朝比奈あすかのレビュー一覧

  • 温泉小説

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    温泉旅でゆったりと湯に浸かり、自分自身を見つめる主人公たち
    心がゆるゆるっとほぐれ、新しい人生が見えてくる

    温泉が恋しくなる短編集 。.:*・゚✽



    【女友達の作り方】
    派遣を切られた32歳の宮辺
    ふと立ち止まると、友人と呼べる人が誰もいないと気付く。
    日帰りバスツアーに初めて参加し、年上の女性に「女友達の作り方」の指南を受ける。

    【また会う日まで】
    「後期高齢者」なんだから運転はやめろと娘に言われている博
    亡くなった妻と二人であちこちの温泉を巡った事が思い出される。
    その思い出の温泉へ娘に内緒で車を走らせるが、道中老いと向き合うことになる。

    【おやつはいつだって】
    母と二人暮らしの

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    2025年09月30日
  • 普通の子

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    ネタバレ

    扱われているのはいじめの問題、主人公佐久間美穂の息子がある日校舎の2階から飛び降りて大けがを負ってしまう。息子がいじめの被害者になっていると感じた美穂は息子や学校の教師たち、普段接触のない級友の父母たちに色々と聴いて回るが、仕事の忙しさもあって専念できずどうにも話が見えてこない。
    美穂の子供時代にもいじめがあって、その記憶が息子の今と重なる。

    読んでいて気持ちが重くなる、共働きで忙しさにかまけていたのは俺も同じ。そう、親の気持ちでこの本を読みだしたのだ俺は。そして、うちの子をきちんと愛して向き合って行けただろうかと思いを馳せていたら…

    最後の10Pでとどめを刺された。あぁ、俺だってきっと加

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    2025年09月21日
  • 君たちは今が世界

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    学級崩壊している6年3組。幾田先生の「あなた達はろくな大人になれない」大人になった私は、どんなにこれを言うのが辛かっただろうかと思う。犯罪なのだ、と伝える場面では胃が痛くなるほど緊張した。この子どもたちの親の年齢も過ぎたのに子ども目線の語りでは自分も過去を思い出し、先生の気持ちになるシーンもあった。今の小学生も、その年齢の子を持つ親も大変だ。
    自分が一人にならないために心を砕く、周りから浮かないよう水面下の細工も必要で、注目の的になりたがる男子や目立ちたい女子、なぜか先生から優遇される子もいたことを思い出す。二度とあの頃の学校が全てだった年齢に戻りたくない。
    それをリアルに感じられる描き方が素

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    2025年09月11日
  • 不自由な絆

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    ネタバレ

    高校の同級生に再会しつきあいが始まった、リラと洋美。リラの息子の光鳥(ライト)はおとなしくはっきり物を言えない。対して洋美の息子、敏光は凶暴で、影で光鳥をいじめる。子どものケンカとはいえ、親、ママ友、先生など巻き込み互いに距離を取る。どの母親の気持ちも同意してしまう。自分の子どもが一番かわいいのに、そう心から思えない洋美が気の毒、だけど頑固すぎる。子育ての成功って、どっちかが死ぬまでわからない、なるほど納得。周りで出会う人によっても子どもの成長も、トラブルになるかどうかも違ってくる。不確定要素が多い中、子育てってギャンブルに近いとも感じた。
    本当に素晴らしい作家さんだと思う。他の作品ももっとも

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    2025年09月02日
  • 人生のピース

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    ネタバレ

    34歳の潤子、みさ緒、礼香は学生時代からの親友。恋人のいなかった礼香が結婚することで焦り潤子は結婚相談所に入会。
    3人とも美人でバリキャリの設定、特に潤子の相手を下に見る目線が気になる。本人もああ私って…、のようにいけないとわかってるふりをするのも、いやらしい。でもわかる。婚活パーティーってそういうシステムなんだ、よくできてる。結婚報告した礼香は破談、潤子は半年の婚活を経てどっちつかず、みさ緒はいきなり結婚妊娠。親友と見せかけ実はお互い知らないことばかり、女子あるあるだな。女性の心の中のささくれを引っ張り出すような、素晴らしい描写で読みながら映像が見えるよう!本当に上手い作家さんだなあ。
    いい

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    2025年08月29日
  • 声を聴かせて

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    ネタバレ

    『ちいさな甲羅』あの頃を思い出し胸がいたむ。
    一番に子どもの心配をしてあげたいのにママ友の視線、仲間はずれを気にしていた。過ぎ去ってみたらママ友との付き合いは私はあれ以来無いけど、あの頃は世界があの小さな世界しかなくて、夫は忙しく話を聞いてくれない、ワンオペで疲れ切ってた。ママ友で悩む方が読んでたら、ぜひ自分の子どもファーストで突き進んでほしい。本当に読めば読むほど朝比奈さん上手い!

