朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 憧れの女の子

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    巻末の解説で宮下奈都さんは絶賛して再読のたびに違う感動が味わえるようにあったけど自分はすんなり理解できない部分もあったり…短編の中にいろんな世代のいろんな人の人生が垣間見れて楽しめた。『弟の結婚』には感情移入して読んでしまった。

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    2019年05月02日
  • 自画像

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    前半の主人公嫌いだし文章が読みづらかったけど、引き込まれてほぼ一気読みしてしまった。理解はできるけど、私はあまり当てはまらなくていい学校だったのかなと思うし、それだけ無自覚無頓着だったのかなと思う。
    人の心について考えさせられる。

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    2019年04月04日
  • ばんちゃんがいた

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    さえないデブのばんちゃん。
    2編のうちの1編は、ばんちゃんの不慮の死がきっかけでクラスで誰とも話をしなくなった元人気者のの男子の心象風景主体。
    もう1編はその10年後ばんちゃんのクラスメイトの美少女が、高級クラブのホステスとして働き、蔑んでいたばんちゃんの事を思い出す話。
    インターネット掲示板での心無い書き込みがどちらも物語の核になっています。自分の時にインターネットなくてよかったと心の底から思います。
    自分の悪口が書いてあるのなんて見たら、多感な時期ならもう学校なんて行かないと思う。書く方は軽く書くけれど見た方は居たたまれない・・・。
    ばんちゃんが実は中身の詰まった男だったという事が時間差で

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    2018年12月28日
  • 自画像

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    中学のスクールカースト。
    何と嫌な響きか。
    小学校よりも高校よりも、中学時代が一番如実にクラス内順位があった気がする。

    物語の内容そのものよりも、娘もいつかこんな残酷な時期を経験する事になるのだよなぁ…と不安やら切ないやら色々と考えてモヤモヤ。
    親としては複雑な一冊。

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    2018年11月25日
  • みなさんの爆弾

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    「譲治のために」はなんかもうやばい。本人と周囲の捉え方はこんなにも違っていて、理解し合えないのもそりゃ当然だよなという気になる。「メアリーとセッツ」と「世界裏」は結構好き。前半はファンタジーなのか? と思うくらいの感じだけど、後半の作品になるにつれて現実味が増していく感じがした。

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    2018年11月12日
  • 憧れの女の子

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    どうしても女の子が欲しくて、産み分けに躍起になる妻に戸惑いながらも協力していく夫の揺れる心情を書いた「憧れの女の子」
    普通の男女の話と読み進めていくと、えっ!そうだったの?びっくりさせられた「ある男女をとりまく風景」他3編

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    2018年10月09日
  • みなさんの爆弾

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    種々の雑誌に掲載された短編集5話+書き下ろし。爆弾としては、恋、育児、いじめと言ったところであろうか。そう考えると、書き下ろしが相当いびつである。別の短編で語られていたところの実験的小説であるのだろうか。それと、夢オチっぽいのが多く感じられた。冗長っぽいのも多い感じである。 スカッとする小説ではないため万人には薦められないが、読んだあとにいろいろと考えたい方にはおすすめであろう。

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    2018年10月05日
  • みなさんの爆弾

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    ネタバレ

    個性有りすぎる主人公の物語、短編集。キャラが濃いゆえに世間で生きにくい部分があって、それでもどうにかこうにか生きている。短編二つ目の「譲治のために」は常軌を逸していて怖いお話だったけれど(ホラー小説家のお話も怖い&面白かった)その他は自分を受け入れて?暮らしている姿が温かく感じた。最後の短編「戦うなと彼らは言った」は、雰囲気が少し違う。誰かを励ますシーンと、本の少し報われるシーン。ほっと息をつくことが出来た(*´ェ`*)

    どん!と励まされるわけではないけれど、ほんの少しだけ「ま、やってみるか」と前を向けるような作品かな。

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    2018年06月30日
  • みなさんの爆弾

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    女性作家が主人公の6篇の短編集で、2017年の「小説BOC」の2篇、同年「アンデル 小さな文芸誌」の3篇、及び書き下ろし1篇

    中高一貫女子校の中1の子が高2のバスケ部のポイントガードに憧れる「初恋」は、ストレートにキュンキュンドキドキが伝わってきて楽しいし、13年後に恋愛小説家として振り返る感慨もまた微妙な感じがよく分かる。

    「譲治のために」は元作家の病んだ自意識が怖い。

    「メアリーとセッツ」は、気に入った映画を15回も見に行った作家の卵の女性(たぶん東大理3に受かったのに失業して実家のコンビニを手伝っている)が、同じようにその映画を何度も見ているブロガーを見つけて会い、映画について語る

