朝比奈あすかのレビュー一覧

  • ミドルノート

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    人生を香水の香り方になぞらえた作品。10~20代くらいまでがトップノート、30~50代くらいがミドルノート、その後がラストノートという位置づけかな。30代半ばの4人のミドルノートの女性のお話。隣の芝生は青いと。同年代の女性には刺さる作品ではないでしょうか。アルビレオさんの装丁も素敵な1冊。

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    2024年08月08日
  • BANG! BANG! BANG!

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    やっぱりこの作者さんの、微妙な心情の描写面白いなーと思う。重松清さん的なものを感じるというか。当たり前だけど誰かの視点から見た世界と、他の人から見た世界はやっぱり違う。心を守るという言葉に、とても大切なことだなと思いました。

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    2024年08月02日
  • いつか、あの博物館で。アンドロイドと不気味の谷

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    すごく入りやすい文章と引き込まれる内容で、2時間くらいで一気に読めてしまう。
    この4人の中学生たちを心から応援したくなる。
    心が温かくなるって、こういう話を指すのだろう。

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    2024年07月13日
  • 君たちは今が世界

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    まさかの絵本だと思ってたら小説だった初めてのパターン。
    物凄い胸くそ悪くて胸が痛いと思いつつ、読み始めたら気になって読んでしまった。
    エピローグで私の胸くその悪さも少し救われたかな。
    学校生活で生じるあのヒエラルキーってなんなんだろうね?
    派手で目立って思ったことを口に出してしまえばこっちの勝ちみたいな。
    それを持ち上げる取り巻きも。
    ってこれ子どもの世界だけじゃないね。
    大人がそうだから子供も真似するんだ。
    私そういうのが嫌いで面倒だから一匹狼でいるんだ。
    何かあれば学校のせい、教育委員会に訴えます、自分の子どもは悪いことしません、みたいなの、本当嫌になる。
    悪いことを悪いと教えないで育てた

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    2024年06月18日
  • ミドルノート

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    食品会社同期でワーキングマザーの菜々と愛美。アロマデザイナーに転身した元同期の麻衣。菜々たちと同い歳の派遣社員・彩子。働くスタイルや活躍の場が異なる四人のアラサー女性は、新型肺炎が蔓延し、混沌とした時代の波に揉まれ、変化を余儀なくされる。焦りや不安、重圧のなかで、彼女たちが拠りどころにしたものとは!?

    社会人同期として、同じスタート地点(トップノート)から歩み始めたのに、結婚、出産、昇進、転職など、それぞれが別々の道を進んでいる――人生の「ミドルノート」で試行錯誤する女性たちは、この先どこへ向かうのか。


    「「好きなことを仕事にして自己実現」しながら、ひとりの時間も大切にし、

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    2024年05月25日
  • 君たちは今が世界

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    幼い頃は、今いるこの世界が自分の全てって思ってた。てことを、この本を読んで鮮明に思い出した。だんだんと大人になって社会に出ると、自分がいた世界は思ったよりちっぽけだったと気付く。常に自分が今いる会社や、住んでる家が世界の全てじゃない、もっともっと世界は広いから大丈夫。って、何かあるたびに思えるようになりたいし、そんな広い視野を持つことを忘れない大人になっていきたい。

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    2024年04月20日
  • ミドルノート

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    30代の女性の悩みや生活がやけにリアルで読んでいて少ししんどさがあるもののここまでリアルな作品が凄いと思いました。読んでいるうちに共感してどんどん自分もその悩みの最中にいるような感覚すらあります。けれどどうにか頑張って明日も生きていく姿に少し勇気を貰う作品でした。

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    2024年04月04日
  • ミドルノート

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    アラサーの同期女性4人を中心に、それぞれのライフスタイルや心の葛藤を描いた小説。

    ミドルノートは、本当の香りと言われることの多いラストノートの前段階の香り。彼女のうちの一人は、迷ったり苦しんだりいろいろある「ミドルノート」の段階だと自分たちを捉えている。まだ本当の自分ではない、と思ってる。
    本当の自分とは?と考えたらキリがないと思いながらも、未来の自分のために今を生きることの大切さをかみしめているラストが印象的。

    日経夕刊で紹介

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    2024年02月29日
  • 君たちは今が世界

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    小学校教諭を目指している今、書店で目に入って最初は素通りしたけれどどうしても忘れられなくて最後にあらすじを読んで即購入を決意。

    うん、いるいる。こーゆー子たちいる。という感情と共に今どきこういう小学生いるの!?とビクビクする場面も、、(笑)

    数人の視点から描かれているお話。私は教員という目線で読み進めましたが、ゆっくりでいい、ちゃんと話を聞いてあげたいと思いました。

    途中では頭の中で涙してしまう場面も。

    大人だけでなく、子を持つ親御さん、学生におすすめしたい作品です。

    (あくまで個人の感想です。)

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    2024年02月26日
  • 君たちは今が世界

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     受験シーズン到来ですね。受験生の皆さんに「桜咲く」の吉報が届くよう祈念いたします!
     本作は、2019年に刊行されると、多数の難関中学入試の国語問題として出題され、話題となったそう‥‥。小・中学生に限らず、若い方やその親御さん世代の方にも読んでいただきたい一冊です。
     
     6年3組が舞台で各章が独立し、主人公(4人)が変わります。いずれもクラスで中心的な存在ではなく、その周辺の子たちです。それぞれが、自分の居場所・立ち位置に悩む展開が主軸となっています。
     同調や群れる安心感、悩み、大人への態度や反感等、微妙な心情がリアルに描かれています。
     共感や反感をもちながら、決して楽しい読書ではなく

