朝比奈あすかのレビュー一覧
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小学生のリアルさが怖いくらいに伝わってきた。
子どもvs教師、子どもvs親、子どもvs子ども。
仲良しグループという枠の中にも人間関係のドロドロしたやり取りがあり、忖度や裏切りなどは大人の世界より残酷かもしれない。
どの子も純粋で素直で一生懸命なのだが、それ故に残酷になってしまうのだろう。
子どもだからできない事や、まだ子どもだから難しい事を小さな胸にたくさん抱えてもがいている姿が痛々しく感じた。
エピローグでは、そんな子ども時代を過ごした増井が教師となり子どもたちの前に立つ。
子どもたちを守り、支え、背中を押してあげられる大人でいたい。
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Posted by ブクログ
小学校運動会での人間タワーをめぐる人々のお話。中でも認知症の老人のパートが、本人の頭にモヤがかかった状態がリアルに文章に描かれていて、薄ら寒い気持ちになった。
そういえば、子どもが通っている小学校でも数年前まで6年生組体操の最後に全員で一つのピラミッドを作っていた。一番上に乗るのは運動神経が良くて小さくて軽い子。うちの子どもは6年生になったら一番上に乗りたいとずっと言っていたが、コロナ禍が始まった年から運動会中止→運動会再開したが縮小で、組体操自体がなくなってしまった。
もし6年生で本当にピラミッドやるってなったら、中学受験もあるし怪我や骨折は絶対に避けたいという気持ちはありつつも、一番上になったら本人も嬉しいし私も誇らしいと思う。ただ一番上ではなく土台だったら、しかも内側で全く見えないパーツになったらどう思っただろう。やらなくていいと思ったんじゃないかと思う。あえて反対はしないかもだけど、無事だけ願う?それとも実際に全員が呼吸を合わせて一つのものを作り上げたら、感動して胸が熱くなるのだろうか。
自分のこどもが参加していない別学年のほうが純粋に感動しそうな気がする。 -
Posted by ブクログ
女性が婚約者に語りかける形で(というよりほぼ独白に近い形で)、とある私立中学での学校生活がつづられていく。学校生活の内容、特にスクールカーストに関する描き方はえらく解像度が高く、あぁこういうことあったな…こういう奴いたな…と思春期の記憶が掘り起こされる。
目を背けたくなるような内容でも、読み進めなければどこにたどり着くのかわからない。しかし読み進めていくと物語は意外な方向に転がっていく。
残酷なスクールカーストの解像度が高すぎるがゆえに、後半の展開がややチープに感じられてしまったのが個人的には残念。ネットがなかった時代の学校の閉塞感、思春期の美醜における残酷な評価、などは語り尽くされたテーマだから、意外性を狙ったのかもしれないが、果たしてこれで登場人物達は救われたのだろうか。
自分の読解力の問題な気もするが、いまいち何を描きたかったのががピンボケしてしまったような印象を受けた。しかし読み手をぐいぐいと引き込む小説であったのも事実なので、作者の他の小説も読んでみようと思う。 -
Posted by ブクログ
個性的な少女たちの小学生時代と、成人してからの生活を描いています。
我が道を突っ走って人の事を省みる事が出来ない美少女と、常に人の動向を見ながら上手く世渡りしている少女、そして擬音に囚われて自分の世界に入り込んで人と交わる事が難しい繊細な少女。
学生時代、特に小学生は人と違っている事が悪で、恥ずかしい事という認識が誰も彼も沁みついているので、輪を乱すだけではなく、ちょっと言動や意見が多数派と違っているだけで異分子とされてしまう。何とも理不尽でつまらない世界観です。小学生には戻りたくない・・・。
そんな少女時代を何とか乗り越えて大人になって、それぞれの世界を持ちながら友達でいられる。うらやましいな自分にはそんな友達がいないので。