朝比奈あすかのレビュー一覧

  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    【感情旅行】一穂ミチ
    片思いしていた男性が病死。男性の息子は既に17歳。自身は社会で上手く通用しない現実。上手くいっていない恋愛。理想と現実が人生のやさしさと厳しさを感じさせてくれる。

    【独身の女王】麻生競馬場
    独身のカリスマと呼ばれていた女性の結婚。
    カリスマ女性のような存在に憧れ、
    自身も独身を貫いていたが、
    周囲の変化が自身に葛藤をもたらしてくる。
    独身も悪くないと思わせる。

    【オレンジシャドウの憂鬱】砂村かいり
    33歳のバリキャリOLが
    恋愛による自身の市場価値と
    他者との評価で揺れ動く。

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    2026年02月15日
  • 君たちは今が世界

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    小学生という小さい世界(社会の縮図)を一人一人の立場にフォーカスをした短編集。

    周りに流されやすい子、静かに自分と差別化する子、目立ちたがり屋、自己表現が難しい子、家庭にも学校にも心が休まるところがない子…
    さまざまな立場の子が出てくる。

    あぁ、自分のまわりにいた子はこういう子だったのかもなぁ~と思いながら読んだ。
    一番よかったのは『いつか、ドラゴン』かな。

    良い言葉もたくさんあった。

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    2026年01月15日
  • 君たちは今が世界

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    小学校6年生の世界

    きっと誰もが、尾辻、川島、武市、見村、宝田を知っている。ページをめくるたびに思い出される、心に影が差すような経験があるはずだ。

    それほどに小学生、あるいは中学生の微妙な世界を再現している。

    子どもたちの未熟な心は、些細なことで膨らんだり、潰れたり。親や周りの大人たちの無遠慮な言動も子どもたちには大きな影響を与えている。
    子どもの心身の発育に問題があったとき、わたしたちはどうしても親や周辺の大人に問題があると考えてしまうけれど、本当にそうなのだろうか?
    三組で1番の問題児のように見える前田には、いわゆる発達障害であろう武市にも温かな眼差しを向ける優しそうなお母さんがいる

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    2026年01月08日
  • いつか、あの博物館で。アンドロイドと不気味の谷

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    久しぶりに読んだ朝比奈あすかさん。

    中学に存在するヒエラルキーや進路選択を通して、中学生の瑞々しい、荒削りな思いや行動が描かれていて、あっという間に読み進められた。

    あらためて、朝比奈あすかさんは子供時代の、はっきり言語化できない微妙な心理を表現するのが上手いなと思った。

    読み終わって心が温かくなる、いい作品でした。

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    2026年01月01日
  • 憧れの女の子

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    表題作がまずひどい。ひどいって言い方が違うとしたら、ズルい。
    こんな話だと思わないじゃんwwwwって感じです。
    ページをめくる手が止まらなくて、オチはそうなるんかいって思わずツッコミたくなる。
    それ以降も、色んな形の、色んな立場の家族ことが描かれている。

    ピラティスお姉さんの話が結構好きだったなぁ。
    どの話もおもしろくて私はかなり好き。(評価あんまり高くないのなぜ?軽いのかな?)
    解説が宮下さんだから買ったけど、大正解だった。

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    2025年12月25日
  • さよなら獣

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    序盤は少し退屈に思ったが、読み進めていくうちにやめられなくなり、成人後のパートは一気に読んでしまった。

    10歳と20歳。
    成長した阿佐と咲。
    2人により少し変わり始めた野々花。

    どの登場人物にも心当たりがあり、浅く広く、学校や職場が変わるたびにともだちを一新し続けてきた自分を回顧し、残念に思う。

    だけど、年齢を重ねても、いろんな出逢いがあり、その中で親しくなる方々は意外といるものだ。
    これから先の人生も、人とのご縁を大切にして行きたいと思う。

    嫌なところを言ってくれるともだちは貴重だと思う。
    何も言わずに疎遠にされてしまうより、ずっといい。
    良いところも嫌なところも人間だからあって、そ

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    2025年12月19日
  • 温泉小説

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    初めての作家さんの本です。

    温泉に纏わる短編6作品。
     女友達の作り方
     また会う日まで
     おやつはいつだって
     わたくしたちの境目は
     五十年と一日
     島と奇跡

