朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 声を聴かせて

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    過去の大きな喪失を引きずる母娘を描く表題作「声を聴かせて」と、幼稚園の人間関係に追い詰められ孤独感に苦しむ母親を描く「ちいさな甲羅」の中篇二作を収録。
    心理描写の巧みさに圧倒される。登場人物の気持ちが伝わって心が重くなる。息苦しくなる。結末も決して明るいものではない。作者のメッセージと力量がストレートに堪えてくる。
    「不運は、時に、神様が目隠しをして打つダーツの矢のようだ。前触れもなく、因果もなく、意味さえもなく誰かを刺す。その人生の向かう先を、決定的に変えてしまう」という言葉が、重く鋭く致命的に心にのしかかる。

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    2015年02月07日
  • 彼女のしあわせ

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    「本当に欲しいものは手に入らない。それが人生なんです。」という強烈な言葉からはじまる三人姉妹と母親の四人の女性の物語。
    各々が現状への不満や将来への不安を抱えながら、自分は今幸せなのか、幸せになるにはどうしたらいいのかを見つめ直す。そして、最初の言葉の本当の意味に気づいた時、心の持ちように変化が生じるという展開である。
    ドラマチックな出来事が起こるわけではないが、しっかりと地に足のついたストーリーにとても好感が持てる。

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    2015年01月05日
  • 彼女のしあわせ

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    女性のしあわせってなんだろう?
    三姉妹とその母親のそれぞれのストーリー
    どの彼女にも共感する部分がある。私も女二人姉妹、長女の征子と立場は同じだけれど、それほど強くはなれないなぁ〜とも思う。
    四人それぞれ、今後、どう歩んでいくのかも気になります。

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    2014年12月06日
  • BANG! BANG! BANG!

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    ネタバレ

    朝比奈あすかさんが描いた友達をなくした中学時代の危うい少年の物語とその少年が惚れていた少女が大人になってまた危うい精神バランスで生きている生きているという同じ登場人物だがセンターに来る人間をかえ、時代をかえ描いた面白い試みでもって、柔らかい心を持った人の脆くもはかない人生の日々をうまく描き出している、この作者の本はまた読む事になるだろう。

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    2014年09月09日
  • BANG! BANG! BANG!

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    还有(现在的)我孩子的心。知道、知道。话接连着。テラビシアは外面からみた子供心、これは内部の葛藤が行動にこぼれ出る児童心かな。意外な進行で
    面白かった。

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    2013年08月02日
  • 彼女のしあわせ

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    女三姉妹と、母の話。
    幸せは、人それぞれ。

    『欲しいものが全部手に入るとは限らない。』
    読み始めと、読み終わった時には、違った響き方をしています。

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    2013年06月04日
  • BANG! BANG! BANG!

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    ネタバレ

    親友のばんちゃんを事故で亡くし、
    それ以来クラスと孤立し誰とも口を利かなくなった三沢。

    女子からはきもいと言われみんなからいじられていたばんちゃんが
    運営していたサイトと、クラス掲示板に書き込まれる根拠のない噂と擁護の言葉。

    年老いて周りを振り回すおじいちゃんと、早くして死んでしまったばんちゃん。
    そっけなくふるまった態度と、親友と言いながら自分を優位にするために利用した俺。

    くだらない中傷と悪口で盛り上がっていた裏掲示板、って流行ったよね~。
    っていう流行を取り入れた話。

    そもそも誰がこの掲示板を、何のために作ったのか。流されるまま自分の頭で考えずに書いている君たちも、一考したらどうか。

    最後はなんだかもう戻れないものにすがりつきたくなるほど切ないけど
    それを力にして前向きになる感じが、月曜日の朝へと似ている。

    ばんちゃんは、オタクだけどいい奴だな…)^o^(

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    2012年08月19日
  • おはなしの時子

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    主人公の時子に母を重ねたり、自分の老後を重ねたりして読んだ。
    思うように動かなくなっていく体、自宅で一人ただ時間が過ぎていく日々。そのなかでおはなし電話によって生活に彩りがでてくる様子が温かくよかった。

    時子の心の動きがとても丁寧に描かれているので、79才という年になっても友人関係や娘や孫の発言にひとつひとつモヤモヤするのかな…やはり人間である以上そういうものかな…とそんなことを考えてしまった。

    いくつになっても心に灯る火を大切に、行動に移していけるのは素敵。
    Today is the first day of the rest of your life!
    まさにその通り。

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    2026年09月21日
  • おはなしの時子

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    孫が事故を起こしたから示談金を持ってきて欲しいという詐欺で騙された時子。簡単に騙されてしまった自分に自己嫌悪を感じるだけでなく、頭ごなしに責めて固定電話を取り外すようにと言う娘の亮子や同居しているのにまるで下宿人のような息子に意気消沈している。そんな時子がもうすぐ取り外すことになる固定電話で、いろいろな話を聞くお話電話を始めることを思いつく。手伝ってくれるのは孫の愛梨。愛梨にも、時子を手伝わなければならない理由がある。時子の近所のラジオ体操仲間とのやりとりはあまり明るい話題はない。でも同じような境遇の仲間が助け合ったり、何でもない話をしたりしている様子は、微笑ましくホッとさせられた。お話電話を開設したことで、いろんなことが少しずついい方向に向かっていく物語。

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    2026年09月18日
  • 普通の子

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    オチのようなものは読み始めた時からなんとなく見当はついていたが、生活の細々した描写が秀逸で、東京でギリ買える狭小住宅の描写や職場の味方はしてくれるけど表立っては何もしてくれない同僚、学校の先生の中庸具合、近所の惣菜などリアリティが高く、話に説得力が出て読んでて胃が痛くなった。いじめられていた子のビデオでの告白は真に迫っており、読むものにも問いの射程が届いている。

