あらすじ
佐久間美保は小学生の息子・晴翔と夫の三人暮らし。ある日、晴翔が小学校のベランダから転落して骨折してしまう事件が発生する。
転落した理由を尋ねるも、晴翔はかたくなに口を閉ざしたまま。
もしかして、わが子はいじめを受けていたのではないか……? そう思った美保は独自に真相を探ろうとするが、自身も小学生時代にあるいじめを「目撃」しており……?
衝撃のラストに震撼する、「いじめ」問題に切り込む意欲作!
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Posted by ブクログ
この作者の方は本当にリアルな人間を描くのが上手い。
タイトルにあるように主人公の子どもはどこにでもいる普通の子。時にからかわれることもあれば人に攻撃することもある。
でも、悪い面に全く目を向けずにいたらどうなるのか?色々考えさせられる。
主人公である母親も一般的には子ども思いの良い人なんだろうけど、言葉の節々から感じる自己保身のような言動。でもこれもある意味普通の子なんだろうなと思った。
最後のメールの返信は震える。
加害者は被害者の本当の笑顔を見ることはできない。
エリ自身も加害者だからこそ言える。
誰が悪いとかそういう話じゃないんだろうな。
いじめは絶対に悪いことだけど、首謀者は誰だ?と言われると集団なんだろうな。
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小学生を育てる母として、この本に出会えたことは必然であったように思う。自分の幼少期を振り返ると同じような経験をした。色んなことを思い出した。いじめはだめ、いじめをなくそう、などと、大人は軽率でキレイごとだ。
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小学生の子供を育てながら働く美保とそれを取り巻く生活の話。
ワーキングマザーの日常、小学生の日常、どれもがリアリティに溢れていて特に小学校の人間関係の描写からすっかり忘れていたクラスの中で日々起きる嫌な感じを思い出さずにはいられなかった。
いま関わっている子供たちも狭い世界の中で苦しんでいるのかもしれないと思うと、改めて絶対的な味方の一人でありたいと思う。
本当の優しさとはなんなのだろうか、自分の記憶は本当に正しいのだろうかといろんなことを考えさせられる物語だった。
Posted by ブクログ
2026/2/28
我が子が小学校の窓から飛び降りた...心配する母親の話。
主人公が嫌すぎて早くスッキリしたい!!と思って、一気読み。
我が子の悪い部分を教えてくれた幼稚園の先生にはずっと感謝してる。
自分自身嫌な奴である自覚あるので、人の痛みがわかる人間でいたい、子供たちもどうかそうなってほしい、と心から思う。
しかし、きっと美保は変わらない。
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小学五年生の息子を持つ、共稼ぎの母親が主人公。セコムやALSOKのようなセキュリティ機器の営業の仕事をしている。
ある日、息子が小学校のベランダから飛び降り、入院するまでの大怪我をする。
母親は学校で息子がイジメにあったのではないかと憤り、保護者や学校にいろいろ聞くも真相はわからない…やがて、イジメの相手方と思われる子の親と、学校の立ち会いのもとで話し合いを持つことになったが、謝罪の言葉どころか、我が子がクラスの弱い子をいじめ、『死ね』といい追い込んでいたという事実、そしてクラスの正義感ある子に正され、やけになってベランダから飛び降りたという衝撃の事実を告げられる…
大人の世界とは違い、被害者と加害者のようにはっきりと区別することのできない難しい人間関係が子供の世界にはあると思う。
主人公の母親は、自分も幼少期にイジメに気を病んだ経験があることから、何か理由があるはずだと、まだ我が子に非があることを信じれずにいる。
そんな折に、仕事で機器を取り付けたご家庭から突然自分から別の人に担当を変えてくれと会社に連絡があったことを知る…実はそのご家庭は主人公が幼少期にイジメた子の家だった…そして…
後半のストーリーはネタバレできないが、どうにも胸に重いものがのしかかるような、切なく苦しい感じがした。
僕の息子も幼い頃、付き合う友達がちょっと派手になり、素行が悪くなりかけたことがあったが、僕もカミさんも自分の息子にはなんの非もないと疑わなかったが、事実はどうだったのか今となってはもうわからない。
僕も首謀者ではないにせよ、(それ自体記憶をいいように改竄してるかもしれないが)小中学生の時、頭が悪く小汚い同級生を村八分にしてしまった苦い記憶がある。こちら側はその後は忘れてしまったかのように普通の生活を送っているが、あの時の同級生が今でも僕を恨んでいるかもしれないなんてことは、夢にも思ってもいない…
この小説はハッピーエンドとは言えないあと味悪いものだったが、なかなか深い、そして読み終わったときに『ふぅ…』とため息が出るようなインパクトのある内容でした。
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怖い。自分が壊れてしまわないために過去にした過ちを忘れてしまっていること。視野が狭く自分の見方だけが正しいと思い込むこと。自戒したい。
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読み進めるのも嫌になる感覚を味わいながらも読み進めずにはいられなかった。
小さい頃のトラウマ的な記憶を私は改竄せずにいるのだろうか?細かいところで改竄しているのではないか?
