朝比奈あすかのレビュー一覧
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まさかの絵本だと思ってたら小説だった初めてのパターン。
物凄い胸くそ悪くて胸が痛いと思いつつ、読み始めたら気になって読んでしまった。
エピローグで私の胸くその悪さも少し救われたかな。
学校生活で生じるあのヒエラルキーってなんなんだろうね?
派手で目立って思ったことを口に出してしまえばこっちの勝ちみたいな。
それを持ち上げる取り巻きも。
ってこれ子どもの世界だけじゃないね。
大人がそうだから子供も真似するんだ。
私そういうのが嫌いで面倒だから一匹狼でいるんだ。
何かあれば学校のせい、教育委員会に訴えます、自分の子どもは悪いことしません、みたいなの、本当嫌になる。
悪いことを悪いと教えないで育てた -
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ネタバレ【あらすじ】
食品会社同期でワーキングマザーの菜々と愛美。アロマデザイナーに転身した元同期の麻衣。菜々たちと同い歳の派遣社員・彩子。働くスタイルや活躍の場が異なる四人のアラサー女性は、新型肺炎が蔓延し、混沌とした時代の波に揉まれ、変化を余儀なくされる。焦りや不安、重圧のなかで、彼女たちが拠りどころにしたものとは!?
社会人同期として、同じスタート地点(トップノート)から歩み始めたのに、結婚、出産、昇進、転職など、それぞれが別々の道を進んでいる――人生の「ミドルノート」で試行錯誤する女性たちは、この先どこへ向かうのか。
「「好きなことを仕事にして自己実現」しながら、ひとりの時間も大切にし、 -
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受験シーズン到来ですね。受験生の皆さんに「桜咲く」の吉報が届くよう祈念いたします!
本作は、2019年に刊行されると、多数の難関中学入試の国語問題として出題され、話題となったそう‥‥。小・中学生に限らず、若い方やその親御さん世代の方にも読んでいただきたい一冊です。
6年3組が舞台で各章が独立し、主人公(4人)が変わります。いずれもクラスで中心的な存在ではなく、その周辺の子たちです。それぞれが、自分の居場所・立ち位置に悩む展開が主軸となっています。
同調や群れる安心感、悩み、大人への態度や反感等、微妙な心情がリアルに描かれています。
共感や反感をもちながら、決して楽しい読書ではなく -
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ネタバレ帯がミランダスノーホワイトだ!!!!で思わず手に取り、あらすじを読んで、朝比奈あすかさん作か、これは絶対良作だ、と思って買いました。最近読んだ君たちは今が世界がめちゃめちゃ良かったので……
帯ばり可愛い 紙種まちがってたらすみません
香水が香る段階となぞらえて、お話も3章?に分かれていて、発想が面白い!となりました
菜々の話で謎に旦那さんに怒られてしゅんとなり、その後旦那さん目線の答え合わせがあるのかな?と思ったけど無かったので気になっているけど、理由が無いくらいの理不尽な怒りだったのかなと感想を書きながら思いました
一番好きな視点は菜々かなあ。旦那さんにムカムカしながら読み進めた。離 -
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ネタバレ教室という狭い空間で作られた社会に苦しめられているのだなとつくづく思った。
学校も友達も大好きだったけど、時々教室に行くのが憂鬱だなと思うことがあった。学校以外の場を知らなければ、嫌でも逃げ出すことなんてできない。この小説に出てくる子供たちは、塾や学校外のコミュニティでは生き生きしていて、塾とか習い事でも子供たちが安心できる居場所になりうるのだなと感じた。学校以外にも居場所をつくることが必要な気がする。
あと感じたのは、良い意味でも悪い意味でも子供は親の影響を受けること。親が他の人を馬鹿にするような態度をとれば、その子供も真似る。作中に出てくる親は尊敬できるような親はあまりいなかったから、 -
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ネタバレ本屋さんでタイトルとあらすじを見て購入。
買って大正解なご本でした!面白かったです
わたしの大好きな連作短編集で、前の話で出てきた主人公がまた出てきたり、前の話でちょっと出てきた子が今回の主人公で…となったりととても楽しめました。
わたしが好きなおはなしはいつか、ドラゴン。
詳細な感想は以下に。
*みんなといたいみんな
まわりの、自分ではリスクを背負いたくない子どもたちに文也くんが転がされて、読んでいて悔しい気持ちになりました。。
パンケーキのシーンは文也くんそこまでするんだ!?って驚きながら読みました。
お母さんがちょっと過干渉なのと、自分の子どもは悪いことしない!って気持ちが強すぎてもや -
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初めましての作者さん。
「心をえぐる衝撃」と煽り帯だが、どうせ言うほど衝撃でもないんでしょ?と思いつつ、結局気になって選んでしまった。
不思議な書き出しから始まっていきなり面食らう。
その後も淡々と話が進むのだが、妙に引き込まれてぐい読み。
急展開があってからは、なんとも言えん感情で読み終えた。
いつも通り帯がハードルを上げたが、これは確かに衝撃だ。
人によっては読まない方がいいかも。
面白いという言葉が不適切になる気もする。
詳細に描かれていない部分もあるので、スッキリしないけど、終わり方はこれでいいと思う。
そうでないと救われない。
やめたからには、幸せな未来を掴んでほしいもんです。 -
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「女子、怖ええ」っていうのが最初の感想。いつもながら、するどすぎる観察眼で、朝比奈さんも実際こういう小学校生活を送っていたんだろうなあと思わせる。「こんなものは、全部通り過ぎる」というのは彼女自身が思っていたことなんじゃないかなあと思ってしまうほど、リアルだった。かなり息苦しいストーリーではあるが、一つ一つの短編のラストに、この事態を解決してくれそうな希望が垣間見えて、人としての可能性を信じたい気持ちにさせる。まさにエピローグにつけられた、彼女の達の一人が先生になった時に、「みんなを知りたい」と言わせているのが、あすかさんの気持ちなんだろうと思う。同じ気持ちにさせられたのは、あすかさんの作品の