朝比奈あすかのレビュー一覧

  • やわらかな棘

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    ネタバレ

    人間の嫌なところがよくわかる作品。柔らかい棘ではなく深く突き刺さる。柔らかいほうがいつまでも痛いからかな。
    恋人が逆玉結婚、捨てられた元カノがしたこと、狂気じみていく様子が恐ろしくも現実的。
    その逆玉の相手は大富豪の孫、奈那子。彼女の双子の姉、奈津子は見た目も性格も正反対。奈津子の働く幼稚園にいる美雨とその母、祖母の話は明るい兆しが見え3人が良い人生を歩めるといいなと思う。アパートの隣同士に住むのもすてき。

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    2025年08月24日
  • 温泉小説

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     若くして亡くなった妻と一緒につかりに行った温泉に 雪の降りしきり渋滞する中をハンドルをしっかり握って 向かう話や、女性が1人でバスツアーに参加した時の話、 昔行った島に十年前後して移住する事に決め、十数年振 りにお世話になった年配の男の人に出会う話など日常で 誰にでも起こりうる話にほっこりしながら読みました

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    2025年08月05日
  • ミドルノート

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    菜々、愛美、麻衣、彩子、それぞれ違う人生だけど、それぞれに共感できる部分や自分を投影する部分もあって、年代ドンピシャの私には刺さる部分が多かったです。

    特に以下の菜々の言葉は、しっかりと心に留めておこうと思いました。
    「人が誰かに見せる姿って、普段からその誰かからどう接されているかの裏返しのような気がしてるんだよね。つまり、彼の今の姿は、わたしが作り出したものなんだ。」

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    2025年07月14日
  • 温泉小説

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    様々な世代、立場、性別の主人公が、温泉旅を通して、日々の疲れを癒し、リフレッシュし、自分を見つめ直し、生まれ変わる。
    大きな事件とか、ものすごく個性的な人が出てくるとかではないけれど、地に足がついているというか、一人一人の話が、とても身近に感じられる。
    良質な温泉に使ったような気持ちになれる物語。

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    2025年07月10日
  • 温泉小説

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    主人公が温泉旅で先で出会う六つの短編小説です。

    女友達の作り方
     宮辺はふと思い立って参加したおひとり様限定のバスツアーに参加する。バスの席で高宇さんと隣同士になる。
    ツアー最後の『わくわく温泉王様ハウス』のサウナで高宇さんと距離が縮まる。
    「女友達を作る努力」努力で、友達って作れるんですか。友達って、もっと自然に、気づいたたらできているものなのではないのですか?
    「友情を続ける事って、努力。だって、結構、大変だもの。幸せを嫉妬せずに分かち合って、愚痴を受けとめて、何かを意見したくなった時も伝えるための言葉を選ぶ。定期的に会う約束をし、互いに心と時間をかけて、対話を続けていくうちに、互いのミスすら愛おしと思えるくらいの関係になれる。そんな素敵な女友達にであうための時間は、まだたっぷりあるから。」
    高宇さんの言葉から宮辺は、自分に必要な女友達に気が付く旅になる。

    最後のまた会う日まで
     後期高齢の博は長女の知花から「お父さん、どうしても運転やめられないの?免許を返納して」としつこく言われている。そんな娘を博はいまいましく思っている。
    次の日、知花の言葉が癪に障った博は、亡き妻との思い出の温泉宿に車で出かける。途中大雪で車が動けなくなるトラブルに見舞われる。
    そんな車の中に缶詰め状態の時、知花から電話がかかる。知花から昨日は言い過ぎたと謝罪の言葉と、知花から大切な言葉を聞き、娘や亡き妻のことを見つめなおす旅になる。

    おやつはいつだって
     智子はなくなった父の墓のある函館に向かう。
    トラピスト修道院をめぐり。
    母との関係を見つめなおした旅になる。

    わたくしたの境目は
     勇造は息子夫婦と孫と4人で、亡き妻の初子と二人で行った行った銀猿温泉に行く。
    初子は、乳癌で片方の乳房を切除していた。何とか元気つけようと誘った思い出の銀猿温泉だ。
    初子は乳房を切除してから自分の身体を人に見られることに、とても神経質になった。スポーツジムをやめて、共同浴場にもはいらなくなった。女性でも、というより、女性どうしだからこそ、さりげなくしっかりと、見てくる。そんな気がするのだと初子は言った。
    初子の願いは乳房を再建することだった。たくさんの記憶を抱きとめながら生きた妻が最後に望んだものを、「必要がない」と切り捨てた自分を思い出す。
    家族という塊になったからと言って、何をしても言ってもいいわけではないことに気が付く旅になる。

    五十年と一日
     照美は断食ツアーに参加する。宿で出会ったツアーのおばさんに背中を押してもらう。
    昔の人が人間五十年と言ったのなら、わたしたち現代人は、この先さらに五十年。もう一回生きられるようなもんじゃないか。
    そう考えたら、「よしっ」とちいさく声が出た。
    「初めて」のことをいろいろしていこう。五十歳を過ぎてからの可能性をみつけた旅になる。


