高山羽根子のレビュー一覧

  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    幅広いアンソロジー。宇宙モノは無かったが、理不尽、インナースペース、動物モノと様々。気が付いたらブエノスアイレスにいるとか理不尽系が面白かった。
    表題作の「時間飼ってみた」は火浦功のようなドタバタとした展開。面白いけど完全に理解してるかは怪しい。

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    2022年04月11日
  • Genesis 一万年の午後

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    東京創元社が、社名の「創元=GENESIS」を冠して二〇一八年に刊行したSF書き下ろしアンソロジー第一集。各作品の前に編者による洒脱な紹介コメントも寄せられていて、「日本の現代SF小説界、作家も出版社も一丸となってこんなメンツで盛り立てていきますぜ」という顔見世興行的な気合いの入りようが感じられる。今のところ二〇二一年の第四集まで毎年刊行が続いているようだ。
    SFに限らず同時代の作家の好きと思える小説に出会えることには、古典名作を楽しむのとはまた違う喜びがある。創元さんの四年前のお薦め、彩り豊かで「ぜんぶ好き」とはいかないが、これだけいろいろ並べて出してくれたことにありがとうという気持ち。

    以下、備忘メモ。
    ■久永実木彦『一万年の午後』
    聖典(ドキュメント)に従い「特別」を作らないことにこだわるマ・フたち。マ・フとは、人類が遺した人類そっくりなロボット。
    ■高山羽根子『ビースト・ストランディング』
    ちょっとよくわからなかったけど、木綿が人類を救った?(違)
    ■宮内悠介『ホテル・アースポート』
    やっと読みやすいのがきた。SFなのにミステリー。弦楽器や香水もいい味出してる。
    ■秋永真琴『ブラッド・ナイト・ノワール』
    王族とかヴァンパイアとか、ラノベっぽい。でも嫌いじゃない。好みが似てたのか(眼鏡とか)。片仮名タイトルが続くなあ。
    ■松崎有理『イヴの末裔たちの明日』
    ここまででいちばん好き、王道の、すぐそこの近未来らしさ。AIに次々と仕事が奪われる時代、「人間にできる仕事」というキーワードで求人検索する主人公の姿が、なかなか笑えない。
    ■倉田タカシ『生首』
    不条理もの。夢みたいな目まぐるしい混沌。意味はわからないけど不思議に好き。
    ■宮澤伊織『草原のサンタ・ムエルテ』
    (未読)「本格的近未来アクションSF」とのことだが、私の頭にはぜんぜん入ってこなくてギブアップ。みんな大好きらしいガンダムが私にはぜんぜん見られない感覚と似ているが、この作品がガンダムと似てるかどうかは知らない。
    ■堀晃『10月2日を過ぎても』
    トリは大御所らしい。しかも大阪SFというジャンル?らしい。高齢者ばかりになったマンションの理事をしてる設定もリアル。でもちょっと受け止めきれなかった。

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    2022年03月20日
  • 旅書簡集 ゆきあってしあさって

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    どなたの作品も未読
    帯に岸本佐知子さんのお名前があっただけで手に取る

    なんとまあ、どうしましょうというところから入る旅路に、行きつく先はあるのかしらとやり取りを覗き見る
    途中、呪われたのか膠着状態になるも、なんとか打破
    夢の中の出来事のような、なさそうでやっぱりないのだけど、微かな現実味にやっぱりあるんじゃないかとドキドキする頃には、もうすでに取り込まれているんだな

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    2022年03月14日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    やっぱりSFは、最高と思わせてくれる。想定外の景色が頭に思い浮かぶ。そして上手く騙された事が心地よい。こんなストーリー考えつくなんて。

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    2022年01月09日
  • うどん キツネつきの

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    SFとういよりファンタジーな5編の短篇集です。気に入ったのは「巨きなものの還る場所」。青森のねぶたにまつわる、いくつかの短い話が、時空を超えて少しづつ織り上げられいくファンタジーです。

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    2021年11月18日
  • Genesis 一万年の午後

