柴田勝家のレビュー一覧

  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    2025年。
    筋少の歌詞からの小説家。それぞれ、言葉のはしばしに筋少の歌詞が入っていて、筋少好きなんだなぁと思ったり。
    辻村深月しか知らんけど。
    最後にオーケンが書いているのが締め。そうそう、オーケンのまわりには楽器上手な人が集まるんだよね。

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    2025年06月18日
  • 岸辺露伴は嗤わない 短編小説集

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    今回は北國ばらっどではなく執筆者が柴田勝家に。
    北國先生のほうが荒木節うまい気がするな。
    短編4編収録。

    「曰くのない人形」
    露伴先生がイタリアの泥棒市で買ったデッサン人形の話。
    解決方法が露伴先生ぽい。

    「ペア・リペア」
    オープンガーデンの話。
    1番血なまぐさい話しだけど、なんとなくぽくない話しなんだよなあ。

    「不見神事」
    タイトルの神事にまつわる話。
    終盤説明し過ぎに感じる。

    「ファン・鏑木八平太の場合」
    ミザリー的な話。作中で露伴自身も言うけど。
    これが一番よかったかな。

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    2025年06月02日
  • 岸辺露伴は嗤わない 短編小説集

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    軽くてスイスイと読み進める。4話だが、徐々に重量を増す感じ。最後の話が一番良かった。スタンドが暴力的でないところが普通の生活と馴染んでいるのだろう。

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    2025年05月29日
  • 走馬灯のセトリは考えておいて

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    『じゃ、これが私なりのお葬式だから。みんな、楽しんでいってね!』
    こうして彼女のラストライブが幕を開けた。すでに死んでいる彼女が、生前の意思を残したバーチャルアイドルとして歌う最後の時間。
    引退するのは、私達の世界──この世。

    というSF短編集。
    柴田勝家やっぱり好きだなという気持ちと、やりたい放題だな?こいつ?という気持ちがごちゃ混ぜになって襲ってきます。
    6作中最後まで読めんと思ったのは宗教を寄生虫になぞらえた論文、という体のお話。体力のある時でないと読み切れない。

    表題作が好き。
    バーチャルアイドルをテーマにしたSFは今の時代でないと書けないだろう。


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    2025年05月16日
  • 走馬灯のセトリは考えておいて

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    不思議な世界の短編集。
    実際にありそうな世界だし、これから起こるかもしれないであろうストーリーたち。

    オンライン福男はなんか読んだことある気がした。
    どこで読んだんだろ。でも間違いなく読んでた。

    全体的に面白いけど難しい。
    頭が悪いので「クランツマン〜」「火星環境下に〜」は難しくてよくわからなかった。

    絶滅の作法の心のあり方が理想すぎた。
    とことん日本人だなおれも。

    一番面白かったのは「姫日記」
    読んでて思わずふふッと声が出た。

    解説はVtuberが書いてて、これまた時代だなぁと思った。

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    2025年02月22日
  • カタリゴト 帝都宵闇伝奇譚

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    リズミカル!!
    親に勘当された元貴族『平島元雪』生業を探偵としてやっている彼の元に依頼が舞い込む。しかし解決能力がない為にある人物に託す。それが…
    美少年浪曲師『湖月』次々に起こる事件をカタリゴトとして一つの物語にして語り、事件解決に挑む。カタリゴトが始まると、とてもテンポ良くリズミカルな感じで楽しく読めたのだが……時代物の為に出てくる名称が結構分からないやつが多々あった…(泣)
    しかし面白いというのが雰囲気でも分かるから。
    正直勿体無い感は否めない。分かっていればもっと面白く読めたのではないだろうか。

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    2025年01月15日
  • 怪と幽 vol.017 2024年9月

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    真・女神転生5 Vengeanceの特集も楽しみだった。期待したほどの掘り下げ具合ではなかった点が残念。

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    2025年01月05日
  • 岸辺露伴は嗤わない 短編小説集

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    今までの岸辺露伴スピンオフのシリーズと比べると、疾走感というか勢いみたいなのがちょっと足りない気がするな〜と思った。

    どの作品も「ヘブンズ・ドアーを駆使して解決した」といえより「とりあえずなんとか問題を治めた」感。タイトルの「嗤わない」の通り、スッキリ解決!じゃない展開にしたのか……?
    子どもに渡したサイン入りデッサン人形なんかいつまで効力があるか分からないのに(子どもがいつか捨ててしまうかもしれないのに)それでいいのか?