    島と奇跡
     博光は社内のフルリモートワークプログラムに当選して、半年後には島暮らしとなるため、島に一泊二日で事前ヒアリングに来た。しかし、博光にとってこの島に訪れるのは二度目だった。大学三年生の春休みに同級生の岡部と旅行できていた。その時工藤さんに親切にしてもらったことを思い出す。
    その後、博光は意外なところで工藤さんに再会する。更に、この十五年で島は変わった。それに同級生の岡部が関わっていること知り、友情の再確認と人の親切に心が温かくなった旅になる。

    文体が柔らかく楽しく読みました。でも、考えさせられることも多かった。
    家族だからと言って何を言ってもいいわけではない。それから、友情を続けるには努力が必要なこと。

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    2025年07月10日
  • 温泉小説

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    どんな話かワクワクしてページめくる。温泉めぐるさまざまな素敵な家族、友情の物語。共通点は湯に浸かると自然に漏れる「は〜」。奥薬研や夏油の混浴にドキドキした若き日を思い出す。棟方志功の版画のような立派な丸いお尻に方言。湯治部予約して出かけるか。

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    2025年07月10日
  • 人間タワー

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    運動会の「人間タワー」をめぐって、色んな登場人物の心境がかかれており、とても読み応えのある作品だった。
    読み終わった後は爽快な気持ちになった。

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    2025年07月05日
  • 温泉小説

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    特に最初の「女友達の作り方」がとっても良かった。今の日本の現状だと、社会の上層にいけばいくほど、男社会になっていく。そうした中で、女性がどのように生きていったら良いのか、女性の立ち位置について考えさせられた。物語というより、その思想に教えられたという感じかもしれない。

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    2025年07月04日
  • 不自由な絆

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    ネタバレ

    すごい共感できる部分がたくさんあってぐいぐい読んでしまった。
    学校からの着信にどきどきしたり、今日は何もされてないかな?と帰ってきたら子供の顔色を見てしまったり。
    めでたしめでたしとはならない内容だけど、なんとなく結末に希望が見えた感じがしてよかった。

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    2025年06月25日
  • 翼の翼

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    現象だけみたら、まさか自分がこうなるわけない、と思えるほどの親の執着なように思えるが、小さなきっかけが積み重なり、我が子のため、にエスカレートしていく。親も子も今までやってきたことに執着し、アイデンティティを偏差値に染められていってしまう、、自分はこうはならない、と言い切れないリアリティがあり、軽く考えないようにしないと、と覚悟した

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    2025年06月22日
  • ななみの海

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    児童養護施設で過ごす主人公が高校から大学までを描いた今作。
    普通だと装っていても「寮」で暮らす人しか分からない苦悩や葛藤というのは想像以上だと思います。その中で主人公が自分のなりたい大人になる為に自らが選択をし、奔走する姿は人が生きる意味そのものだと感じました。

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    2025年06月20日
  • 人生のピース

    匿名

    購入済み

    いろんなマリアージュ

    私はアラフォーなので、結婚観について、この物語にでてくる女性たちより少し達観しているところはあるけれど、それでそれで?どうなったん?と最後までわりと一気に読んだ。
    女子高出身というのが同じベースにあるから共感しやすかったのかもしれない。
    少し年下の後輩たちの恋話をきいている感覚。
    朝比奈さんの本は初めて読んだけど、読者に媚びていなくて、文章が読みやすく、情景が想像しやすかった。ちょっとした仕掛けもグッときた。
    なので、アラサーの方はもちろん、アラフォーの方も読んでてわりと面白いと思います。女子高出身の方にもおすすめです。
    真知子みたいな先輩、私もほしいな。
    いくつになっても恋愛にまつわる話はおもしろい。

    #共感する

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    2025年06月18日
  • 翼の翼

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    同じくらいの子を持つ親として読んだ。
    途中、苦しくて苦しくて、何度も涙した。
    私も子どもの翼を守らないと…そう気持ちを改めた。

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    2025年06月14日
  • 温泉小説

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    温泉ソムリエマスターの資格を持っている朝比奈あすかさんの六つの短編集です。読みやすくて『温泉小説』のタイトルどおり、ほっこりできました。

    ひとり限定バスツアーで、今までの自分を見つめ直す【女友達の作り方】

    免許返納に反発する高齢男性が、旅の道中に初めて気づいたことを描く【また会う日まで】

    お嬢様育ちの女性が母親に思いを馳せ、自分の可能性に気づいていく【おやつはいつだって】

    息子家族との温泉旅行で、亡き妻に思いを馳せる【わたくしたちの境目は】

    50歳で初めてのひとり旅。断食道場でこれまでの自分の人生を思い起こし、新たな決意をする【五十年と一日】

    学生時代に訪れた島。十五年後、奇跡的に出会えた人からまた更に奇跡を感じた【島と奇跡】

    どの短編も、旅に出たからこその気づきがありました。読後、もう一度装画のイラストを見ると、温泉に行きたくなり、私も色々なことを考えてみたくなりました。








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    2025年06月14日
  • 翼の翼

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    ネタバレ

    母親の我が子への愛情と期待…
    子供の中学受験(小説内ではチュウジュと呼称していた)を目指し、教育熱心な母親の心労を描いたお受験小説。(ネタバレあり)