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    2018年06月29日
  • みなさんの爆弾

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    「初恋」、「譲治のために」、「メアリーとセッツ」、「官能小説家の一日」、「世界裏」、「戦うなと彼らは言った」の6編。後半3つが好みだったな。
    誰しも爆弾を抱えているのかも。それを悟られないように、でもときどきは開放して生活してるのかもね。ふふ。

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    2018年06月20日
  • あの子が欲しい

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    新人採用プロジェクトリーダーの使命を受けたアラフォー女子・川俣志帆子。裏工作に心理戦、ドライな手段と駆け引きに圧倒される採用者側の就職戦線異状なし。
    ヒロイン志帆子の過剰な言動が見ていて疲れる。勝ち続けることの意味に共感できない。勝者なら猫に癒しを求めるなと言いたくなる。

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    2017年11月07日
  • ばんちゃんがいた

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    同級生の死。その事実に直面した二人の男女の当時と10年後の姿を描く中篇小説二編。
    インターネットの世界は剥き出しの刃だ。ただでも生きにくい現実社会の上に、仮想社会の凶器が無防備な私たちを襲ってくる。そんな強敵から、「心」を守る手段をさりげなく教えてくれる小説だ。

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    2017年06月18日
  • 彼女のしあわせ

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    3姉妹と母、女性の生き方4パターン的な。
    どの生き方も共感ポイントはあるし、それは違うかも、てな部分もある。
    結婚するかしないか、子を持つかもたないか、母であること、妻であること、女な人生いろいろ。次に生まれるときも女がいいなと思う。

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    2017年04月24日
  • やわらかな棘

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    うわぁ重たい。重たかった。

    そういう人生もあるよね、と思うけど。
    たいていはとてもかけ離れたものに感じた。
    まぁこれからどうなるかなんて、自分でもわからないけれども。

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    2017年03月30日
  • 天使はここに

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    ファミレスチェーンで15歳からバイトをはじめて7年、ただ真面目に誠実に、自分の働くお店が好きで仕事を続ける真由子。大学生バイトから見たら何でそこまで?といわれるような働き方ですが、彼女にとってファミレスで働くことは、大切なことでただ生活のために働いてるんじゃないことがわかります。

    今のお店での店長やバイト仲間との関係、仕事場での自分の立場。幼いころ、祖母と育ての親代わりの叔母と楽しみに訪れたファミレスの思い出。ファミレスという場所で働く真由子の感情と日常が書かれています。

    誠実に一生懸命働くことや、自分の目で人を見ることや、何かを大切にすること、淡々としたストーリーですが読後感良しです。

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    2017年03月12日
  • やわらかな棘

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    ほぼ他人、でも少しずつ接点がある人たちのオムニバス。

    人にはそれぞれ事情がある。恋人がお金持ちの若い女の子と結婚したり、弟が自殺したり、自分の家柄や要領良く生きる双子と距離を取りたかったり、若くしてシングルマザーになって改めて自分の母について考えたり。

    それぞれの悩みを抱えながら、人と関わっていかなければいけないし、その誰かもまた悩み苦しみながら日常は回っていく。
    時間が解決するのをただ待つしかないのかもしれない。

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    2017年02月18日
  • 憧れの女の子

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    ネタバレ

    表題作は、どうしても女の子の母になりたがっていた妻を見下していた夫が、物語の後半にいくに従い女の子の父になれない寂しさに気持ちが変わっていくのが意外性があり怖くてリアル。

    出産前の検査も生み分けも個人の自由だと思うが営みそのものや、命の芽生から神々しさが失われるのは確かかも。

    他の短編もどれも身近に感じられる物語で、ラストが爽やかな光が想像出来るのがとても良い。
    もがいてあがいて、何かが終わって見えてくるものがあるという事を教えてくれる。

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    2017年04月10日
  • 天使はここに

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    真摯に働く非正規労働者の話。働くことの意義や心持ちをかんがえさせられる。正しいことがすべてではないと思うし、清濁併せのむことを悪だとは思えない。だが、真摯にとりくむ志はもっていたい。インテグリティ、よい言葉を知った。

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    2017年01月15日
  • 憂鬱なハスビーン

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    東大卒、有名企業に就職、同じく東大卒弁護士の優しい夫、理解ある姑…
    恵まれ過ぎているのに、凛子はイライラしている
    ずっとイライラしていて
    読んでいて疲れてしまった

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    2017年01月11日
  • 憧れの女の子

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    ネタバレ

    リボンやわたくしたちの境目は、が考えさせられる。産むこと、女性、っていうのは、生きてく上で忘れてはいられない、一生ついて回る問題だと思う。

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    2016年07月16日