走馬灯のセトリは考えておいて

走馬灯のセトリは考えておいて

924円 (税込)

4pt

祝・柴田勝家(武将)生誕500周年 文化人類学、SF、バーチャルアイドル――《信仰》をテーマに繋がる柴田勝家の真骨頂。「クランツマンの秘仏」ほか全7篇の短篇集

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走馬灯のセトリは考えておいて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ・オンライン福男
    VRで福男の競争をするというコメディチックな話。ただ、そこに現実味が伴うのが我々の文明の現在地を感じさせる。
    ・クランツマンの秘仏
    短編アンソロジー「異常論文」に掲載された、信仰が質量を生じさせ存在を実在させるという論文と、その実験を行った人物に関する記録。ドラマによって著者への共

    1
    2023年01月02日

    Posted by ブクログ

    信仰や死といった概念が科学技術の進歩によってどう変化してゆくのかというテーマの短編集。人間の根幹にあるこの概念が人間たらしめる変わらなさを感じた。

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    最新科学技術と人々の繋がり、想いが描かれていくような短編集。噛み合わせの悪そうな題材がどこまでもエモい。バランス感覚が本当にすごい。
    表題作は死後データベース化される世界でのVtuberのリバイバル。タイトルやばない?

    0
    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    秘仏の話は、自身の人生と研究が重なり異様な熱を帯びた研究者を第三者の視点から書く民族史のような文体が「ありそう」で面白かった。
    エンタメとしては走馬灯がいちばん面白かった。死後も残されたもののためにクローンを残す設定だけでなく現在のVブームを数世代前の文化として描くこともSFっぽい。

    (元)文化人

    1
    2023年12月30日

    Posted by ブクログ

     VRやゲーム、語り口調など、「今風!」という印象のSF短編集。反面、歴史や生物論をモチーフにしたものも異常な説得力を持っていて、複数の分野に跨がる筆者の精通ぶりに舌を巻きました。ただぶっちゃけ、あまりに詳しすぎて「宗教性原虫」は全く理解できなかった……orz
     個人的なお気に入りは、人の生死と魂に

    0
    2024年06月22日

    Posted by ブクログ

    柴田勝家はなかなか食指が動かず今回このタイトルのあまりのキャッチーさに心動かされ初めて手に取る。

    短編集なのだが、信仰とはなにか、信仰の役割とはなにかということをSF的に切り込んだ作品が半数を占める。
    昔から存在する宗教からアイドルに対する偶像崇拝まで。対象を問わず、なにかを純粋に信じることで生ま

    0
    2023年04月18日

    Posted by ブクログ

    自分や大切な人の魂を記憶をバーチャルとして保存できるとしたら『死』とは一体何なのだろう。
    『死=この世からの引退』と言われる世界で、壮大なラストライブが始まる。

    やっぱり著者が書く架空世界は突き詰められていて面白い。

    0
    2023年04月13日

    Posted by ブクログ

    安定のおもしろさ。壮大なホラ話を読んだような何とも言えない爽快感がある。だからといって荒唐無稽に過ぎることはなく、精緻で細かい舞台設定がリアリティにもつながって、少しも陳腐な感じがしない。

    コロナ禍で福男の神事がオンラインで行われ、どんどんエスカレートしていく近未来を描いた「オンライン福男」、信仰

    0
    2023年03月31日

    Posted by ブクログ

    表題作がとても良い。AIがポンと進化してるこの時代にこそ読むべき作品。ライフログを入力することにより、あたかもその人かのような人格が死後にも再現できる世界。まさに、いまAIで癖を覚え込ませたりファインチューニングしていることがすすめば実現できることである。
    さて、その結果生まれた人格はどのようなもの

    0
    2023年03月24日

    Posted by ブクログ

    宗教とか生と死とに関連するSF短編集。
    「火星環境における宗教性原虫の適応と分布」は宗教の伝播を原虫に繁殖になぞらえて論じています。固い文章でもっともらしく書いていますが、こういった遊びがいかにもSFです。
    表題作である「走馬灯のセトリは考えておいて」は、ライフログや日記などから、死後にその人の人格

    0
    2022年12月04日

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