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    2018年末に刊行された新しめの日本SFアンソロジー。短編8編+エッセイ2編が収録されています。

    アンソロジーを読むこと自体、ちょっと良い(と見込んだ)食事処にぷらっと入って「おまかせコース」を頼むようなもので、満足したい気持ちと、意外なものを味わいたい気持ちが同居していると思います。
    個人的には両ポイントともにちょうど良い感じの1冊でした。編集者の匙加減の素晴らしさもあるんでしょうが、SFというジャンルの中での振れ幅もなかなか心地良かったと感じました。
    (正統派SFもありつつ、一見ファンタジーでは?日記では?となる作品や、突き抜けたシュールさの作品があって、色彩豊かでした)

    1編挙げるとすると、個人的には「イヴの末裔たちの明日」が面白かったです。AIに仕事を奪われ、ベーシックインカムで養ってもらう世界を舞台に、「これから人間にできるのは新薬治験くらい」というネットの書き込みを見て治験ボランティアを始めた主人公は…という話。
    結末を読んで、こういう世界は本当にあり得るよなぁ…と思いました。でもそれはユートピアなのかディストピアなのか、正直悩んでしまいます。

    あと、個人的に短編を読むときに気にしているのが、どれだけ早くその短編の世界を理解できるか、です。
    別に早い方が良い訳ではなく(遅すぎると短編だと終わってしまいますが…)、書き出しに個性が出ると言うか。割り切って説明調で書くケースもあれば、最初に象徴的なパーツを掘り下げて書くケースも。
    本著を読んで感じたのは、前者のような親切かつクイックな、ある意味ラノベ的な書き出しもアリだなぁというコト。時代に合わせた変化なのでしょうか。

    各短編それぞれの個性が組み合わさった、面白いコース料理でした。
    次巻も読んでいきたい、出版元の矜持を感じる作品集です。

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    2021年05月08日
  • うどん キツネつきの

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    また一人好きな作家を見つけたぞ。
    乙一や古川 日出男や山本弘に出会ったときに感じた喜びに似てるかな。

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    2021年04月18日
  • うどん キツネつきの

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    「うどん キツネつきの」は、声に出して読んでほしい。会話のはね方が心地よくって、楽しくなって笑いながら読みました。

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    2021年02月25日
  • Genesis 一万年の午後

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    SF。短編集。エッセイもあり。
    これは良い企画。5年、10年と続いてほしい。

    久永実木彦「一万年の午後」
    人類絶滅後のロボットたち。綺麗な文章が印象的。

    高山羽根子「ビースト・ストランディング」
    怪獣を持ち上げるスポーツ。相変わらず奇妙な設定が持ち味。好き。

    宮内悠介「ホテル・アースポート」
    SF設定でのミステリ。ミステリとしては小粒だと思うが、上手くまとまってる。舞台設定が良い。

    秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」
    吸血鬼&マフィアもの。ラノベやマンガぽさが強い。成田良悟『バッカーノ!』風な印象。好き。

    松崎有理「イヴの末裔たちの明日」
    近未来の技術的失業。リアルなテーマを、静かな文章でコミカルに描く。作者らしい。好き。

    倉田タカシ「生首」
    かなりの異色作。自分はついて行けなかった。

    宮澤伊織「草原のサンタ・ムエルテ」
    SFアクション。『裏世界ピクニック』のイメージが強いが、こんなのも書くのか…。

    堀晃さんは、日記風ということでスルー。

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    2019年11月17日
  • Genesis 一万年の午後

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    新しいSFのアンソロジーシリーズ
    堀晃が読める!ってのを期待しちゃった分だけ、日記の様な小品にガッカリ…

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    2019年02月16日
  • うどん キツネつきの

