普通の子

普通の子

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

佐久間美保は小学生の息子・晴翔と夫の三人暮らし。ある日、晴翔が小学校のベランダから転落して骨折してしまう事件が発生する。
転落した理由を尋ねるも、晴翔はかたくなに口を閉ざしたまま。
もしかして、わが子はいじめを受けていたのではないか……? そう思った美保は独自に真相を探ろうとするが、自身も小学生時代にあるいじめを「目撃」しており……?
衝撃のラストに震撼する、「いじめ」問題に切り込む意欲作!

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普通の子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    過去のイジメの記憶に苦しむ母親と、現在進行形で進むわが子のイジメ。
    と書くと単なるしんどい話に聞こえるかもしれないが、本作はミステリーの要素が強く、息子が二階の教室から飛び降りた理由が謎となっている。元気に見えた息子がなぜ教室のベランダから飛び降りたのか。その理由を追って主人公が四苦八苦する。
    とは言え、作者がこの作品で描きたかったのは進行形のわが子の話ではなく、主人公の過去だろう。正直、読むのが辛いエピソードだった。リアルで残酷でヒリヒリする。このリアリティーで描くということは、執筆時の作者の脳内でこの風景が再生されるということだ。
    二重にしんどい。小説家には鬱が多いと聞くが、この脳内再生のリピートは拷問に近いと思う。それでもこの作品を完成させた作者に感謝したい。
    しんどいけど素晴らしい小説だった。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    我が子がいじめにあっているかもしれないという親の心理が痛いほど伝わってきて、そして、自分の子供の頃を思い出し読みたいのに読むのが怖いと思いながら読み終えた。

    この内容にドキッとしなかった人はいないのでは?
    映画「怪物」や「でっちあげ」を見た時にも感じた、あの「あれ?これって私にもあったような…」

    事実とはなんなのか。

    それにしても子育てしててほんとに思う。
    子どもって怖いよ。純粋で幼くて、でも浅はかで…それを盲目的にならずに守るのが親なんだろうけど、家族って難しい!

    半端なホラーより抉られ、怖かった。

    0
    2026年09月04日

    Posted by ブクログ

    小学五年生のイジメがテーマ
    最後の2ページは鳥肌がたった。
    私が中学の時にイジメっ子が居たのでビクビクしていた時期があったので美保の気持ちもわかる気はするが、大人になっても美保は謝罪の気持ちは無く被害妄想に腹が立つな。

    今は疎遠だか私は姑から結婚当初散々意地悪をされた。
    ある時、姑がシツコイので嫌ってる理由を述べたが
    そんな昔の事言うのが間違いだ!と言われた。
    言われた方は覚えてるよ‥クソババと思った。

    読みやすくハラハラしながら読んだ。
    面白いと言うより読んで良かった一冊だった。

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ


    自分の子が母親も、“普通の子”であることに執着し続け、息子が被害者であることを疑わない姿勢に母は強し、と感じたのも束の間。

    そのズレが少しずつ歪みを大きくしていき壊れていくまでがリアル。

    母の過去時代のいじめと、息子の事件を双方書くことで、教室の悪者像をこれでもかと見せられた。

    母親は完全にモンスターペアレント寄りだし、息子も純粋な被害者ではなく、本物の嘘つきとして描かれているように感じてならない。弁解の余地が無さそうだ。

    本当に居たのかと思うほどにリアル。
    息子の嘘の付き方。
    母の無鉄砲さ。
    自身の立場への緩すぎる感覚…

    読後感はかなり重いが、人間の嫌なリアルさがずっと残る作品。

    0
    2026年05月14日

    Posted by ブクログ

    小学生を育てる母として、この本に出会えたことは必然であったように思う。自分の幼少期を振り返ると同じような経験をした。色んなことを思い出した。いじめはだめ、いじめをなくそう、などと、大人は軽率でキレイごとだ。

    0
    2026年03月19日

    Posted by ブクログ

    小学生の子供を育てながら働く美保とそれを取り巻く生活の話。
    ワーキングマザーの日常、小学生の日常、どれもがリアリティに溢れていて特に小学校の人間関係の描写からすっかり忘れていたクラスの中で日々起きる嫌な感じを思い出さずにはいられなかった。
    いま関わっている子供たちも狭い世界の中で苦しんでいるのかもしれないと思うと、改めて絶対的な味方の一人でありたいと思う。
    本当の優しさとはなんなのだろうか、自分の記憶は本当に正しいのだろうかといろんなことを考えさせられる物語だった。

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    2026/2/28

    我が子が小学校の窓から飛び降りた...心配する母親の話。

    主人公が嫌すぎて早くスッキリしたい!!と思って、一気読み。
    我が子の悪い部分を教えてくれた幼稚園の先生にはずっと感謝してる。
    自分自身嫌な奴である自覚あるので、人の痛みがわかる人間でいたい、子供たちもどうかそうなってほしい、と心から思う。

    しかし、きっと美保は変わらない。

    0
    2026年02月28日

    Posted by ブクログ

    すごく恐ろしい、いい気持ちになる本ではないけれど、読んでよかった。
    主人公の感性や行動に、ずっとモヤモヤしながら読んでいた。視野が狭くて、自分の都合のいいようにしか考えられない。でも主人公目線で描かれているから、そうなるのも無理がない。子ども時代があったからなんだ。と思っていたけど。

    ラストのメールを読んでなるほど、、と思った。
    自分の都合の良いように過去を書き換えたのか、、
    息子が同じことを繰り返してるんだなぁと。
    自分に向き合ってこなかったことの因果応報なのか。なんか最後までモヤモヤしたけど、読み応えありました。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    最後のメールにやられた。この話の本体だと思う。
    加害者側は、自分がやったことを大したことじゃないと思っていたり、そもそもやったことを覚えていなかったりする。でもやられた方はおおきな傷としていつまでも残る。

    0
    2026年07月11日

    Posted by ブクログ

    ものすごく現実を感じられた。子どもたちにとってはとても身近な話。
    いじめた側ってそんな昔の事で済んじゃうんですね。いじめられた側は一生抱え込んでいくのに。
    母親は自分が可哀想だった。としか言ってるようにしか聞こえない。
    主犯格のアケミだって普通の子だったけれど、置かれた場所によって変わってしまった。
    結局は環境なのかな。

    0
    2026年06月23日

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