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    2026年09月13日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    ネタバレ

    一穂ミチ先生の「感情旅行」がよかった。いつもそうなんだけど、先生の描く小説に出てくる観光地は、行ってみたくなる。具体的な地名などが出てくるからなのかもしれないが、読んでて、行った気になってる。今回は出雲の玉造温泉。出雲大社では「二礼四拍手一礼」。一穂ミチ先生の小説には毎度豆知識がぎっしりで、そこも魅力の一つ。賢くなったような気がして気分が良い。
    肝心の内容だが、今回の私の中でのキーワードは、「通用してる」かどうか。なるほどな、こういう分類もあるんだ。少しどきりとした。当然、いつまでも「通用してる人間」でありたいと思うが、歳をとっていくに連れて、少しずつ不安になる。この小説内での「通用してる」は社会的信用を指していると思うけど、歳をとるに連れて、たとえば、機械操作がうまくいかず、もたついて、後ろで並んでる人やスタッフさんに迷惑かけるだとか、増えていくのかなぁ、少し先だけど、定年をむかえ、会社という組織から離れることで、それって「通用してる」人間から、少しずつ遠ざかることだよなぁとか。違う?
    徐々に「通用しない」人間になることを想像して、どきりと恐怖を覚えた。

    それはさておき、私が勝手に恐怖を覚えたことはおいておいて、千歳と華の関係は奇妙なものだけど、今は亡き、蒔生を介して、ずっと繋がっていくんだろうな、と。千歳は頑張って医師免許とってね。

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    2026年09月05日
  • おはなしの時子

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    主人公の時子は79歳。大学に通う孫の愛梨が車の事故を起こしたという電話を信じて、お金を騙し取られてしまう。娘からは叱られ、同居の息子は慰めてもくれない。2人とも、犯罪に巻き込まれた老親の体の心配すらしてくれない。それどころか、固定電話は解約という話になってしまった。時子は、解約させるまでの数ヶ月間、孫の協力のもと「おはなしのばあば」の電話サービスをしようと決心する。
    孫が内緒でお金を借りに来たり、一緒にラジオ体操をしている仲間が倒れたり、調子を崩したり、派手な事件はないものの、日頃、高齢者がどんなふうに思っているか、暮らしているかを垣間見るような内容。登場人物たちと歳が近いと、身につまされるように思ったり、元気づけられたり、共感したり、色々感じるところがありそう。
    人生の終盤は、友がいて助け合えるのが一番なのかもしれない。一緒に集えるカフェがあり、誰かを助けられるほどの健康であることは、本当に幸運なことだと思った。

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    2026年09月03日
  • ななみの海

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    児童養護施設で暮らす高校生ななみの物語。

    色んな事情で家族と暮らせない子達の描写がヒリヒリする。
    似たような施設で少しだけ働いたことがあるので、なんだかその頃を思い出してしまいました。

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    2026年09月02日
  • それでもまた誰かを好きになる~うまくいかない恋 アンソロジー~

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    最近よく本を貸してくれる人がいてありがたいです。これも職場の人が貸してくれた本。
    うまくいかない恋の短編集でした。可もなく不可もなく、かな。ちょっと共感する部分もあったけど、そんなに心に響くものはなかったです。

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    2026年08月29日
  • 普通の子

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    起きた事実とその事実に関わった人たちの記憶、考え方、捉え方はまるで違うということをこの物語でまざまざと見せつけられてすごく怖くなった
    改めて教室という場所がどれだけ閉鎖的かを思い出したし、全部自分が正しいと思い込む怖さもかなり危険なことだと思った
    どんなホラーよりもホラーで現実的でゾクっとした

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    2026年08月20日
  • おはなしの時子

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    時子さん、79歳。何人かの友人や、ほどほどの距離感の子供や孫に囲まれて暮らしている彼女の、やりがいや生きがいを綴った物語でした。穏やかで読みやすい内容だと思いました。
    私としては登場人物の背景があまり語られていないように感じてしまい、特に高齢の方々についてはそれがあるとより面白かったかもしれないと感想を持ちました。星3つの評価といたしました。

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    2026年08月16日
  • おはなしの時子

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    家の固定電話、最近は嫌なことでしかかかってこない。詐欺電話か、学校からの悪いお知らせか…
    解約しようかと思うけど、なんとなくズルズルそのままに。
    詐欺電話でお金を騙し取られた時子が、愛着のある番号0874(おはなし)を手放したくない気持ちもちょっとわかる。でも、ただそのまま置いておくのではなく、「おはなし電話」を開設しようと考えるバイタリティがすごいなと思った。
    現実には、自宅の電話番号を公開して…というのは難しいかもしれないけど、こんな風に気楽に誰かと話せる場所があるというのはいいこと。
    ラストは時子の思いが報われた気がして嬉しかった。

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    2026年08月11日
  • おはなしの時子

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    詐欺に合ってしまった、時子ばあばがどのように気持ちを切り替えられるのか興味しんしんでした。
    騙されたことも含め、歳を取っていくことも上手に受け入れ、良い人生が送れそうで今後の参考になりました。

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    2026年08月09日
  • ミドルノート

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    4人それぞれが前向きな未来を想像していてよかった。子育て、結婚、仕事、色々な環境要因がある中で自分の中で大切なものってなんだろう。

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    2026年08月08日
  • おはなしの時子

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    話すってことは、言葉を心から送ること。
    LINEではダメだよね、私は手紙派だなあと考えながら読んだ作品。

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    2026年07月19日