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    2024年02月11日
  • ミドルノート

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    食品会社で一緒に働いていた4人の女性のストーリー。
    それぞれの立場や置かれている状況が違って、いろんな人がいて、色々な生き方があるなーと、読んでて自分の周りはどーかなーと想像したりもして、、、本の中の4人それぞれの姿を想像しながら読んでいました。
    香水の話はそんなに出てこなかったです。

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    2024年01月23日
  • ミドルノート

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    ネタバレ

    帯がミランダスノーホワイトだ!!!!で思わず手に取り、あらすじを読んで、朝比奈あすかさん作か、これは絶対良作だ、と思って買いました。最近読んだ君たちは今が世界がめちゃめちゃ良かったので……

    帯ばり可愛い 紙種まちがってたらすみません

    香水が香る段階となぞらえて、お話も3章?に分かれていて、発想が面白い!となりました

    菜々の話で謎に旦那さんに怒られてしゅんとなり、その後旦那さん目線の答え合わせがあるのかな?と思ったけど無かったので気になっているけど、理由が無いくらいの理不尽な怒りだったのかなと感想を書きながら思いました

    一番好きな視点は菜々かなあ。旦那さんにムカムカしながら読み進めた。離

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    2023年12月25日
  • ミドルノート

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    作中に出てくる「自分で自分の機嫌を取れない、ひどく子どもっぽい」モラハラ夫は、私のことを言われているようで反省しました。

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    2023年12月07日
  • ミドルノート

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    朝比奈さん、「君たちは今が世界(すべて)」が好きで。決して軽くない話を重すぎずちゃんと届くように語りかけてくれるような。
    いろいろの立場の女性たちの話は決して珍しい設定じゃないのに、やっぱり心情がリアルで、丁寧だなぁ。

    ラストノートの前のミドルノート。

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    2023年12月01日
  • 君たちは今が世界

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    ネタバレ

    教室という狭い空間で作られた社会に苦しめられているのだなとつくづく思った。

    学校も友達も大好きだったけど、時々教室に行くのが憂鬱だなと思うことがあった。学校以外の場を知らなければ、嫌でも逃げ出すことなんてできない。この小説に出てくる子供たちは、塾や学校外のコミュニティでは生き生きしていて、塾とか習い事でも子供たちが安心できる居場所になりうるのだなと感じた。学校以外にも居場所をつくることが必要な気がする。

    あと感じたのは、良い意味でも悪い意味でも子供は親の影響を受けること。親が他の人を馬鹿にするような態度をとれば、その子供も真似る。作中に出てくる親は尊敬できるような親はあまりいなかったから、

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    2023年11月04日
  • 君たちは今が世界

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    ネタバレ

    本屋さんでタイトルとあらすじを見て購入。
    買って大正解なご本でした!面白かったです
    わたしの大好きな連作短編集で、前の話で出てきた主人公がまた出てきたり、前の話でちょっと出てきた子が今回の主人公で…となったりととても楽しめました。
    わたしが好きなおはなしはいつか、ドラゴン。
    詳細な感想は以下に。

    *みんなといたいみんな
    まわりの、自分ではリスクを背負いたくない子どもたちに文也くんが転がされて、読んでいて悔しい気持ちになりました。。
    パンケーキのシーンは文也くんそこまでするんだ!?って驚きながら読みました。
    お母さんがちょっと過干渉なのと、自分の子どもは悪いことしない!って気持ちが強すぎてもや

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    2023年10月31日
  • 自画像

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    初めましての作者さん。
    「心をえぐる衝撃」と煽り帯だが、どうせ言うほど衝撃でもないんでしょ?と思いつつ、結局気になって選んでしまった。

    不思議な書き出しから始まっていきなり面食らう。
    その後も淡々と話が進むのだが、妙に引き込まれてぐい読み。
    急展開があってからは、なんとも言えん感情で読み終えた。

    いつも通り帯がハードルを上げたが、これは確かに衝撃だ。
    人によっては読まない方がいいかも。
    面白いという言葉が不適切になる気もする。

    詳細に描かれていない部分もあるので、スッキリしないけど、終わり方はこれでいいと思う。
    そうでないと救われない。
    やめたからには、幸せな未来を掴んでほしいもんです。

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    2023年10月28日
  • 君たちは今が世界

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    今の学校って多かれ少なかれこんな感じなのかなぁと強い共感を覚えた。
    たまたま住んでいる地域が同じというだけで六年間共同生活を送る小学校。
    色んなキャラや得意不得意、家庭環境を背負った子どもたちが我が家以外の常識を思い知らされる場。
    子どもは子どもで、それなりに悩みもがいてるんだよな。
    エンディングがちょいと理解できずモヤモヤしたけれど、改めてこどもの思いを大切に尊重したいな、と考えさせられた。

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    2023年09月21日
  • 君たちは今が世界

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    小学生の様子がリアル。
    作られた感じや、綺麗にまとまった生活が多い中かなりリアルに黒い部分が書かれている。

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    2023年09月16日
  • 君たちは今が世界

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    「女子、怖ええ」っていうのが最初の感想。いつもながら、するどすぎる観察眼で、朝比奈さんも実際こういう小学校生活を送っていたんだろうなあと思わせる。「こんなものは、全部通り過ぎる」というのは彼女自身が思っていたことなんじゃないかなあと思ってしまうほど、リアルだった。かなり息苦しいストーリーではあるが、一つ一つの短編のラストに、この事態を解決してくれそうな希望が垣間見えて、人としての可能性を信じたい気持ちにさせる。まさにエピローグにつけられた、彼女の達の一人が先生になった時に、「みんなを知りたい」と言わせているのが、あすかさんの気持ちなんだろうと思う。同じ気持ちにさせられたのは、あすかさんの作品の

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    2023年07月20日