そして、子どもは残酷だが、大人もそんな一面を持っているのではないだろうか。
丁寧に気をつけて自分の言動を見ていきたいと思った。
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一気読み。
私自身小学生の親なのですが、最後まで読むとゾクゾクくるような、どんなホラーものよりも現実的な恐怖で覆われるような、なんとも言い難い気持ちになりました。
小学生高学年の親はこの本を読んでおいた方がいいような気がするけれど、だけど読んでもどうにもできないというか。我が子は大丈夫か、我が子の周囲は大丈夫なのか、自分の学生時代は大丈夫だったのか、漠然とした不安が残るような読後感です…
Posted by ブクログ
混沌とした小学生たちがリアルで良かった。
小説やドラマに登場する小学生は純粋無垢で善良な子が多いが、そんな子なかなかいないと思う。
我が子の話を聞いたり、自分の子ども時代を思い出しても、素直な良い子などいなかったな…と
主人公も息子も被害者であり加害者であった。
被害者だと思い込んでたら実は無意識に他人をたくさん傷つけていた、なんてこと実際によくある。
主人公が良い人格だとは思わないが、夫や江梨が正しい人間とも思えない。
親子関係も子どもへの対応も正解がなくてますます悩まされる物語だった。
Posted by ブクログ
題名からは、内容が想像できなかった。とても深い内容で、いろいろと思うところが多かった。記憶は改ざんされるということを、改めて感じた。それは自分にもあてはまるのだけれど、脳が自分を守るためにそういった働きをするのではないかと思う。因果応報という言葉が浮かんだ。最後の美保さんに向けたメールの長文を重く重く受け止めた。
Posted by ブクログ
読んでる時、常にざわざわ心がしていて、怖い、という感情だったのかもしれない。
明らかに「いじめそうな子」「悪いことしそうな子」じゃないのに、加害者になること。
親には親なりの正義があって、子供のこと大切に思っていて、だからといって、その子がいじめなんてしない優しい子になるなんて、そんな単純なことないんだ。
怖いなと思った。
私は、自分はちゃんと色々考えて、自分が未熟で正解じゃないのもちゃんとわかっていて、その中で子供が優しく正直で、心のきれいな子に、なるべくなるように、思いっきり大切にするし、良くないことは言い聞かせてきたつもりだけど、
どれだけ試行錯誤してやっていても、我が子をちゃんと冷静に見れているのか不安になった。
うちの子は平気だろうか。
友達が多く楽しそうに見える。
◯◯なところはあるけど、まっすぐな子だ。
でも、果たして本当にそうだろうか。
知っている。
私だって昔は子供だった。
あの頃の私は、たくさんの自分を持っていた。
あの頃の私はそういうことすら考えられないくらい、言葉足らずの、幼い子供だったけど、今ならわかる。
自分はこういう人間なんだと、あの友達はこういう子なんだと、そんな単純になれない世界で私は生きていた
たくさんの感情を伝える術も、言葉にする能力もないけど、心だけは敏感で手に負えなかった
そんな時を、我が子は今生きている
私みたいにすごく何か感じるのか、全く何も感じずただ日々を楽しく過ごしているのか
わからない
親は、我が子を
◯◯な子 と、分かった気でいるのは良くないんだと、改めて感じた。
Posted by ブクログ
早く大人になりたかった。
いつも不安だったし怖かった。
親が望む快活明朗な子でなければならなかった。教室では、次のターゲットにされるのが怖かった。どれだけ良い子にしていても明るく振る舞っても、理由もなく回ってくる「順番」。途方も無く長い時間に感じられた。あの頃は学校が教室が全てだった。それ以外の選択肢なんて与えられなかったし知らなかった。
これはわたしの本だ。美保はわたしだ。
自分が傷付かないために、傷付けた人もいた。その人の痛みも知らずに年月が解決したと思い、大人になってきっとまた更に傷付けた。
そしてそのことすら、この本を読むまで忘れていた。
こわい、息子を守りたい。
そう1番に思った私は美保だ。呆れるほどに笑えるほどに美保だ。
読まなければ良かった。
Posted by ブクログ
普通の子ってどんな子どもだろう。
親や先生の言うことを良く聞き、大勢の友達と仲良くできる子?