    円佳(まどか)には小学校三年生の一人息子である翼(つばさ)がおり、地元の素行の悪い子がいる公立中学へ進ませることを躊躇し、義父母からのプレッシャーもあり、チュウジュ(中学受験)を翼と共に闘っていくことを親子で誓いあう。円佳はママ友やSNSでの情報収集をし、難関校への進学実績の高い有名塾に翼を通わせ、励まし続ける。しかし翼の塾のクラスが降格したり、悩みは尽きない。
    母親としてできる限りの後押しをして、塾のクラスが最高峰のクラスになると涙を流し喜ぶ…やがて見かねた父親までが翼の勉強について口を出すようになり、スパルタ指導で暴力を振るう。翼も怒られるのが嫌で塾の試験で不正をする。このシーンは胸が痛んだ…やがて親の期待に応えられる成績が取れない翼は心が病んでしまう…

    わからなくはないけどなあ…これが読み終えた後の感想だ。
    言葉を選ばす言うとチュウジュは正直言って親の自己満足みたいなものであり、子供は言われるがまま、競争意識を煽られ、親を喜ばせたいから努力するような気がする…。

    我が家は2人の息子がおり、もう2人とも成人しているが、昔のことを思い出してみても、息子たちを塾には通わせたけど、カミさんも僕もガミガミ鬼のように勉強しろ!と言った記憶は無いなあ。(新しいドラクエが出たら、一緒に夜遅くまで攻略していたアホな親父でしたし)

    この小説はチュウジュをする(した)親御さんにはバイブルとなり、懐かしく思える内容なのかな。
    しかしその経験の無い僕のような親には、ここまで教育に熱心で盲信的な親は『やりすぎ』であり、ちょっと滑稽にも思える。子供がそのまま真っ直ぐに育つかなんてわからないしね…優秀な人の集まる環境は刺激になるかもしれないが、偏差値の高い学校には優秀な層の中での競争があり、そこで劣等感を感じることもあるはずだ…もちろん親は素晴らしい人生を子供に送らせたい一心は当たり前の感情だが、結局は自分の人生の責任は自分にあるということが、今の僕の年齢になれば何となくわかる。

    なかなかの問題作であることは間違いない…

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    2025年06月03日
  • 君たちは今が世界

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    物語の章ごとに主役が変化していきます。
    小学校6年生のクラスの様子。
    子供は発達の差が大きく、物事の考え方も各々で大きく違う。それが巧妙に表現されており、とても素晴らしいと感じました。

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    2025年05月17日
  • 翼の翼

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    中学受験に、ついて考えさせられる話でした。
    子供、親視点から、どちらも共感しました。
    我が子も、小学4年生。
    受験も、視野に入れていますが、やはり、成績に一喜一憂してしまう、自分がいます。
    楽しくやれるよう、思う毎日です。
    最終的には、やらせるのではなく、自分がどうしたいのか?だと思います。頑張って欲しい気持ちは、強いですが、受験するかしないかは、子供に任せたい思いです。
    翼くんは、結果的に、良い結末で良かったと思います

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    2025年05月10日
  • ミドルノート

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    仲良かった同期の歩幅がちょっとずつズレて行ってっていう、朝比奈あすかのこういう話の雰囲気、大好き。こないだ妹に新卒カードの大切さを語られたらけれど、確かにね。香水詳しくないので“ミドルノート”って初めて知ったんだけれど、読んでから噛み締めたくなる。

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    2025年04月29日
  • 翼の翼

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    父親も母親も子供も、みんなが一生懸命だった。
    胸が熱くなった。
    特に子供は頑張って頑張って頑張って勉強して……あんなに頑張ったことが私の人生であっただろうか、って思った時に今どれだけぬるま湯にいるかわかった。
    勉強もスポーツも、そこまで突き詰めて頑張ったことはない。。
    頑張っても頑張っても報われないことが世の中にはあって、頑張りすぎると心が潰れてしまう。。
    特に子供だと難しいですね、どこまでがその子の為で、どこからが親の"所為"で、になるのか、、。

    でもこの本に書かれたような家庭は実際にたくさんあるんだと思う。

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    2025年04月16日
  • 人間タワー

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    朝比奈さんらしく少し毒のある話かなと読み始めたが、意外とスッキリ爽やかな読後感。
    人間タワーをめぐる様々な人たちの想い。
    最後に出した結論。
    いろいろな思いを持った人がどんな結論を導き出すのか・・
    最後まで面白かったです。

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    2025年04月02日