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    ずっと読んでみたかった初めましての作家さんです。とても面白かったです。ゆるゆるとした日常に、ふと入り込んでくる不思議な世界。優しいSFでした。表題作も良かったですが、「巨きなものの還る場所」が好きでした。「国引」も「学天則」も気になります、国引は神話にあるのでしょうが、学天則もあるのかな。「シキ零レイ零 ミドリ荘」のネットの顔文字とかで話すキャラのセリフはどう読んだらいいか分からなかったけど…。読んだ後も、この不思議な日常は続いて行くのだろうなと思わされます。これからも追いかけたい作家さんです。

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    2017年05月09日
  • うどん キツネつきの

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    傑作が、みしっと5篇詰まった濃い過ぎる本でした。私はミームについては本当に疎いので勉強してからまた読み返したい。人類の情報の遺伝子。
    ミームについてはドーキンス読まなくては駄目だが思わず笑い転げてしまう描写もいっぱいあって、お気に入りの1冊になってしまった。
    「シキ零レイ零ミドリ荘」と「おやすみラジオ」が特に良かった。

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    2016年11月28日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    飛鳥井千砂が好きなのでそこだけ。
    良いねえ。産み産まず、偏見と驚嘆と尊敬と。
    みんな好きに生きて認め合えたらいいよね。

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    2026年10月11日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    「六年目の弔い」が良かった。悲しみに向き合っていく力を与えてくれる。ゆっくりとした時の流れの中で。怒りも憎しみも否定せず。町田その子さんのお話、好きだなあ。

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    2026年10月04日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    個人的にどーうしてもできちゃった結婚を祝福できないので一作目はなんだか共感できない尽くしで終わった。寺地さんはこんなコミカルな感じのアンソロジーでしか読めないかも。よい意味で裏切られたラストがとてもよかった。町田さんの一編はこれはまた心暖まる…かと思いきや最後の最後におっそろしい推測をぶっこんでこられて混乱する。でも面白かった。

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    2026年09月07日
  • ドライブイン・真夜中

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    未来の日本の話かな。
    「なんとなく生きている」感じがリアルだなと感じた。
    日本もこうなってしまうのかなぁ…

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    2026年09月06日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    アンソロジーって難しいよね。新しい作家さんに会える楽しさもあるけど、好みじゃない作風の作家さんに出会うこともある。今回6人の作家さんのうち1人がダメだった。1ページ目の途中で挫折した。でも、そのかわり大好きな作家さん3人が書いてた作品は良かったです。飛鳥井さん、寺地さん、町田さん、は、いつどれ読んでもハズレなしです。

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    2026年05月01日
  • 首里の馬(新潮文庫)

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    色んな土地の小説を読んでみようキャンペーン2作目、沖縄を選びました。が、作者は富山県出身でした。

    修学旅行や社会人になって観光で訪れた沖縄
    大学で授業を受けていた民俗学
    君のクイズで触れたクイズの世界
    電話で相手と話す日々の業務
    今の私が持っていた様々な断片がこの本を理解する手助けになった気がする。
    でも私の人生にはまだ馬との関わりがなくて、そこはまた、たくさんの経験を積んで何十年後かにこの本にリベンジする必要があると思った。

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    2026年04月30日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    「おたがいを永遠に愛したいという、それほどまでに強い願いが、人の短い一生に一瞬でも存在したことの証明という意味らしい。結婚という契約は」
    「奇跡だもんね、そんなの」(165頁)

     SFということもあり、賛否両論あるようですがやっぱり雪舟えま大好きだ……となりました。
     まず、「二人という旅」という題名がいい。旅だよね。異性ではない、ましてや人間同士でもない(⁉︎)シガとナガノが、喜びや悲しみ、苦しみを共有しながら、同じ方向を目指して生きていく……、二人が隣同士で座るところは特に印象的なシーンで、ドキドキしながら読みました

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    2026年04月22日
  • パンダ・パシフィカ

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     パンダ文学。ただし、可愛さを愛でることは周縁に追いやられている。
     生き物を「飼う」とはどういうことなんだろう。やっぱりこういうのを読んだり考えたりすると、私には到底ペットは飼えない、と思ってしまう。世話が大変とか別れが辛いとかそういうことだけではなく、⋯⋯なんだか考え込んでしまう。

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    2026年02月27日