朝比奈あすかのレビュー一覧

  • やわらかな棘

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    ネタバレ

    どの章の主人公にも共感はしなかったけど美雨ちゃんがママに「ありがとうは?」とせかされるのが嫌な気持ちはわかる。子どものときを思いだした。わかってるよって。せかさないでって。比呂人には早瀬じゃないけど、ざまあみろ(笑)と。第3章「美しい雨」では第2章「ヒヨコと番長」の奈津子と隼人が結婚したり幼稚園の先生になろうと勉強を始めたのがわかってうれしかったです。最後は早瀬が少しずつ元気になっていけそうな終わりかたでよかった。

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    2016年06月08日
  • 彼女のしあわせ

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    一人で生きていくことを選択し、マンションを購入してしまった長女。
    田舎町でのひとり孤独な育児に、次第に追い詰められていく次女。
    夫とふたり仲良く暮らしながらも、姉たちにさえ言えない過去を背負っている三女。
    はたから見れば充分幸せそうなのに、どこか空虚な三姉妹の日々。

    主人公の三女は 『本当に欲しいものは手に入らない・・・』というけれど
    手に入らない物を欲しがり続けても、そこに幸せは見つからないはず。
    目の前のことから逃げずに、ひとつひとつ小さな事を積み上げていくような
    ささやかな生活の中にしか本当の幸せはないのだから。

    いくつになっても
    迷ったり、泣いたり、後悔したり女の人生は大変だけれど

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    2016年04月22日
  • 天使はここに

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    これが日本の現状なのかと思うと虚しくなる。アメリカの最低賃金が日本の倍はあるらしいので、それだけの経済格差があるということか。いや、経済格差というより日本の労働者全体が搾取されているように思える。あまりこの作品の感想ではないけど。

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    2016年04月04日
  • 憧れの女の子

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    いろんな年代の女の人の心理描写がおもしろい。男性目線だったりね。女の子産みたいって気持ちはよくわかるけど、夫はこんな風に思うのかなー笑

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    2016年04月02日
  • BANG! BANG! BANG!

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    BANG! BANG! BANG!…おせっかいでも孫を思う気持ちが強かったおじいちゃん。
    トン骨とジュリアン…評価はこの作品。切れ味のいいナイフを振り回して自分を守っていたつもりが、気がつくと自分自身を切っていたかのような怖さ。虚栄心は大切な存在を見失わせることになる。

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    2016年01月24日
  • やわらかな棘

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    一話完結かと思いきや、登場人物が重なっていて、気になる人たちのその後がわかる感じの話でした。

    とりあえずヒロが不幸せそうでよかった(笑)

    「美しい雨」では、私も喜多さんみたいな態度の人を「ちょっと……」と思ってしまってたけど、確かに子供を守れるのは親しかいないんだよなあ。

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    2015年07月15日
  • やわらかな棘

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    秘密を隠して、今日も私は微笑む。

    女性を主人公にした短編オムニバス。少しずつ登場人物は重なり合っているので、裏側がわかる。誰も、外から見えるものだけではできていない。人が幸せに見えるのは、隣の芝は青いだけ。でも、どの話も一応歩き出すラストが描かれているので、救いはある。幸せは気の持ちよう。だから、難しいんだけど。

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    2015年07月05日
  • 彼女のしあわせ

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    「主張は『ない』のではなくて、見せてこなかったのだと今は分かる。」

    主張しないといけないとき。
    見せるべきではないとき。
    見極めて生きていくって難しい。

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    2015年03月13日
  • 密やかな口づけ

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    ネタバレ

    女性作家達による官能アンソロジー。男性作家が執筆する官能小説とは違い、女性作家の官能小説は繊細。そして、女性の気持ちがわかっているのでリアルでもある。吉川トリコと遠野りり子の作品がすごく良かった。遠野りり子はSMの事がよくわかっている。自称Sの人に関しての部分は特に同意。豪華な作家陣の小説が一気に読めて満足。

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    2014年03月26日
  • 憂鬱なハスビーン

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    他人から見たら幸せそうな女性の苛々と憂鬱が、所々共感するものがあった。
    この時期にこの小説を手にとったのが笑えた。
    私はまだわたしに何を期待しているのだろう。
    という文が心に残った。

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    2014年03月10日
  • BANG! BANG! BANG!

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    こういう学生生活では無かったけれど、「掲示板」が懐かしくなりました。
    2011年発行で、当時25歳の主人公達…同年代だものね。

    桃花の決心が身に染みます。

    表紙はダイモンなのかしら??

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    2014年02月15日
  • 彼女のしあわせ

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    最近ハマりの連作小説。3人姉妹のそれぞれの人生が面白かった。いちばん感情移入をしたのが、三女の凪子だったけれど、ラストが凪子から月子への手紙で終わっているのが面白いなぁ〜꒰ღ˘◡˘ற꒱

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    2014年01月09日
  • 憂鬱なハスビーン

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    ネタバレ

    第49回(2006年)群像新人文学賞受賞作。
    他の独特な受賞作品と違い、女性が感じる日常的な「あるかも」が多い作品で、面白い。
    個人的にはこんなだんなさん、ちょっといいなと思った。
    彼女の他の作品も読んでみたい。

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    2013年12月05日
  • BANG! BANG! BANG!

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    こんなに暗い話だとは思わなかった。これの前に桜庭一樹の『ファミリーポートレイト』を読んでたので重い気持ちなままで読んでしまい鬱々としてしまった。ふたつめのお話は別物かと思ってたら、ひとつめと繋がってて、話がピーンと一本の糸になった。匿名って怖いね。今の子どもたちは凄く生き辛い世界に生きてるのかも。2012/093

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    2013年11月13日
  • BANG! BANG! BANG!

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    繊細でギリギリを生きる中学生の俺。簡単には打ち解ける事のない友情がリアルに描かれている。『トン骨とジュリアン』良かった。やはり朝比奈さんは女子の話の方が読みやすい。

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    2011年12月19日