子どもの世界は大人が思っているより非常に厳しい。そして残酷だ。
読み進めると気分が悪くなっていく。
いじめの加害者、被害者、そしてその親たち。
まさか自分の子どもがいじめをしているなんて思いもしないだろう。
いじめられている子どもの親もまた同じだろう。
子どものことになると冷静になれない、また自分に都合の良いように考える親。
今実際に起きているような問題が、この作品に描かれている。
子どもの様子をしっかり見るのが親として大事な役目だと改めて思う。
Posted by ブクログ
教育関係の仕事をしているからなのか、こういう親いるよなぁと思いながら読み進めました。最初の方からうすうす感じていた予感が、最後大当たり。やっぱりなぁという感じでした。
朝比奈さんの本は「君たちは今が世界」からの二冊目ですが、子供の世界を描くのが本当に上手で、惹き込まれます。私が日々子供たちと接していて、感じる子供の世界の残酷さや複雑さがありありと表現され、いろんなことを考えさせられました。
Posted by ブクログ
読み始めからこの母親に小さな違和感をずっと感じました…
読み進めていくうちに、だんだん違和感は大きくなり、最後はゾッとして終わりました。
いじめについての物語はそれなりに読んできましたが、ここまで心揺さぶられたのははじめてです。
自分の小・中学生時代をリアルに思い出しました…
朝比奈あすかさんの心理描写って、本当驚くぐらい細かくて、ずしんと自分の心の中に入ってくるので、いつも読後重さが残る、稀有な作家さんだと思います。
それにしても、子どもの内面を、ここまできめ細やかに書けるのすごい!
Posted by ブクログ
小学生の子の加害と被害について書かれた作品。美保は夫と息子の3人でなんとか生活をかつかつ回している。ある日息子が小学校の教室から飛び降りた。美保は同級生の親たちと何のつながりもなかった。情報を得ることができないが、先生たちも誰がそばにいたのか、いなかったのか、どんな経緯で飛び降りたのかを話すことができない。それは保身のためなのか、何を知っていて知らないのかがわからない。
Posted by ブクログ
いじめられているとばかり思い込んでいたら、実はむしろその逆だった、というありふれた話かと思っていたが・・・
もうちょい複雑だった。
そんなつもりじゃなかった、そこまで恨まれてたの?、
そんあとんでも勘違いが自分にもあるかもしれない、と思うと冷やっとさせられる。
ましてやそのDNAを我が子が継いでいると知ったらそりゃたまらんだろうな。。。
Posted by ブクログ
親とは?因果応報とは?
