朝比奈あすかのレビュー一覧
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香水がトップノート、ミドルノート、ラストノートと時間が経つにつれて香りが変化することを初めて知った。でも、なぜタイトルがミドルノートなのか、読み進めても全然分からなかった。そして、物語の最後に分かった。香水の香りを人生に例えていた。まだまだ私はミドルノートの位置にいる。そして今はメンタル不調が続いていて正直辛い時期。でも、またきっと楽しい時期もやってくる。喜怒哀楽を繰り返し、やがていつかラストノートの時期が来る。そのときに、ミドルノートのとき、いろんなことがあったけど、だからこそ今の自分、ラストノートの自分がいるんだよなあと優しく言ってあげたい。
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うまい作家さんだなーと思った。
以前に、ある人がこの作家さんをチェックしていて出てれば買って読む、と言っていて、ずっと覚えてる。
温泉にまつわる6つの短編が収録されており、それぞれの主人公の年齢性別背景は様々。というか、わりとよくいる、通り過ぎても心に残らないくらいの人たち。彼らが温泉に行き、そこでクルッと読者の世界が変わる。基本的に語り手視点での話だから、彼らが明かさないと分からないのだ。普段と違う環境に身を置き、違う心境に陥ることで、初めて彼らの本音が覗く。
このままだと苦い締めくくりになりそうだなあと心配してると、わりと持ち直してほろ苦いけれども少し明るい先が見える形に落ち着く。その背景の出し方がさり気ないし、そこからの語られ方、エピソード、展開などなどが、あまり目にしたくないことごとなのに、つい引き込まれて読まされてしまう。
最後の「島と奇跡」はちょっと奇跡起きすぎだけれど、そういう瞬間ってあるのかも知れないなあとも感じた。この温泉にも行きたいけど、懐がすごい痛みそう(笑)。
この、温かくなる前のタイミングだから余計に沁みるし、温泉に行きたくなるな。 -
Posted by ブクログ
読んでる時、常にざわざわ心がしていて、怖い、という感情だったのかもしれない。
明らかに「いじめそうな子」「悪いことしそうな子」じゃないのに、加害者になること。
親には親なりの正義があって、子供のこと大切に思っていて、だからといって、その子がいじめなんてしない優しい子になるなんて、そんな単純なことないんだ。
怖いなと思った。
私は、自分はちゃんと色々考えて、自分が未熟で正解じゃないのもちゃんとわかっていて、その中で子供が優しく正直で、心のきれいな子に、なるべくなるように、思いっきり大切にするし、良くないことは言い聞かせてきたつもりだけど、
どれだけ試行錯誤してやっていても、我が子をちゃんと冷静に見れているのか不安になった。
うちの子は平気だろうか。
友達が多く楽しそうに見える。
◯◯なところはあるけど、まっすぐな子だ。
でも、果たして本当にそうだろうか。
知っている。
私だって昔は子供だった。
あの頃の私は、たくさんの自分を持っていた。
あの頃の私はそういうことすら考えられないくらい、言葉足らずの、幼い子供だったけど、今ならわかる。
自分はこういう人間なんだと、あの友達はこういう子なんだと、そんな単純になれない世界で私は生きていた
たくさんの感情を伝える術も、言葉にする能力もないけど、心だけは敏感で手に負えなかった
そんな時を、我が子は今生きている
私みたいにすごく何か感じるのか、全く何も感じずただ日々を楽しく過ごしているのか
わからない
親は、我が子を
◯◯な子 と、分かった気でいるのは良くないんだと、改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
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ひと振りの香水で
明日のわたし、
もっと輝く。
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ネットか何かで著者を気になってて(理由が思い出せない苦笑)、本作を読みたいと思ったんですが、文庫がなくて。
悩んでバリューブックスさんで購入しました。
30代の女性たち4人がメインで物語が展開します。
同じ時間、場所で過ごしていても、
それぞれが抱えてる悩みも、
見える景色も違っていて。
仕事も恋愛も悩みや不安は尽きない。
読みながらコロナの時期の異様な緊張感や不安も思いだしました。
動画撮影やYouTube?の話もなるほどとなりました。
本作を読んでる間ずっと頭の中で、
浜崎あゆみの「appears」が流れてました。笑 -
Posted by ブクログ
早く大人になりたかった。
いつも不安だったし怖かった。
親が望む快活明朗な子でなければならなかった。教室では、次のターゲットにされるのが怖かった。どれだけ良い子にしていても明るく振る舞っても、理由もなく回ってくる「順番」。途方も無く長い時間に感じられた。あの頃は学校が教室が全てだった。それ以外の選択肢なんて与えられなかったし知らなかった。
これはわたしの本だ。美保はわたしだ。
自分が傷付かないために、傷付けた人もいた。その人の痛みも知らずに年月が解決したと思い、大人になってきっとまた更に傷付けた。
そしてそのことすら、この本を読むまで忘れていた。
こわい、息子を守りたい。
そう1番に思った私は美保だ。呆れるほどに笑えるほどに美保だ。
読まなければ良かった。