柴田勝家のレビュー一覧
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信仰や死といった概念が科学技術の進歩によってどう変化してゆくのかというテーマの短編集。人間の根幹にあるこの概念が人間たらしめる変わらなさを感じた。Posted by ブクログ
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これはおもしろい。それに読みやすい。SFならではの難解な世界観や描写は抑えられていて、民俗学的な要素が物語の奥行きを広げている感じ。
AIや異星人など、生身の人間ではないものを主体にすることで人間らしさを浮かび上がらせるのが絶妙に巧い。
■オンライン福男
感染症の拡大の影響から新年の福男をオンライ...続きを読むPosted by ブクログ -
最新科学技術と人々の繋がり、想いが描かれていくような短編集。噛み合わせの悪そうな題材がどこまでもエモい。バランス感覚が本当にすごい。
表題作は死後データベース化される世界でのVtuberのリバイバル。タイトルやばない?Posted by ブクログ -
・オンライン福男
VRで福男の競争をするというコメディチックな話。ただ、そこに現実味が伴うのが我々の文明の現在地を感じさせる。
・クランツマンの秘仏
短編アンソロジー「異常論文」に掲載された、信仰が質量を生じさせ存在を実在させるという論文と、その実験を行った人物に関する記録。ドラマによって著者への共...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ第一巻。
人間が死後に発する精神毒素「怨素」が原因で祟りにあったり、生きた人間が感染して事件を起こしたりする新しい設定のストーリー。
キャラの名前がなじみのない独特なのが多く読めない漢字の名前ばかり出てきた(笑)
主役の御陵が方弁を使っていて大阪人の自分には分からないセリフもあった。
ストー...続きを読むPosted by ブクログ