朝比奈あすかのレビュー一覧
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ネタバレ親友のばんちゃんを事故で亡くし、
それ以来クラスと孤立し誰とも口を利かなくなった三沢。
女子からはきもいと言われみんなからいじられていたばんちゃんが
運営していたサイトと、クラス掲示板に書き込まれる根拠のない噂と擁護の言葉。
年老いて周りを振り回すおじいちゃんと、早くして死んでしまったばんちゃん。
そっけなくふるまった態度と、親友と言いながら自分を優位にするために利用した俺。
くだらない中傷と悪口で盛り上がっていた裏掲示板、って流行ったよね~。
っていう流行を取り入れた話。
そもそも誰がこの掲示板を、何のために作ったのか。流されるまま自分の頭で考えずに書いている君たちも -
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ネタバレ一穂ミチ先生の「感情旅行」がよかった。いつもそうなんだけど、先生の描く小説に出てくる観光地は、行ってみたくなる。具体的な地名などが出てくるからなのかもしれないが、読んでて、行った気になってる。今回は出雲の玉造温泉。出雲大社では「二礼四拍手一礼」。一穂ミチ先生の小説には毎度豆知識がぎっしりで、そこも魅力の一つ。賢くなったような気がして気分が良い。
肝心の内容だが、今回の私の中でのキーワードは、「通用してる」かどうか。なるほどな、こういう分類もあるんだ。少しどきりとした。当然、いつまでも「通用してる人間」でありたいと思うが、歳をとっていくに連れて、少しずつ不安になる。この小説内での「通用してる」は -
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主人公の時子は79歳。大学に通う孫の愛梨が車の事故を起こしたという電話を信じて、お金を騙し取られてしまう。娘からは叱られ、同居の息子は慰めてもくれない。2人とも、犯罪に巻き込まれた老親の体の心配すらしてくれない。それどころか、固定電話は解約という話になってしまった。時子は、解約させるまでの数ヶ月間、孫の協力のもと「おはなしのばあば」の電話サービスをしようと決心する。
孫が内緒でお金を借りに来たり、一緒にラジオ体操をしている仲間が倒れたり、調子を崩したり、派手な事件はないものの、日頃、高齢者がどんなふうに思っているか、暮らしているかを垣間見るような内容。登場人物たちと歳が近いと、身につまされるよ -
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家の固定電話、最近は嫌なことでしかかかってこない。詐欺電話か、学校からの悪いお知らせか…
解約しようかと思うけど、なんとなくズルズルそのままに。
詐欺電話でお金を騙し取られた時子が、愛着のある番号0874(おはなし)を手放したくない気持ちもちょっとわかる。でも、ただそのまま置いておくのではなく、「おはなし電話」を開設しようと考えるバイタリティがすごいなと思った。
現実には、自宅の電話番号を公開して…というのは難しいかもしれないけど、こんな風に気楽に誰かと話せる場所があるというのはいいこと。
ラストは時子の思いが報われた気がして嬉しかった。 -
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ネタバレ読後、鳥肌が立ちました。
美保の考えは思い込みが激しく、どうしてもっと他人の話を聞かないのだろう。とか、シングルマザーでもないのに仕事を理由に子供を蔑ろにしたりするのか。転職したらいいのに。とか、考えてしまって受け入れられない主人公でした。
特に、息子の入院中のカウンセリングを担当していた深山に対しての態度はひどすぎました。彼女が丁寧に時間をかけて息子から聞き出したことを、無鉄砲に本人に投げかけ、関係を悪化させることとなってしまいました。
仕事と子供との向き合い方については、息子の晴翔が学校の窓から落ちて怪我をすることをきっかけに、夫と反省をし、子供に目を向けるようになります。が、家庭の事 -
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登場人物たちとそう年齢が変わらない、30過ぎの私には痛く刺さる部分が多かった。
朝比奈さんの小説を読むと、しばしば同じような苦しさというか、ささくれを剥いて膿んでしまった時のようなじくじくした痛みを感じることが多いと思う。
何者かになりたいけど安全圏から飛び出す勇気も才能もなくてただ日々をなんとなく消費していく気持ちや、
だんだん属性や生活ランクが変わっていく同級生達の芝生の青さをただ羨ましく思う気持ちだったり。
気がついてるけど敢えて真正面から見ることを避けてしまう現実に受動的に向き合わされる感じというのかな。
私は神の立場で物語を追っていくけど、登場人物を通して自分自身もそうである現実 -
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久しぶりに小説のアンソロジーが読みたくなって購入。
一穂ミチさん、田中兆子さん、カツセマサヒコさんの短編が良かったけれど、あとは文章に深みを感じられずさーっと流してしまった。
一穂ミチさんは短編が本当に上手で、限られた文字数の中で想像を膨らませさせるような文章が良かった。設定からしてもひねりがあって、やっぱり安定の一穂ミチさん。
田中兆子さんの小説は初めて読んだけど、不機嫌で人をコントロールするタイプの女性の視点で描かれていてとても面白かった。どのように不機嫌な自分と言うものが出来上がるのか、不機嫌を撒き散らした後に回収できない自分のプライドの高さ、だけどそれを俯瞰的に見ている自分もいる -