朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 翼の翼
    昨今、中学受験の闇や、潰れてしまう子供の悲惨さばかりが取り沙汰されるが、小学生が高い目標をもって進んでいくその経験は悪いことばかりでは無いと思う。

    この作品でも小学6年生である翼が、自分の実力以上のことを父親に強いられ、日々高い成果を求められながらもそれに応えられないという現実と、親に愛して欲しい...続きを読む
  • ミドルノート
    しんどかった!

    彼女達の悩みが、行動が、綺麗事じゃなくてしんどかった。
    それはつまりリアルってことなんだが、ただリアルなのってしんどいってことがわかりました。

    2024.3.23
    49
  • ミドルノート
    ・どちらかといえば、菜々は、「奪われるタイプの人」なのだ。友人をそんな目で見るのは傲慢かもしれないが、菜々のそばにいると、愛美は時々不安になった。彼女が、自分の時間や努力を人に捧げることを厭わない、優しい人だから。そして、世の中にいるのは、そういう人を大切にし、尊重する人ばかりではないから。無邪気に...続きを読む
  • ななみの海
     朝比奈あすかさん…子供たちの揺れる感情を文章にすることに長けてますよね!ホント、読んでいて物語上のことながら、私が同年代だったころ、うちの子供たちが同年代だったころのことを自然と思い出させてくれます。

     こちらの作品は、児童養護施設で暮らしている高校生のなつみが主人公…。医学部への進学を目指して...続きを読む
  • さよなら獣
    個性的な少女たちの小学生時代と、成人してからの生活を描いています。
    我が道を突っ走って人の事を省みる事が出来ない美少女と、常に人の動向を見ながら上手く世渡りしている少女、そして擬音に囚われて自分の世界に入り込んで人と交わる事が難しい繊細な少女。
    学生時代、特に小学生は人と違っている事が悪で、恥ずかし...続きを読む
  • ミドルノート
    それぞれの生き方、共感できたり、できなかったり。自分は、手に職を持っていて良かったと、改めて思った。
  • ミドルノート
    同じ会社で働いているor働いていた4人の女性のそれぞれのお話。
    30代、未婚も既婚も、子持ちも小梨も、いろいろ。
    自分はもうおばちゃんなので、特に誰かに共感することもなくサラッと読んで終わってしまった。
    あまり深い話ではない。
    まあ、みんな誰でもいろいろあるよね・・・おしまい、って感想。
  • ミドルノート
    同じ会社で働く。4人の物語。みんな幸せなら1番いいけどそれぞれ道は違う、悩み、不安を抱えながら毎日を過ごす。それでも生きて行くしかないので仕方がない。これが人生かも。終わってみると良い人生だったと言うのが1番
  • ミドルノート
    タイトルに惹かれて読んでみました。
    香りや香水のお話がいっぱい出てくるといいなと思ったら、ほんの少ししか出てこなくて…ちょっと残念。
  • ななみの海
    家の子、寮(児童養護施設)の子。
    ななみは寮の子だけど、そのことを友だちには隠している。
    勉強、バイト、恋愛、高校生の普通の悩みに加えて、自分の環境や、将来のこと、友だちづきあい、いろいろ。
    ななみがまじめに考え、成長していく。
    ちょっと全体にかたかった気がするので星は3つ。
  • みなさんの爆弾
    譲治のために
    世界裏

    の、2篇。怖すぎた。
    ホラーだ。
    知らないまま読んでいた。途中でやめることも出来ず最後まで読んだけど、なんだろう、普通なのに徐々に身体が傾いていくような、下に引っ張られていくような感覚をいつも朝比奈さんの文章から感じる。
  • 翼の翼
    お受験とはからっきし、関係ない暮らし。田舎じゃのんびり、のびのび、田畑を駆けまわり暮らしている。受験をした子どもたちと、野山を駆け回っている子どもたちでは、どう違うのだろう。
  • 翼の翼
    教育ママってこんな感じなのかな。
    出会ったことないから分からないけど、胸が苦しめられた。

    子供産んでも大人になるのって難しいんだね。
  • 翼の翼
    とにもかくにも他人事とは思えないのだった。

    主人公と同じく地方都市出身、大学進学で上京、その後受験戦争が過密気味の都市でふたりの子育てをしている。昭和の地方都市では中学受験など一部の特別な人の話で、各々がさほど無理をせず見合った高校に入れるような環境だったと思う。私自身は親から勉強しろと言われた覚...続きを読む
  • 自画像
    書き出しからよくわからない。でもそういうのは結構好みだ。
    一方通行だと思いきや最後の方で立体化されていくような構成はすごいと思った。
    はっきりとした主人公を作らないのもこの小説のテーマであり、魅力なんじゃないかと思う。
  • みなさんの爆弾
    朝比奈 あすかさんの6話収録の短編集

    「初恋」「譲治のために」「メアリーとセッツ」
    「官能小説家の一日」「世界裏」「戦うなと彼らは言った」
    小説家を主人公にした毛色の異なる短編6篇が収録されています。

    どの物語も心の中にモヤモヤ(小さな爆弾)を抱えた女性達の日常が切り取られています。

    印象に残...続きを読む
  • 不自由な絆
    重くずっしりとしたものが読み終わった後も消えない。最後は前向きな終わり方なのだろうけど、私は考えるところが多かったかな。
  • 天使はここに
    【なぜ読んだか】
    青春小説を読みたくなった。ライトなやつ。
    表紙が面白かったのと、サクサク読めそうだった


    【感想】
    読みやすかったが、青春小説としては読みたかったものとは違った。ただ、印象に残る言葉はいくつかあった。特に橋輝の「integrity」の段で、要領のいい人は楽をしても残っていく。でも...続きを読む
  • ななみの海
    これもいわゆる多様性か
    家族がいること、いないこと
    それ自体は良いとか悪いとかそういうことではない、というような
    ちょっと何を言ってるかよく分からなくなってきましたが
  • 君たちは今が世界
    読者の世代によって、感想が違ってくるのかな、と思いました。
    今50代の自分は、昔先生を困らせるようなことしたな、
    と反省の念が湧いてきました。

    学生の頃、どういう大人になりたかったんだろう?
    今その通りになっているのかな?
    と考えさせてくれた本でした。