朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 君たちは今が世界

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    自分の小学生の頃を思い出した。あの時の独特な感じをすごくリアルに、いろんなタイプの子目線で書いてあった。

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    2025年03月14日
  • 君たちは今が世界

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    世界がそこだけ、窮屈で、でも自分の立ち位置を見極めて必死に周りに合わせてしまう小学生の頃を思い出しました。あの独特な世界がとても上手く表現されている作品。
    我が子が小学校高学年になったら、読ませたい。世界はもっと広いこと、今だけの世界だと伝えたい。

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    2025年02月16日
  • いつか、あの博物館で。アンドロイドと不気味の谷

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    博物館で見たリアルなアンドロイド。そのアンドロイドに対して違和感や嫌悪感を抱く現象のことを不気味の谷というそう。

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    2024年11月27日
  • 声を聴かせて

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    ネタバレ

    主人公たちは、自分で心のモヤモヤを乗り越えて次のステップへと踏み出しているけれど
    ボスママにしたって、娘が受けたいじめにしたって、何一つ解決はしていないので、こちら側にはモヤモヤが残ってしまった。
    そういうところが現実的だなと思う。

    子供への思いが1人の人間の生き方、考え方まで変えてしまうことがあると思うと、少し怖いなとも思う。

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    2024年11月13日
  • ミドルノート

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    アラサー同期のそれぞれの視点から文章が構成されています。みんな色々な考えがあるのね!
    前向きになれる言葉があったので、引用。「わたしはわたしで、自分の仕事をし、家族を守り、自分の人生を生きていこう。」

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    2024年10月20日
  • 天使はここに

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    真由子はよく頑張っているんだかど、ちょっと努力の方向性が違っていたりして、誰にも感情移入できずに終わってしまった。

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    2024年08月02日
  • 人間タワー

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    小学校運動会での人間タワーをめぐる人々のお話。中でも認知症の老人のパートが、本人の頭にモヤがかかった状態がリアルに文章に描かれていて、薄ら寒い気持ちになった。

    そういえば、子どもが通っている小学校でも数年前まで6年生組体操の最後に全員で一つのピラミッドを作っていた。一番上に乗るのは運動神経が良くて小さくて軽い子。うちの子どもは6年生になったら一番上に乗りたいとずっと言っていたが、コロナ禍が始まった年から運動会中止→運動会再開したが縮小で、組体操自体がなくなってしまった。

    もし6年生で本当にピラミッドやるってなったら、中学受験もあるし怪我や骨折は絶対に避けたいという気持ちはありつつも、一番上

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    2024年06月17日
  • 自画像

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    女性が婚約者に語りかける形で(というよりほぼ独白に近い形で)、とある私立中学での学校生活がつづられていく。学校生活の内容、特にスクールカーストに関する描き方はえらく解像度が高く、あぁこういうことあったな…こういう奴いたな…と思春期の記憶が掘り起こされる。
    目を背けたくなるような内容でも、読み進めなければどこにたどり着くのかわからない。しかし読み進めていくと物語は意外な方向に転がっていく。

    残酷なスクールカーストの解像度が高すぎるがゆえに、後半の展開がややチープに感じられてしまったのが個人的には残念。ネットがなかった時代の学校の閉塞感、思春期の美醜における残酷な評価、などは語り尽くされたテーマ

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    2024年05月01日
  • ミドルノート

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    しんどかった!

    彼女達の悩みが、行動が、綺麗事じゃなくてしんどかった。
    それはつまりリアルってことなんだが、ただリアルなのってしんどいってことがわかりました。

    2024.3.23
    49

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    2024年03月23日
  • ミドルノート

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    ネタバレ

    ・どちらかといえば、菜々は、「奪われるタイプの人」なのだ。友人をそんな目で見るのは傲慢かもしれないが、菜々のそばにいると、愛美は時々不安になった。彼女が、自分の時間や努力を人に捧げることを厭わない、優しい人だから。そして、世の中にいるのは、そういう人を大切にし、尊重する人ばかりではないから。無邪気に甘え、知らん顔で奪い、そのことに罪悪感を持たない人も少なくないから。

    ・もっと力を持ちたいと、愛美は思った。きちんと声をあげ、それを通していく。その力がほしかった。自分のためだけでなく、支えたいと思う人たちのためにも、強くなりたかった。

