朝比奈あすかのレビュー一覧
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ネタバレ親友のばんちゃんを事故で亡くし、
それ以来クラスと孤立し誰とも口を利かなくなった三沢。
女子からはきもいと言われみんなからいじられていたばんちゃんが
運営していたサイトと、クラス掲示板に書き込まれる根拠のない噂と擁護の言葉。
年老いて周りを振り回すおじいちゃんと、早くして死んでしまったばんちゃん。
そっけなくふるまった態度と、親友と言いながら自分を優位にするために利用した俺。
くだらない中傷と悪口で盛り上がっていた裏掲示板、って流行ったよね~。
っていう流行を取り入れた話。
そもそも誰がこの掲示板を、何のために作ったのか。流されるまま自分の頭で考えずに書いている君たちも、一考したらどうか。
最後はなんだかもう戻れないものにすがりつきたくなるほど切ないけど
それを力にして前向きになる感じが、月曜日の朝へと似ている。
ばんちゃんは、オタクだけどいい奴だな…)^o^( -
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主人公の時子に母を重ねたり、自分の老後を重ねたりして読んだ。
思うように動かなくなっていく体、自宅で一人ただ時間が過ぎていく日々。そのなかでおはなし電話によって生活に彩りがでてくる様子が温かくよかった。
時子の心の動きがとても丁寧に描かれているので、79才という年になっても友人関係や娘や孫の発言にひとつひとつモヤモヤするのかな…やはり人間である以上そういうものかな…とそんなことを考えてしまった。
いくつになっても心に灯る火を大切に、行動に移していけるのは素敵。
Today is the first day of the rest of your life!
まさにその通り。
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孫が事故を起こしたから示談金を持ってきて欲しいという詐欺で騙された時子。簡単に騙されてしまった自分に自己嫌悪を感じるだけでなく、頭ごなしに責めて固定電話を取り外すようにと言う娘の亮子や同居しているのにまるで下宿人のような息子に意気消沈している。そんな時子がもうすぐ取り外すことになる固定電話で、いろいろな話を聞くお話電話を始めることを思いつく。手伝ってくれるのは孫の愛梨。愛梨にも、時子を手伝わなければならない理由がある。時子の近所のラジオ体操仲間とのやりとりはあまり明るい話題はない。でも同じような境遇の仲間が助け合ったり、何でもない話をしたりしている様子は、微笑ましくホッとさせられた。お話電話を開設したことで、いろんなことが少しずついい方向に向かっていく物語。
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ネタバレ一穂ミチ先生の「感情旅行」がよかった。いつもそうなんだけど、先生の描く小説に出てくる観光地は、行ってみたくなる。具体的な地名などが出てくるからなのかもしれないが、読んでて、行った気になってる。今回は出雲の玉造温泉。出雲大社では「二礼四拍手一礼」。一穂ミチ先生の小説には毎度豆知識がぎっしりで、そこも魅力の一つ。賢くなったような気がして気分が良い。
肝心の内容だが、今回の私の中でのキーワードは、「通用してる」かどうか。なるほどな、こういう分類もあるんだ。少しどきりとした。当然、いつまでも「通用してる人間」でありたいと思うが、歳をとっていくに連れて、少しずつ不安になる。この小説内での「通用してる」は社会的信用を指していると思うけど、歳をとるに連れて、たとえば、機械操作がうまくいかず、もたついて、後ろで並んでる人やスタッフさんに迷惑かけるだとか、増えていくのかなぁ、少し先だけど、定年をむかえ、会社という組織から離れることで、それって「通用してる」人間から、少しずつ遠ざかることだよなぁとか。違う?
徐々に「通用しない」人間になることを想像して、どきりと恐怖を覚えた。
それはさておき、私が勝手に恐怖を覚えたことはおいておいて、千歳と華の関係は奇妙なものだけど、今は亡き、蒔生を介して、ずっと繋がっていくんだろうな、と。千歳は頑張って医師免許とってね。 -
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主人公の時子は79歳。大学に通う孫の愛梨が車の事故を起こしたという電話を信じて、お金を騙し取られてしまう。娘からは叱られ、同居の息子は慰めてもくれない。2人とも、犯罪に巻き込まれた老親の体の心配すらしてくれない。それどころか、固定電話は解約という話になってしまった。時子は、解約させるまでの数ヶ月間、孫の協力のもと「おはなしのばあば」の電話サービスをしようと決心する。
孫が内緒でお金を借りに来たり、一緒にラジオ体操をしている仲間が倒れたり、調子を崩したり、派手な事件はないものの、日頃、高齢者がどんなふうに思っているか、暮らしているかを垣間見るような内容。登場人物たちと歳が近いと、身につまされるように思ったり、元気づけられたり、共感したり、色々感じるところがありそう。
人生の終盤は、友がいて助け合えるのが一番なのかもしれない。一緒に集えるカフェがあり、誰かを助けられるほどの健康であることは、本当に幸運なことだと思った。 -
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家の固定電話、最近は嫌なことでしかかかってこない。詐欺電話か、学校からの悪いお知らせか…
解約しようかと思うけど、なんとなくズルズルそのままに。
詐欺電話でお金を騙し取られた時子が、愛着のある番号0874(おはなし)を手放したくない気持ちもちょっとわかる。でも、ただそのまま置いておくのではなく、「おはなし電話」を開設しようと考えるバイタリティがすごいなと思った。
現実には、自宅の電話番号を公開して…というのは難しいかもしれないけど、こんな風に気楽に誰かと話せる場所があるというのはいいこと。
ラストは時子の思いが報われた気がして嬉しかった。