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Posted by ブクログ
過去のイジメの記憶に苦しむ母親と、現在進行形で進むわが子のイジメ。
と書くと単なるしんどい話に聞こえるかもしれないが、本作はミステリーの要素が強く、息子が二階の教室から飛び降りた理由が謎となっている。元気に見えた息子がなぜ教室のベランダから飛び降りたのか。その理由を追って主人公が四苦八苦する。
とは言え、作者がこの作品で描きたかったのは進行形のわが子の話ではなく、主人公の過去だろう。正直、読むのが辛いエピソードだった。リアルで残酷でヒリヒリする。このリアリティーで描くということは、執筆時の作者の脳内でこの風景が再生されるということだ。
二重にしんどい。小説家には鬱が多いと聞くが、この脳内再生のリピートは拷問に近いと思う。それでもこの作品を完成させた作者に感謝したい。
しんどいけど素晴らしい小説だった。
Posted by ブクログ
自分の子が母親も、“普通の子”であることに執着し続け、息子が被害者であることを疑わない姿勢に母は強し、と感じたのも束の間。
そのズレが少しずつ歪みを大きくしていき壊れていくまでがリアル。
母の過去時代のいじめと、息子の事件を双方書くことで、教室の悪者像をこれでもかと見せられた。
母親は完全にモンスターペアレント寄りだし、息子も純粋な被害者ではなく、本物の嘘つきとして描かれているように感じてならない。弁解の余地が無さそうだ。
本当に居たのかと思うほどにリアル。
息子の嘘の付き方。
母の無鉄砲さ。
自身の立場への緩すぎる感覚…
読後感はかなり重いが、人間の嫌なリアルさがずっと残る作品。
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