どういうことか
考えさせられます
自分の子を擁護する
自分の過去を擁護する
真実はすべて違っていた
ここから、、
読んでいて
思い出した自分の個人的な話しです
実際には因果応報なんて
ないのかな。。と思う
遠い過去に
私を虐めていた人は
今どうしているのかなと時々思い出します
そして
この本を読んで鮮明にまた思い出してしまった
風の噂で警察官になったと聞いていたけれど
今、現在は警察署長にまで上り詰めたらしい
きっと自分がした事なんて忘れているよね
でも、された方はいつまでも覚えているよ
因果応報という言葉が本当にあるのなら
信じてみたい自分がいる
Posted by ブクログ
自分にもトラウマがあるので、読んでてかなり辛くなったのだけど、引き込まれてどんどん読めました。ただのハッピーエンドではない、著者さんの伝えたいことがはっきり伝わってくる終わり方で、個人的には好みでした。
Posted by ブクログ
いじめられた方は
辛い記憶は忘れない
でも イジメたほうは
なぜ忘れてしまうのか
その記憶があいまいになる原因って
どうなってこうなったか
分からない そんな気持ちなんでしょうね
でも それをどうやって変えていけばいいのか
悪いことをしてしまったからこそ
それを認めたくない
認識を変えるってとても難しいことなんですね・・・
Posted by ブクログ
主人公の母親、美保。本当に嫌だ。
自分も被害者ぶって記憶改ざんしてて。私もいじめられていた、傍観者だった。でも仕方なかった。
自分の子はいじめなんてしない。したとしても誰かにやらされたんだ。自分勝手すぎる。
美保のお姉さんはすごく出来た人だと思う。だんなさんも。
私の娘も中学で嫌がらせを受けて、ストレスから体に異常が出て今も病院に通っている。けど加害者は高校生になったとたん、何事も無かったように話しかけてきたと聞いたときの許せなさを思い出した。
やった方は軽い気持ちでも、やられた方は一生許さない。
最後のメールを読んだあとも美保はきっと何も変わらないだろうと思う。
Posted by ブクログ
完全に、加害者側になったことないって人、いるのかね?と考えてしまった。
そう考えると「いじめをしない子=普通の子、いじめをする子=特別な子」じゃなくて「いじめをする子=普通の子」なのか…?こわ…
私は「いじめなんてしたことない」と言えちゃう人の方が信じられないかも。
「無知の知」じゃないけど、あのとき自分は加害者だった、これからも加害者になり得る、と気をつけながら生きたいと思った。
Posted by ブクログ
読んでいて何度も「もうやめて」「落ち着いて」と思った。客観的に見れば、きっとそう感じる場面のだと思う。
自分の子どもを信じすぎるなということなのか、ちゃんと向き合えば大丈夫ということなのか。向き合っても結果は同じで、それを受け入れるしかないということなのか。受け入れることで何か変わるのか。受け入れることは諦めることなのか。
自分の子どもへの接し方が正しいのかどうか分からなくなった。
展開が気になって一気に読んだが、読み終えた後、「読まなければよかった」と少し思った。
Posted by ブクログ
みんなが言う普通の子ってなんだろう。
普通になりたい、普通に成長したいって言うけど、
その基準って何。
自分自身のことはどうとでもなるけど、これが自分の子供のことかと思うと、育児って本当に正解がなくて終わりがないんだなって思ってしまった。
Posted by ブクログ
読後感はあまりぱっと晴れやかになるものではなかったけれど、それがいじめのリアルとして描かかれているのだと思いました。被害者は何十年もトラウマとして残るのだな。ほんとに残酷なことです。
Posted by ブクログ
読完です。
作者の本は初めてでしたが、少し重かったですね。
親子ともどもいじめに遭遇するのは。
でいじめられた方は10年超経っても忘れられないというのは現実なんだろうなあと思いましたね、自分はそういう経験はないんだけど。逆の立場のいじめたことはあるのかもともうと怖いですね。
少し考えさせられた本です。
Posted by ブクログ
「自分の子供に限ってそんなことあるはずない」そんな思い込みが視野を狭めるのかな。親としてちゃんと躾けて、育てて、いい事ダメな事の判断を出来るように言い聞かせた。はずだった
いい子に育って欲しい、育ってる。自慢の子供。親からすれば当然、憧れるし目指す姿。だからこそ、遠回りになることもあるかもしれないが、子供と向き合う時は道を踏み外しそうな時にしっかり叱れる親でありたい。
お父さんが素直に頭を下げて謝る姿、とても大事なシーンだったなぁ