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    2025年08月28日
  • ななみの海

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    読んで良かった 、しっかりと調べていて問題が起こってどういう風に考えて対応するのか知る事が出来たし 自分の中に残りました。4人の子供達が学園祭に来て冷たい態度をとったのが切ない、それを後日言葉にしてる、税金泥棒発言もちゃんと答えを川上さんに貰えてクソ人間だと、自分は解決せずにナアナアで終わらせてモヤモヤを引きずる生き方していたので尊敬してしまう、あとおばあちゃんの馬鹿にされない負けちゃいけない言葉の重さがわかって 努力忍耐根性で生きてきた世代の自分の恐ろしさね、やっぱ大人次第で子供はどうにでもなれるって思う。あと4人は高校卒業してもいつまでも一緒だなぁって。朝比奈あすかさんもっと読みたいね

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    2025年08月02日
  • 君たちは今が世界

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    大人が読むと、学生の頃思っていたあの時の気持ちや教師側の対応のどちらにも寄り添える気がするが、学生と教師の思いが中々混じり合えないのは教育現場において未来永劫の課題であるかなと思う。
    正解のない問い。人間の心に寄り添いながらも社会全体や倫理観と調整をしながら最善策を練る教師、こんな仕事も今後AIに侵食されていってしまうのかな…

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    2025年07月06日
  • ななみの海

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    ななみの生い立ちと、児童養護施設という環境、それだけでも思うことはたくさんある。
    何より、学校、施設、友だち、進路、いろんなことがあっても、どこか突き放して自分の気持ち周りの気持ちを冷静に内面で考えるななみに感嘆し、そうせざるを得ない彼女に泣いてしまう。

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    2025年06月28日
  • 温泉小説

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    温泉というと、やはり「旅」と、「同行者」という組み合わせになるんですね。
    スーパー銭湯との違いはそれですね。

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    2025年06月23日
  • ミドルノート

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    ネタバレ

    30代女性の立場がさまざまで、誰にも思いあたりそうな、読んでいて共感しすぎて気分が悪くなるような本。もちろん著者のせいではなく、自分に覚えがあり嫌なところを見せられ落ち込む、そういった感じ。この年代を過ぎた私でもリアルに分かるのでジャストな人は焦り悩むことが多いだろうな。
    同期の中で一番に課長になった愛美、同期内で結婚した菜々、さっさと会社を辞めインフルエンサーになった麻衣、派遣勤務の彩子。菜々が夫からモラハラを受け関係がどんどん悪化する様子はとても辛い。一番近いと思ったので余計に。自分の機嫌を取れない、幼い夫。そして本音を言うとますます機嫌が悪くなるので言うことを諦めるという悪循環。自分を大

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    2025年06月12日
  • 憂鬱なハスビーン

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    頑張り屋さんの主人公、、
    糸がプチって切れてしまったんやなあ
    今後の人生どうなるのか、気になる

    素敵な理解ある旦那さんやし上手く生きてほしい

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    2025年06月09日
  • 翼の翼

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    中学受験にのめり込んでいく母親の心境の解像度が、すごかった。
    私自身、子どもの受験はまだ(関係あるかもしれないし、関係ないかもしれない)なのに、自分が経験していると錯覚するくらいに、リアルだった。
    読んでいてすごく苦しくなるけど、ちゃんと救いがあるので読後は爽やか。
    一気に読んだ!

