朝比奈あすかのレビュー一覧
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ネタバレ時間も遅かったのでキリのいいところまで軽く読もうと思ったけど、もうもう一気読みだった。
ずーっと、肺の辺りに重石を置かれたような、心臓をギュッと握り潰されてるような苦しい気持ち。でもページを捲る手が止まらない。
アケミのイジメのシーンもわかりやすく嫌な気持ちになったし、子供のトラブルでの親同士の話し合いのシーンも、もう重くて苦しくて。
でもね、なにより。この主人公、美保の、保身。自己中。利己的。その態度が苦しかった。
ハルトのことも、気にしてる風で、自分の都合のいいようにしか理解しない。
そんな人だもの、ああいう過去を持ってるよね。私は被害者だったの、都合よく記憶を改竄するよね。
あーもう苦し -
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加害者心理というものを理解するきっかけになった。いじめ加害者の背景には何があるのか?集団いじめはどのような経緯で起こるのか?あくまでもフィクションで、一例にすぎないかもしれないが、似たような事象は現実に起こっているのではないか。
親子の信頼関係と親子の会話が大事なんだと思う。子どもが親にウソをつくという時点で親子関係は崩壊している。家庭内の会話が少なければ、語彙力も読解力も伸びない。友だちがどんな言動をしたのか、それを本人はどう受け止めたのか、子どもが話してくれさえすれば、いくらでも親から話はできる。いじめや登校渋りも未然に防げるかもしれない。しかし、会話がなければ、子どもが学校でどう過ごし -
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ネタバレ30代女性の立場がさまざまで、誰にも思いあたりそうな、読んでいて共感しすぎて気分が悪くなるような本。もちろん著者のせいではなく、自分に覚えがあり嫌なところを見せられ落ち込む、そういった感じ。この年代を過ぎた私でもリアルに分かるのでジャストな人は焦り悩むことが多いだろうな。
同期の中で一番に課長になった愛美、同期内で結婚した菜々、さっさと会社を辞めインフルエンサーになった麻衣、派遣勤務の彩子。菜々が夫からモラハラを受け関係がどんどん悪化する様子はとても辛い。一番近いと思ったので余計に。自分の機嫌を取れない、幼い夫。そして本音を言うとますます機嫌が悪くなるので言うことを諦めるという悪循環。自分を大 -
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中学受験を経験した、元小学生です。
小1から塾に通い、テストで悪い成績を取るたびに
成績表やテキストをビリビリなんて日常茶飯事でした。
両親ともに中学受験未経験者でしたが、
特に母はこの本の円佳や真治のように
ヒステリックになることが多かった思います。
(あとから聞いた話ですが、父親は受験に興味沸かなかったみたい。)
当時こそ悔しい、なんでビリビリにされなきゃいけないのか、悲しい、辛い。
いろんな気持ちが頭をぐるぐるしてた記憶。
本当に辛かったけど乗り越えて勝ち取ったからこそ見える景色、楽しい青春があったなと。
今でこそ思えます。
中学受験は親子ともに大変なイベントでしたが、
後悔は全く -
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表紙絵が紅白帽を被った体操服の子供たち…もう懐かしい風景だなあ。
この小説は小学校の運動会でよく目にした組体操の最後のほうにある、人間タワー(僕の学校では、やぐらと言っていた)をめぐる様々な人の視点で描かれたもの。
そんな人間タワーをめぐる様々な事情…あぶないからやめるべきと言う父兄。団結力や信頼感など友情を育むという意味でやるべきと言う熱血教師。上に登るか、下の土台をやるかで悩む子供の気持ち。子供の頃は考えることも無かったが、確かに僕の時代にもいろいろ問題があったのだろうなあ。
最終話では運動会で人間タワーを子供たちがつくる描写があり、いろんな人の様々な思いが交錯しながら、損得なしに子 -
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自分は子供の側で中学受験を経験した。まぁ翼くんみたいなゴリッゴリの最上位校を受けたわけではない(当時星波のモデルになった学校の過去問を試しに解いたら意味がわからなすぎて寝込んだ笑)し、20年以上も前の話なので今ほど苛烈な時代ではなかったが、それでも中学受験にかかる受験生の負担は痛いくらいに分かる。同時に、当時の親の年齢に近づいた今親がどのような気持ちで自分を見ていたかも分かるようになってきた。
この親を「見栄や意地で自分や子供のキャパシティを考えられずにコンコルド効果で受験戦争から抜け出せない無能な親」と切り捨てる事は簡単だろう。しかし中学受験というのはそれだけの魔力を秘めている。これは経験し