朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 声を聴かせて

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    ネタバレ

    二編とも母親が主人公なので気持ちの変動が大きかった。特に「ちいさな甲羅」は、主人公と同じく幼稚園児の息子がいるのでタケが意地悪されたり暴力をふるわれるシーンはギュッと胸がつまる。我が子を守るのは最優先だけれど、一種の危うさが付き纏うママ友関係に追いつめられ弱っていく栄子の気持ちは同情できる部分もあるなぁ。
    「いくよ。げきもやんなきゃならないし」と毅然と幼稚園に行く意志を示すタケ、過去のいじめの被害をカラッと母親に告白する表題作の奈保子、子どもの中に育っている生きる強さの芽への確かな信頼を感じた作品だった。

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    2021年04月21日
  • 天使はここに

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    ファミレスという舞台、アラサーになり、契約社員のままの主人公の真由子さん。さまざまな性格のアルバイト、嫌な店長、常連など人間模様が細かく書かれていて、描写が容易に想像できる。ちょっぴりセンチメンタルになる展開もあるが、ほっこりしたラストで読みやすかった。

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    2021年01月16日
  • 憧れの女の子

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    宮下奈都さんの解説が全てを物語る。素晴らしい文才だなあと。「ある男女をとりまく風景」は秀逸。やられたと思わざるを得ない。

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    2020年09月08日
  • やわらかな棘

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    登場する人物が少しづつ絡み合い、あれ、これ誰だっけ?と何度かページを戻したり。途中、幼稚園児目線で平仮名だったりしたけれど目線が極端に変わるのには効果的だったかな。登場する人物それぞれに想いがあり人生色々だな、一気に味わえる読書の醍醐味を味わえた。

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    2020年06月12日
  • 天使はここに

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    ファミレスお仕事物語‥簡単に言えばそうなるけど、主人公の不器用さ、関わる登場人物との絡み、かなりイライラしたが、なぜか惹きつけられた。化けるのを期待していたのかな?

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    2020年05月01日
  • 憂鬱なハスビーン

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    朝比奈あすかさんのデビュー作で群像新人文学賞受賞作です。ハスビーンの意味は一発屋の事ですが、私は本書を読んで少し憂鬱でした。その理由は著者にも作品にもなく詳細すぎるパーフェクト解説だったのですね。これから読む方には出だしから結末を含めて本文のダイジェスト版みたいな要約が為されていますので、くれぐれも解説を先に読まない事をご注意申し上げますね。エリート塾TOPの小学生時代から順調な学歴を経て東大から有名企業に入ったのに歯車が狂い不満だらけのヒロインの凛子は人生のハスビーンから脱出すべく漸く進み始めましたね。

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    2019年09月26日
  • 天使はここに

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    こんなに頑張っているのに正社員じゃないんだ。
    正社員とか契約社員とかアルバイトというくくりでなくて、個人個人の頑張りでお給料が決まればいいのにね。
    ファミレスに行ったことがないから、どんな雰囲気なのか想像もつかないけど。

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    2019年08月27日
  • 憧れの女の子

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    巻末の解説で宮下奈都さんは絶賛して再読のたびに違う感動が味わえるようにあったけど自分はすんなり理解できない部分もあったり…短編の中にいろんな世代のいろんな人の人生が垣間見れて楽しめた。『弟の結婚』には感情移入して読んでしまった。

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    2019年05月02日
  • 自画像

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    前半の主人公嫌いだし文章が読みづらかったけど、引き込まれてほぼ一気読みしてしまった。理解はできるけど、私はあまり当てはまらなくていい学校だったのかなと思うし、それだけ無自覚無頓着だったのかなと思う。
    人の心について考えさせられる。

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    2019年04月04日
  • ばんちゃんがいた

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    さえないデブのばんちゃん。
    2編のうちの1編は、ばんちゃんの不慮の死がきっかけでクラスで誰とも話をしなくなった元人気者のの男子の心象風景主体。
    もう1編はその10年後ばんちゃんのクラスメイトの美少女が、高級クラブのホステスとして働き、蔑んでいたばんちゃんの事を思い出す話。
    インターネット掲示板での心無い書き込みがどちらも物語の核になっています。自分の時にインターネットなくてよかったと心の底から思います。
    自分の悪口が書いてあるのなんて見たら、多感な時期ならもう学校なんて行かないと思う。書く方は軽く書くけれど見た方は居たたまれない・・・。
    ばんちゃんが実は中身の詰まった男だったという事が時間差で

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    2018年12月28日
  • 自画像

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    中学のスクールカースト。
    何と嫌な響きか。
    小学校よりも高校よりも、中学時代が一番如実にクラス内順位があった気がする。