    あといつから岸辺は自分自身にヘブンズで命令を書き込める仕様になったんですか?スピンオフ過去作でも自分にかき込んだことあったっけ……。

    個人的にはあまり刺さらなかった短

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    2024年12月22日
  • アメリカン・ブッダ

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    ネタバレ

    雲南省スー族におけるVR 技術の使用例
     端童の女性が語った「全ての人が同じものを見ていると信じこんでいるだけ」
    皆それぞれの見ている世界に生きていてそれは決して同じではない
    最後にはスー族の存在、報告をする教授の存在さえも不確かであるとされる

    鏡石異端
    記憶子によって書き換えられる過去
    自分を守るため過去の記憶を無意識に改ざんすることもある
    もはや過去さえ確かなものではない

    邪義の壁
    ウワヌリ、罪を上塗りし表面はきれいに磨かれた壁
    人もまた然り

    龍動幕の内
    南方&逸仙
    ホームズ&ワトソンみたい

    検疫官
    少年はその存在が物語をうむ

    アメリカン・ブッダ
    脳を凍結しコンピュータ上

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    2024年06月07日
  • アメリカン・ブッダ

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    SFと民俗学の融合のような話が多い。
    以下ふたつが特に好きだった。

    古い実家の壁が崩れ、そこにあったものにどんどん狂わされていく『邪義の壁』。
    主人公が壁に魅了され、おかしな方向に傾倒していくホラー感が好き。

    物語は悪いものであり感染するものなので、物語を国内に持ち込ませないようにする『検疫官』。
    検疫官である主人公が少年と出会い、数十年後に……という話でオチがとても良かった。

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    2024年03月21日
  • 走馬灯のセトリは考えておいて

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    本書を知るきっかけは『世にも奇妙な物語』
    そして、作者が柴田勝家!

    柴田勝家さんの本は二作品目になります。
    本作品も、近未来っぽい世界のSF短編集になってます。

    オンライン福男:お正月に走る福男をオンラインでやってみたら・・・

    クランツマンの秘仏:秘仏研究科の人生を追う物語、開帳しない秘仏って本当に入っているの・・・

    絶滅の作法:人類が滅亡した地球で暮らす異星人達の話!?異星人達は地球人の文化に触れる事で!!!

    火星環境下における宗教性原虫の適応と分布:宗教の成り立ちと布教についての新解釈。

    姫日記:一番サクサクと読めた!主人公は毛利元就に仕える軍師、クソゲーの話!?実話?

    走馬

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    2023年12月08日
  • 走馬灯のセトリは考えておいて

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    2023-11-30
    柴田勝家、実は「ニルヤの島」は今ひとつのめり込めなかったが、「アメリカンブッダ」や本作はかなり好き。想う事の構造の思索と外抽が刺さる。
    特に表題作と「クランツマンの秘仏」は表裏一体の物語。
    ニルヤは物語に捕らわれすぎて、そこまで読めていなかったのかも。

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    2023年11月30日
  • アメリカン・ブッダ

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    なにかの書評で見かけてからずっと読んでみたかった小説。
    なにより作家の名前が「柴田勝家」さんというのが忘れがたくて(笑)。
    久しぶりに日本のSF読んだなぁ。
    仮想空間にまつわる話が多かった。
    ”仮想空間のSFもの”というと、ウィリアム・ギブスンの「モナリザオーバードライブ」なんかを思い出しちゃうけど、本作の仮想空間は、なんていうか、植物的な?穏やかな涅槃的世界観。リアルと仮想の狭間で緊迫した戦いなんてない。
    モナリザの頃は、サイバーパンクなんて呼ばれてたけど、あれから40年超。仮想空間の世界はパンクから緩やかな死へ向かっているみたい。
    当時はどこまでも広がる無限の空間だった電子世界は、