    どの作品も人間関係と温泉が面白く読めました。
    温泉に行きたくなります。

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    2025年12月19日
  • 普通の子

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    ネタバレ

    怖い。自分が壊れてしまわないために過去にした過ちを忘れてしまっていること。視野が狭く自分の見方だけが正しいと思い込むこと。自戒したい。

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    2025年12月17日
  • 翼の翼

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    テンポよく一気に読み終えた

    後半感情移入し過ぎて(⁉︎)涙が滲むような場面もありながら
    たくさん考えさせられた

    ある程度大きくなった子どもの親として
    子育てし直せたら今と違う風に成長させられたのではないかと反省すること度々だけれど
    過去には戻れないから
    今この瞬間が本当に正しいのかを心に留めながら
    子どもに接していけたらなと思う

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    2025年11月28日
  • 普通の子

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    読み進めるのも嫌になる感覚を味わいながらも読み進めずにはいられなかった。
    小さい頃のトラウマ的な記憶を私は改竄せずにいるのだろうか?細かいところで改竄しているのではないか?
    そして、子どもは残酷だが、大人もそんな一面を持っているのではないだろうか。
    丁寧に気をつけて自分の言動を見ていきたいと思った。

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    2025年11月25日
  • 君たちは今が世界

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    涙止まらず。
    教員という立場で子どもたちの心、立場、環境など全てがもう私には苦しいくらい色々伝わってきて、言葉にうまくできないけど、どんな子どもがいようと私はその心にしっかり寄り添える人でありたい。
    全部わかることは難しいかもしれないけど、もしかしたらできることがないかもしれないけど、私は寄り添っていく気持ちを常に持ち続けたい。

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    2025年11月18日
  • 君たちは今が世界

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    小学生のダークな部分を鮮明に切り取っていて読みながらぞくぞくしました。
    章ごとに主人公が変わり、それぞれの子の心境の変化やその時なにを考えていたのかが見えてきます。
    どうしようもなく見えた子が実は優しかったり、強く見える子が実は弱かったり。
    当時の自分はどうだったか、自分が無邪気にやっていたことはだれかを傷つけていなかったか。
    これからの人への接し方についても考えさせられる一冊でした。

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    2025年10月15日
  • 温泉小説

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    温泉旅でゆったりと湯に浸かり、自分自身を見つめる主人公たち
    心がゆるゆるっとほぐれ、新しい人生が見えてくる

    温泉が恋しくなる短編集 。.:*・゚✽



    【女友達の作り方】
    派遣を切られた32歳の宮辺
    ふと立ち止まると、友人と呼べる人が誰もいないと気付く。
    日帰りバスツアーに初めて参加し、年上の女性に「女友達の作り方」の指南を受ける。

    【また会う日まで】
    「後期高齢者」なんだから運転はやめろと娘に言われている博
    亡くなった妻と二人であちこちの温泉を巡った事が思い出される。
    その思い出の温泉へ娘に内緒で車を走らせるが、道中老いと向き合うことになる。

    【おやつはいつだって】
    母と二人暮らしの

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    2025年09月30日
  • 普通の子

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    ネタバレ

    扱われているのはいじめの問題、主人公佐久間美穂の息子がある日校舎の2階から飛び降りて大けがを負ってしまう。息子がいじめの被害者になっていると感じた美穂は息子や学校の教師たち、普段接触のない級友の父母たちに色々と聴いて回るが、仕事の忙しさもあって専念できずどうにも話が見えてこない。
    美穂の子供時代にもいじめがあって、その記憶が息子の今と重なる。

    読んでいて気持ちが重くなる、共働きで忙しさにかまけていたのは俺も同じ。そう、親の気持ちでこの本を読みだしたのだ俺は。そして、うちの子をきちんと愛して向き合って行けただろうかと思いを馳せていたら…