    ・麻衣の心の中にあるひそかな野心や、しずめようとしても生ま

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    2024年02月23日
  • さよなら獣

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    個性的な少女たちの小学生時代と、成人してからの生活を描いています。
    我が道を突っ走って人の事を省みる事が出来ない美少女と、常に人の動向を見ながら上手く世渡りしている少女、そして擬音に囚われて自分の世界に入り込んで人と交わる事が難しい繊細な少女。
    学生時代、特に小学生は人と違っている事が悪で、恥ずかしい事という認識が誰も彼も沁みついているので、輪を乱すだけではなく、ちょっと言動や意見が多数派と違っているだけで異分子とされてしまう。何とも理不尽でつまらない世界観です。小学生には戻りたくない・・・。
    そんな少女時代を何とか乗り越えて大人になって、それぞれの世界を持ちながら友達でいられる。うらやましい

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    2023年12月18日
  • ミドルノート

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    それぞれの生き方、共感できたり、できなかったり。自分は、手に職を持っていて良かったと、改めて思った。

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    2023年12月14日
  • みなさんの爆弾

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    譲治のために
    世界裏

    の、2篇。怖すぎた。
    ホラーだ。
    知らないまま読んでいた。途中でやめることも出来ず最後まで読んだけど、なんだろう、普通なのに徐々に身体が傾いていくような、下に引っ張られていくような感覚をいつも朝比奈さんの文章から感じる。

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    2023年10月25日
  • 自画像

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    書き出しからよくわからない。でもそういうのは結構好みだ。
    一方通行だと思いきや最後の方で立体化されていくような構成はすごいと思った。
    はっきりとした主人公を作らないのもこの小説のテーマであり、魅力なんじゃないかと思う。

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    2023年05月14日
  • みなさんの爆弾

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    朝比奈 あすかさんの6話収録の短編集

    「初恋」「譲治のために」「メアリーとセッツ」
    「官能小説家の一日」「世界裏」「戦うなと彼らは言った」
    小説家を主人公にした毛色の異なる短編6篇が収録されています。

    どの物語も心の中にモヤモヤ(小さな爆弾)を抱えた女性達の日常が切り取られています。

    印象に残ったのは女子高で先輩に恋をした主人公の想いとその後を描いた「初恋」
    2歳の息子を女手一つで育てながら官能小説を書く主人公のリアルな日常を描いた「官能小説家の一日」

    以前読んだ「人間タワー」の時に感じた、どこか虚無感漂う独特な雰囲気の作品集。

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    2023年02月11日
  • 不自由な絆

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    重くずっしりとしたものが読み終わった後も消えない。最後は前向きな終わり方なのだろうけど、私は考えるところが多かったかな。

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    2022年10月25日
  • 君たちは今が世界

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    昔からわりと好きで読んでいた朝比奈さん。人気だったので文庫化を機に購入。しばらく積んでいたもの。小学6年生のとあるクラスの調理実習で起こった洗剤混入事件を発端にストーリーは進む。これくらいの子供たちはまさにこの狭い、“今”が世界なんだなぁと苦しくなる。

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    2025年08月27日
  • 天使はここに

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    【なぜ読んだか】
    青春小説を読みたくなった。ライトなやつ。
    表紙が面白かったのと、サクサク読めそうだった


    【感想】
    読みやすかったが、青春小説としては読みたかったものとは違った。ただ、印象に残る言葉はいくつかあった。特に橋輝の「integrity」の段で、要領のいい人は楽をしても残っていく。でも本当に信頼されるのは逃げずに楽をせず、正しいか間違っているかという軸で動いている人。人は、楽か面倒かで動くようになる。

    社会に出たら、まさにそう感じる。うちの会社の上司にもいる。日野自動車不正でも「三遊間」という表現があったが、そういう業務を押し付け合うことがまさに橋輝の言う「楽をする」ことだと思

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    2022年08月26日
  • 憧れの女の子

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    穏やかな文体で語られる、おんなのこ、女性、男性性をテーマにした短編集。
    短編集だけど、自分はさて、、と、思わず省みてしまう。
    良い本でした。

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    2022年06月26日
  • 自画像

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    ストーリーは、ある女性が自分の婚約者に学生時代のことを語りだすところから始まります。
    そこで語られるのは、生々しいスクールカーストに伴ういじめや暴言、醜い少女たちへの見下し、容姿へのコンプレックスなど。それだけでも心がいっぱいになりそうなくらい辛いのに、さらに性犯罪の話も絡んできて、胸が潰れそうなくらい苦しくなります。多感な少年・少女には、大人とは違う社会と苦しさがある。自分の学生時代を思い出してもそう思います。

    そんな痛みを伴う小説ですが、本当につらい思いをしてきた人にとっては救いのあるラストかもしれません。

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    2022年06月18日