りこなすのがすごい

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    2025年06月19日
  • おかえり台湾 食べて、見て、知って、感じる 一歩ふみ込む二度目の旅案内

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    人生はじめて台湾渡航したのが今年の3月。
    そのときは2泊3日で九分や十分などの著名な観光地を早足で回っただけで終わってしまった。それでもあぁ、なんとなく優しくて落ち着くいい国だなという印象が残ったので、また行きたい、もっと知りたいと思っていた。そのときに出会った本。

    古い建築、茶藝、漢方、若者に人気のお店などなど、ガイドブックには端っこのほうにのっているような場所が詳しく紹介されている。
    次行ける機会があれば、まずは台北を街ブラして、台湾の歴史が街にどう蓄積しているのかや、同年代の人たちがどんなことを考えて感じているのかを知りたい。
    そのときは民宿Airbubにもチャレンジしてみようかな。

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    2025年05月02日
  • 首里の馬(新潮文庫)

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    久しぶりに芥川賞作品を読んだ。
    沖縄が絡む本はやっぱり読みたくなってしまう。
    200ページ程の薄めの本だからすぐ読めるんだけど、あんまり進まなかったな。
    個人的に芥川賞よりも直木賞が好きで、続きが気になって仕方がないみたいなストーリー性ではなく文章の美しさや雰囲気を読むような芥川賞は、やっぱり今の私にはあまりグッとこず…いつか芥川賞も楽しめる大人になれるのか…!
    でもつまらないとかではなく、好きな雰囲気ではあった。
    孤独がテーマなのだろうけど、暗かったり重かったりせずさらりとしていた。
    馬に乗る主人公はなんだか微笑ましかった。

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    2025年04月09日
  • パンダ・パシフィカ

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    『生と死の対比』

    不思議な小説だった。登場人物は主に二人。留守中に生き物の世話を頼まれた主人公と、その家主の村崎さん。この二人の延々としたメールのやりとりで基本的に物語は進んでいく。

    本書の特徴は主人公にしろ村崎さんにしろ、人物像の描写が極端に少ない。そのため、頭の中でどんな人物なのかイメージがしにくい。年齢は、趣味は、家族構成は、ということをあえて詳しく描いていないと思われる。

    だが、二人のメールの中にはハッとする記述がたくさん散りばめられていた。特にラットやパンダのエピソードは、命の危うさが強調され、生かすことは難しいが命を閉ざすことは簡単であることを思い知らされる。そして、それは人

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    2025年04月07日
  • カム・ギャザー・ラウンド・ピープル

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    前半と後半で収録されている作品の色が異なります。個人的には前半二編の雰囲気、とりとめもなく自分の頭のなかでだけ繋がっては次に移る記憶や感情のフワフワした感覚を追体験できるものが面白かったです。
    妙に生々しくてほの暗い。

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    2025年01月27日