    最後の10Pでとどめを刺された。あぁ、俺だってきっと加

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    2025年09月21日
  • 普通の子

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    ネタバレ

    一気読みしました。
    何か悪いことをしたとき、他人はそれをその人の性格によるものと捉えるが、自分はその時の状況によるものと考えるという言葉を思い出しました。
    記憶は如何様にも変わる。
    自分がやった側だったのに、やられた側が損してばかりはありえないだとか言っている美保に呆れましたが、自分にもそういうところがあるかもしれない。

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    2025年09月14日
  • 君たちは今が世界

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    学級崩壊している6年3組。幾田先生の「あなた達はろくな大人になれない」大人になった私は、どんなにこれを言うのが辛かっただろうかと思う。犯罪なのだ、と伝える場面では胃が痛くなるほど緊張した。この子どもたちの親の年齢も過ぎたのに子ども目線の語りでは自分も過去を思い出し、先生の気持ちになるシーンもあった。今の小学生も、その年齢の子を持つ親も大変だ。
    自分が一人にならないために心を砕く、周りから浮かないよう水面下の細工も必要で、注目の的になりたがる男子や目立ちたい女子、なぜか先生から優遇される子もいたことを思い出す。二度とあの頃の学校が全てだった年齢に戻りたくない。
    それをリアルに感じられる描き方が素

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    2025年09月11日
  • 普通の子

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    ネタバレ

    親として感情を強く揺さぶられた本でした。
    過去の自分の行いも蘇って本当に苦しかったです。
    言い訳は後で何とでも出来ますが、やられた方からすれば本人の事情なんてどうでもいいーー、本当にその通りだと思います。
    じゃあどうすれば良かったのか?
    最近タコピーを観たばかりなので、同じ問いを自分に問いかけてしまいます。

    今は子供が「デストロイヤー」になってしまわないよう、自分の中のデストロイヤーを抑えないと。取り急ぎ旦那への優しさでしょうか。
    この思いもいつか風化してしまうのだろうけど。
    人間っていう種からして形はどうあれ、イジメはなくならないから、今は無意識下の自分が怖いです。

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    2025年09月07日
  • 不自由な絆

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    ネタバレ

    高校の同級生に再会しつきあいが始まった、リラと洋美。リラの息子の光鳥(ライト)はおとなしくはっきり物を言えない。対して洋美の息子、敏光は凶暴で、影で光鳥をいじめる。子どものケンカとはいえ、親、ママ友、先生など巻き込み互いに距離を取る。どの母親の気持ちも同意してしまう。自分の子どもが一番かわいいのに、そう心から思えない洋美が気の毒、だけど頑固すぎる。子育ての成功って、どっちかが死ぬまでわからない、なるほど納得。周りで出会う人によっても子どもの成長も、トラブルになるかどうかも違ってくる。不確定要素が多い中、子育てってギャンブルに近いとも感じた。
    本当に素晴らしい作家さんだと思う。他の作品ももっとも

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    2025年09月02日
  • 人生のピース

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    ネタバレ

    34歳の潤子、みさ緒、礼香は学生時代からの親友。恋人のいなかった礼香が結婚することで焦り潤子は結婚相談所に入会。
    3人とも美人でバリキャリの設定、特に潤子の相手を下に見る目線が気になる。本人もああ私って…、のようにいけないとわかってるふりをするのも、いやらしい。でもわかる。婚活パーティーってそういうシステムなんだ、よくできてる。結婚報告した礼香は破談、潤子は半年の婚活を経てどっちつかず、みさ緒はいきなり結婚妊娠。親友と見せかけ実はお互い知らないことばかり、女子あるあるだな。女性の心の中のささくれを引っ張り出すような、素晴らしい描写で読みながら映像が見えるよう!本当に上手い作家さんだなあ。
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    2025年08月29日
  • 声を聴かせて

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    『ちいさな甲羅』あの頃を思い出し胸がいたむ。
    一番に子どもの心配をしてあげたいのにママ友の視線、仲間はずれを気にしていた。過ぎ去ってみたらママ友との付き合いは私はあれ以来無いけど、あの頃は世界があの小さな世界しかなくて、夫は忙しく話を聞いてくれない、ワンオペで疲れ切ってた。ママ友で悩む方が読んでたら、ぜひ自分の子どもファーストで突き進んでほしい。本当に読めば読むほど朝比奈さん上手い!

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    2025年08月28日