柴田勝家のレビュー一覧
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幽霊を化科学的に肯定した世界のミステリー。「ニルヤ」と比べてより砕けた文体で、よりライトな感じ。幽霊は出るけど、ホラー調ではないです。
霊的なものが書きたかったのか、アイドルが書きたかったのか、どっちでしょう?Posted by ブクログ -
本書を知るきっかけは『世にも奇妙な物語』
そして、作者が柴田勝家!
柴田勝家さんの本は二作品目になります。
本作品も、近未来っぽい世界のSF短編集になってます。
オンライン福男:お正月に走る福男をオンラインでやってみたら・・・
クランツマンの秘仏:秘仏研究科の人生を追う物語、開帳しない秘仏って...続きを読むPosted by ブクログ -
2023-11-30
柴田勝家、実は「ニルヤの島」は今ひとつのめり込めなかったが、「アメリカンブッダ」や本作はかなり好き。想う事の構造の思索と外抽が刺さる。
特に表題作と「クランツマンの秘仏」は表裏一体の物語。
ニルヤは物語に捕らわれすぎて、そこまで読めていなかったのかも。Posted by ブクログ -
心霊科学が発達し犯罪捜査にも使われるようになった日本を舞台にした特殊設定ミステリ。怨霊や憑依と言った超自然現象も一定のルールに従うので、ロジックに取り込める。ただ、そうした心霊科学の設定が細かすぎ、読者の側に伝わりにくいので本気で犯人当てをするのは少し難しいかも知れない。終盤で怪異の謎がロジカルに解...続きを読むPosted by ブクログ
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人文科学系SFの泰斗、柴田勝家氏によるバラエティ豊かな短編集。現実と非現実、本物と偽物、生者と死者、といった文化的な対立項を巧みに活かして一つの作品にまとめ上げる、氏の手管の技を堪能できる一巻です。
表題作が巻の3分の1ほどを占め、作者的に最も力を入れた作品だろうと思います。・・・が、鴨的には主人...続きを読むPosted by ブクログ