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    2025年05月12日
  • 翼の翼

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    中学受験を経験した、元小学生です。
    小1から塾に通い、テストで悪い成績を取るたびに
    成績表やテキストをビリビリなんて日常茶飯事でした。

    両親ともに中学受験未経験者でしたが、
    特に母はこの本の円佳や真治のように
    ヒステリックになることが多かった思います。
    (あとから聞いた話ですが、父親は受験に興味沸かなかったみたい。)

    当時こそ悔しい、なんでビリビリにされなきゃいけないのか、悲しい、辛い。
    いろんな気持ちが頭をぐるぐるしてた記憶。
    本当に辛かったけど乗り越えて勝ち取ったからこそ見える景色、楽しい青春があったなと。
    今でこそ思えます。

    中学受験は親子ともに大変なイベントでしたが、
    後悔は全く

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    2025年05月02日
  • 人間タワー

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    小学校の組体操でトリを飾る「人間タワー」について、様々な人物の視点から描いた群像劇。
    各章でメインの人物は変わるものの深い人物描写、心理描写で読み応えは抜群。それぞれみんな人間タワーについて思いを持っているし、それに正解も不正解もないのだと考えさせられる。
    ラストも良くスッキリした読後感も得られる。


    「全員の心をひとつに、というのはおとなたちが描く絵空事だ。心がひとつではないのだから。百人の心は百あり、きっとひとつにはなりえない。運動会を待ち焦がれる子もやり過ごしたい子もいる。楽しむ子も怯える子もいる。」

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    2025年03月30日
  • 人間タワー

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    表紙絵が紅白帽を被った体操服の子供たち…もう懐かしい風景だなあ。

    この小説は小学校の運動会でよく目にした組体操の最後のほうにある、人間タワー(僕の学校では、やぐらと言っていた)をめぐる様々な人の視点で描かれたもの。

    そんな人間タワーをめぐる様々な事情…あぶないからやめるべきと言う父兄。団結力や信頼感など友情を育むという意味でやるべきと言う熱血教師。上に登るか、下の土台をやるかで悩む子供の気持ち。子供の頃は考えることも無かったが、確かに僕の時代にもいろいろ問題があったのだろうなあ。

    最終話では運動会で人間タワーを子供たちがつくる描写があり、いろんな人の様々な思いが交錯しながら、損得なしに子

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    2025年03月24日
  • 翼の翼

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    く、苦しい。
    読んでいて息が詰まった。
    中学受験ってこんなに大変なの?
    こんなにも親が一緒に頑張るものなんだ。
    むしろ親の方が必死にならないと、良い結果に繋がらないのか。
    子ども自身がよっぽどその中学に行きたいと思わない限り、苦行以外の何物でもない。
    親も子も追い詰められてしまう。
    本当に厳しい世界なんだ。

    何が正解かはわからない。
    中学受験とは無縁の我が家だったが、息子たちは順調に人生を歩んでいる。
    進んだ道を正解にしていくのは自分自身だ。

    ラストはようやくほっとできた。
    翼が楽しく中学校に通ってくれるといいな。

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    2025年03月24日
  • 君たちは今が世界

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    朝比奈あすか先生の本を読むのは2冊目。
    本当子供の心情描写が素晴らしい…
    すぐ近くにその子供が存在している気持ちになる。読みごたえもあり、どんどん読み進めて、いつのまにか読み終わった気がする。
    この登場人物が出てくる他の話も読みたくなった。続編希望…。

    個人的には、武市陽太くんのお母さんみたいに、子供と接するのが理想なのに、なかなか現実はうまくいかないな…

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    2025年03月22日
  • 翼の翼

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    自分は子供の側で中学受験を経験した。まぁ翼くんみたいなゴリッゴリの最上位校を受けたわけではない(当時星波のモデルになった学校の過去問を試しに解いたら意味がわからなすぎて寝込んだ笑)し、20年以上も前の話なので今ほど苛烈な時代ではなかったが、それでも中学受験にかかる受験生の負担は痛いくらいに分かる。同時に、当時の親の年齢に近づいた今親がどのような気持ちで自分を見ていたかも分かるようになってきた。
    この親を「見栄や意地で自分や子供のキャパシティを考えられずにコンコルド効果で受験戦争から抜け出せない無能な親」と切り捨てる事は簡単だろう。しかし中学受験というのはそれだけの魔力を秘めている。これは経験し

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    2025年03月15日
  • 翼の翼

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    子育て中の親なら共感するところがたくさんありました。
    子供のことで、母親は死ぬほど一喜一憂してしまうんです。それがだめってわかってもそうなんです。子供は親が好きだし、意思なんてあるようでなくて、期待に応えようと追い詰められてしまう。
    この本を初めて読んだ時、決して親主導で受験を始めるまいと戒めになった本です。

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    2025年02月14日