    物語の内容そのものよりも、娘もいつかこんな残酷な時期を経験する事になるのだよなぁ…と不安やら切ないやら色々と考えてモヤモヤ。
    親としては複雑な一冊。

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    2018年11月25日
  • みなさんの爆弾

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    「譲治のために」はなんかもうやばい。本人と周囲の捉え方はこんなにも違っていて、理解し合えないのもそりゃ当然だよなという気になる。「メアリーとセッツ」と「世界裏」は結構好き。前半はファンタジーなのか? と思うくらいの感じだけど、後半の作品になるにつれて現実味が増していく感じがした。

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    2018年11月12日
  • 憧れの女の子

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    どうしても女の子が欲しくて、産み分けに躍起になる妻に戸惑いながらも協力していく夫の揺れる心情を書いた「憧れの女の子」
    普通の男女の話と読み進めていくと、えっ!そうだったの?びっくりさせられた「ある男女をとりまく風景」他3編

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    2018年10月09日
  • みなさんの爆弾

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    種々の雑誌に掲載された短編集5話+書き下ろし。爆弾としては、恋、育児、いじめと言ったところであろうか。そう考えると、書き下ろしが相当いびつである。別の短編で語られていたところの実験的小説であるのだろうか。それと、夢オチっぽいのが多く感じられた。冗長っぽいのも多い感じである。 スカッとする小説ではないため万人には薦められないが、読んだあとにいろいろと考えたい方にはおすすめであろう。

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    2018年10月05日
  • みなさんの爆弾

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    ネタバレ

    個性有りすぎる主人公の物語、短編集。キャラが濃いゆえに世間で生きにくい部分があって、それでもどうにかこうにか生きている。短編二つ目の「譲治のために」は常軌を逸していて怖いお話だったけれど(ホラー小説家のお話も怖い&面白かった)その他は自分を受け入れて?暮らしている姿が温かく感じた。最後の短編「戦うなと彼らは言った」は、雰囲気が少し違う。誰かを励ますシーンと、本の少し報われるシーン。ほっと息をつくことが出来た(*´ェ`*)

    どん!と励まされるわけではないけれど、ほんの少しだけ「ま、やってみるか」と前を向けるような作品かな。

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    2018年06月30日
  • みなさんの爆弾

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    女性作家が主人公の6篇の短編集で、2017年の「小説BOC」の2篇、同年「アンデル 小さな文芸誌」の3篇、及び書き下ろし1篇

    中高一貫女子校の中1の子が高2のバスケ部のポイントガードに憧れる「初恋」は、ストレートにキュンキュンドキドキが伝わってきて楽しいし、13年後に恋愛小説家として振り返る感慨もまた微妙な感じがよく分かる。

    「譲治のために」は元作家の病んだ自意識が怖い。

    「メアリーとセッツ」は、気に入った映画を15回も見に行った作家の卵の女性(たぶん東大理3に受かったのに失業して実家のコンビニを手伝っている)が、同じようにその映画を何度も見ているブロガーを見つけて会い、映画について語る

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    2018年06月29日
  • みなさんの爆弾

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    「初恋」、「譲治のために」、「メアリーとセッツ」、「官能小説家の一日」、「世界裏」、「戦うなと彼らは言った」の6編。後半3つが好みだったな。
    誰しも爆弾を抱えているのかも。それを悟られないように、でもときどきは開放して生活してるのかもね。ふふ。

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    2018年06月20日
  • あの子が欲しい

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    新人採用プロジェクトリーダーの使命を受けたアラフォー女子・川俣志帆子。裏工作に心理戦、ドライな手段と駆け引きに圧倒される採用者側の就職戦線異状なし。
    ヒロイン志帆子の過剰な言動が見ていて疲れる。勝ち続けることの意味に共感できない。勝者なら猫に癒しを求めるなと言いたくなる。

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    2017年11月07日
  • ばんちゃんがいた

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    同級生の死。その事実に直面した二人の男女の当時と10年後の姿を描く中篇小説二編。
    インターネットの世界は剥き出しの刃だ。ただでも生きにくい現実社会の上に、仮想社会の凶器が無防備な私たちを襲ってくる。そんな強敵から、「心」を守る手段をさりげなく教えてくれる小説だ。

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    2017年06月18日
  • 彼女のしあわせ

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    3姉妹と母、女性の生き方4パターン的な。
    どの生き方も共感ポイントはあるし、それは違うかも、てな部分もある。
    結婚するかしないか、子を持つかもたないか、母であること、妻であること、女な人生いろいろ。次に生まれるときも女がいいなと思う。

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    2017年04月24日