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    2023年11月04日
  • デッドマンズショウ 心霊科学捜査官

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    心霊科学が発達し犯罪捜査にも使われるようになった日本を舞台にした特殊設定ミステリ。怨霊や憑依と言った超自然現象も一定のルールに従うので、ロジックに取り込める。ただ、そうした心霊科学の設定が細かすぎ、読者の側に伝わりにくいので本気で犯人当てをするのは少し難しいかも知れない。終盤で怪異の謎がロジカルに解き明かされる、ミステリ的展開を持つホラーだと思った方がいいかも知れない。それでもロジックは緻密で真相は意外で凄惨。愉しい。

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    2023年04月24日
  • 走馬灯のセトリは考えておいて

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    人文科学系SFの泰斗、柴田勝家氏によるバラエティ豊かな短編集。現実と非現実、本物と偽物、生者と死者、といった文化的な対立項を巧みに活かして一つの作品にまとめ上げる、氏の手管の技を堪能できる一巻です。

    表題作が巻の3分の1ほどを占め、作者的に最も力を入れた作品だろうと思います。・・・が、鴨的には主人公の2名のどちらにも感情移入することができず、ちょっといまいちな感じ。それよりも、前半に納められた洒脱で知的好奇心に溢れる軽い作品の方が、楽しく読めましたね。
    人によって好き嫌いの出る作家さんだと思います。今の日本SFシーンにおいて貴重な作風だと思いますので、これからも期待しています。

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    2023年04月12日
  • アメリカン・ブッダ

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    民俗学とSFの融合、概念を覆しに来る感じ、ケン・リュウとかテッド・チャンを思い浮かべた。劣らず話もまあまあややこしいのが多く、イメージし切れないことも多々。個人的には、鏡石異譚の考え方なんか凄いなと思った。ついていけんのだけど。スー族とかアメリカン・ブッダも、同様に凄いと思いつつも若干引く程の世界観。あと、やっぱりSF自体が苦手かなって思い知った。

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    2023年03月25日
  • ニルヤの島

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    ネタバレ

    時間跳躍があって一人称の複数視点なの読みにくいなぁと思っていたけど、ラストで複数の視点が統合されていく様が堪能出来たから満足。土着の湿度と、コンピュータの演算が人を動かす感じとが入り交じる生々しさもよかった。

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    2023年02月25日
  • アメリカン・ブッダ

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    民俗学×SFは面白い視点だなぁと思って読んだ。でもどっちも分野×分野なので、物語の中でそういうものを読者に分かるよう説明しつつ掛け合わせるのは難しいことだなぁと表題作読みながら思いました。
    「雲南省〜」と「検閲官」、表題作の「アメリカン・ブッダ」が好き。個人的には最後に驚きや伏線回収がもたらされる話が好きなんだけど、そういうものは少ないように感じた。

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    2022年10月26日
  • スーサイドホーム

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    ネタバレ

    『アメリカン・ブッダ』の作者さんらしいホラーだなぁと思いつつ完読。

    民俗学と深く結びついている呪詛をうまく使われているなぁと感心!

    信じてないよ! と言いながら私たちはそうした風俗にがんじがらめになっていたりするんだよね。

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    2022年05月06日
  • 本格王2021

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    【収録作品】「コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎」笛吹 太郎/「弔千手」羽生 飛鳥/「顔」 降田 天/「笛を吹く家」 澤村 伊智/「すていほぉ〜む殺人事件」 柴田 勝家/「犯人は言った。」倉井 眉介/「アミュレット・ホテル」方丈 貴恵
    つまらなくはない。でも、これがトップクラスの短編だと言われると…… 「アミュレット・ホテル」は、既視感があるものの、連作でまとまったら読んでみたいと思える。続きあるかな。

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    2022年01月15日